すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

写真の持ち主見つかる

2011年03月30日 | 市政・市制・市勢

 花粉症の季節が今年は震災のようにより一層猛威をふるっています。我が家のベランダには黄色い粉状の花粉が一目で分かるほど蓄積しています。花粉症の私はそれを見るだけで外に出るのが億劫になるくらいです。

 東日本大震災で親戚が被災し床上浸水したので手伝いをしていたら、津波にのって流れてきたものは泥水ばかりでなく写真や思い出の品物もありました。

 本日その泥にまみれた写真の持ち主が見つかりました。1ヶ所にまとまって流れてきたので同一人物と思っていましたが、なんと3家族分のものでした。

 被災されている地区へ伺い、写真を見て頂きました。市民会館には最初の部屋に写真を持って行った所、写真は自分たちのものでないか、汚れた写真を食いつくように見て頂きました。

 やがて、見たことのない写真と分かるとがっかりした様子です。次の部屋を周っている内に写真の持ち主が見つかりました。

 写真の半分は隣の地区から流れてきたと判明しましたが、残りの半分はもう一つ隣の地区から流れていたのです。写真は津波に2km以上も流れてきました。

 大切な思い出は全て無くなり、写真どころか先祖の位牌や生活に必要な印鑑・通帳なども無くなったのです。これから新しい生活が始まると考えても過去の思い出は全て流され無くなりました。

 追い打ちをかけるのは職場が被害に遭って仕事も失った方です。これからの生活に心配と不安で途方に暮れるばかりです。どうしたら良いか思案のしどころです。

 まずは小さいことから始め、やがて大きな輪になっていくことが必要だと思います。私に出来る事はスポーツを通し子供達に汗を流す喜びを伝えることと思います。

 新年度のジュニアランニングの会員は昨年より減少したものの、新規加入者もいます。岩沼の子供達を元気にしそして大人も元気にしたい。私達に出来る事は小さいけれどたくさんあると思うのです。

 仮設住宅の建設は始まったが、被災者は新しい住宅への転居も始まっています。避難所生活からの脱却を図り一刻も早い復興に向けての歩みを始めて欲しい。

 そこで市は独自の助成を決めていかなければならないと考えています。国や県の方針を待つばかりでなく、被災者が安心して暮らせるまちづくりのためにも検討して欲しいのです。

 被災者はこれからが本当の意味で、苦しみが増す。


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