2022/12/29放送
「世の光」の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。この一年も様々な出来事がありましたねえ。その中で皆さんが一番感謝したこと、また辛かったことは何でしょうか。
ある司祭が「私たちは感謝できることと感謝できないことを分けすぎていないか?」と問いかけていました。ドキリとする問いかけですが、確かに私たちには自分の基準で感謝できることと感謝出来ない事を分け過ぎてしまいますねえ。
聖書は私たちにこうチャレンジを与えています。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。これがキリスト・イエスにあって、神があなたがたに望んでおられることです」
新約聖書 テサロニケ人への手紙第一 5章16節~18節
この聖書のことばは、神様の愛を伝えた伝道者パウロがテサロニケという町に誕生したキリスト教会の人々に語りかけたことばであり、私たちの生き方にチャレンジをしています。どうすればいつも喜ぶことや、すべてのことを感謝することができるのでしょうか。
ここには三つの鍵が示されています。一つは「絶えず祈りなさい」ということです。行うことが難しい喜ぶことと感謝することの間に、この祈りへの招きがあります。聖書が教える祈りは、自分の願いを叶えてもらうための祈りよりも、神のみこころが自分になされるようにと委ねる祈りです。
それゆえ、どんな状況の中でもそこに神様のご計画がなされるように、と祈る心は私たちに喜びと感謝の心を与えます。
二つ目の鍵は、「キリスト・イエスにあって」ということです。キリストは私たちの身代わりに私たちの罪の裁きを受け尽くし、罪の赦しの道を開いてくださいました。この命がけのキリストの愛を受け取るとき、私たちはどんな中でも喜び、感謝するものへと変えられることができるのです。
三つ目の鍵は、神が望んでおられることに心を留めることです。自分が望んでいることを手放し、神様が何を望み求めていらっしゃるかを考えるとき、私たちはあらゆることを受けとめ、喜びと感謝の人生と変えられ続けていくことができるのです。自分中心の考えを後にし、神様の愛のご計画を心に留めるからです。
いつも喜び、絶えず祈り、すべてのことを感謝する歩みをあなたもゆっくりと始めてみませんか? 主の祝福をお祈りしています。
( PBA制作「世の光」 2022.12.29放送でのお話しより )
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