2022/12/30放送
「世の光」の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。今年一年、皆さんにとっても心を痛める出来事も少なくなかったのではないでしょうか。
すでに天に帰られたカトリックのシスターで校長でもあった渡辺和子さんは50歳の頃に心の痛みを経験されたそうです。その時、ある方の「運命は冷たいけれど、神様の摂理は暖かい」との言葉が鬱的な症状から脱出するチャンスになったと語っていらっしゃいました。
この摂理とは神様の不思議な愛のご計画のことです。宿命論的に物事を考えると、諦めたり、悲しみを誰かのせいにしがちなのですが、悲しみの背後に神様の愛のご計画があり、神様はご計画のままにすべてを変えることもできると信じるとき、私たちの人生は不思議な平安に向かうことができるのです。
聖書にはこう記されています。
「神を愛する人たち、すなわち神のご計画に従って召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを私たちは知っています」
新約聖書 ローマ人への手紙 8章28節
ここに登場する神様のご計画こそ「摂理」と言い換えられるでしょう。どんな不都合なことも、悲しみや苦しみもそれらがともに働いて益となるように神様はすべてを導いてくださるというのです。
この「益」ということばは、私たちにとって都合の良いということよりも、私たちの思いや考えを超えた神様の愛のわざが行われることを示しています。
また、ここには「神を愛する」こと、「神様のご計画によって召された人」との条件が記されていますが、それは自分の惨めさを認めた人、自分の心の闇を正直に認めた人に与えられる神様の愛と恵みのことを表します。神様の前に自分の汚れや愚かさを認めて、そこに注がれている愛を受け取り、神様の愛の招きに答えるときに、私たちは人生の歩みの中で自分たちの思いを超えた祝福と愛を受け取ることができるからです。そこに神様の愛のご計画、摂理があるのです。
聖書のことば
「私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために宥めのささげ物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです」
新約聖書 ヨハネ第一の手紙 4章10節
あなたも神様の愛の招きを受けとめて、愛と祝福の人生を歩んで行きませんか?
( PBA制作「世の光」 2022.12.30放送でのお話しより )
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