♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書-101 四人の友人 / 大嶋重徳

2023年01月09日 | Weblog

2022/7/11放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、鳩ヶ谷福音自由教会牧師の大嶋重徳です。

 ルカ福音書を順番に読んでいて、今週は第5章に入っていきます。イエス様のガリラヤでの伝道の様子を読み進めてきました。

 ある家でなされていたイエス様の聖書の説教の真っ最中、突然、部屋の天井にボコッと穴が空きました。当時この地方の家の天井は土でできていました。土のかけらやホコリがそこにいる人々の頭の上にパラパラと落ちてきただろうと思います。集まっていた人があっけにとられていると、天井がメリメリっとはがされて、穴がさらに大きくなり、男たち四人の顔が覗き、一人の病人を寝かせた床が釣り下ろされてきたのです。

 この病人は中風という病気にかかっていました。中風とは今でいう脳出血・脳梗塞です。自分たちの友人が脳出血になった。自分で歩くことも困難な寝たきりになってしまった。うまく言葉も話せない状況であったでしょう。彼らは何とかして自分の友達をイエス様に癒して欲しかったんです。

 四人の友達が布団の四隅を持ってイエス様の語っておられる家にやってきました。しかし家には大勢の人々が詰めかけていて運ぶことができません。しかし、そこで彼らは諦めなかったのです。
 当時の家に必ずあった壁に付けられている梯子を利用して屋根に登り、屋根を剥がし始めたのです。この当時のユダヤの家の屋根は、傾斜していない平らな屋根でした。剥がし易いと言えば剥がし易い屋根ではあったのです。

 この驚くべき光景を見て、イエス様は「友よ、あなたの罪は赦されました」と言われたんです。そして、「彼らの信仰を見た」とあります。彼らの行動をイエス様は「信仰だ」と見られたんですね。

 通常これを信仰だと思うでしょうか。おそらく天井が破られ始めたとき家の持ち主は驚いたでしょう。イエス様の説教を聞いている人たちは、まずイエス様の顔を見たと思います。「ええっ、イエス様これどういうことです?」

 そこでイエス様はニコニコしておられたのではないかと思います。「おぉっ、やるな!」と言わんばかりの表情だったでしょう。そんな顔をしておられるイエス様がおられたからこそ、誰も彼らの行動を止めなかったのです。

 今日私たちが、イエス様に会いたい、イエス様に癒してもらいたい、願いを聞いて欲しい、と思い、もし無茶をしたとしても、そこでイエス様はそれを「信仰だ」と見てくださるんです。こんなありがたいことがあるかなぁと思います。今週はこの箇所からイエス様のもとへ飛び込んでいきたいと思います。


    ( PBA制作「世の光」 2022.7.11放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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