すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

喉元過ぎれば忘れたい

2011年03月19日 | 日記・エッセイ・コラム

 大震災より一週間が過ぎ、彼岸になっていたことも忘れてしまう今日この頃です。本来であれば墓参りに行くこの時期ですが、地震で実家のお墓がどうなっているのか確認もしていませんでした。(反省!)

 戦後最悪の死者数と河北の記事は大きな見出しで出ています。阪神大震災を上回る死者数6911人の発表に、まだ行方不明者は1万人を超えています。岩沼では今日も遺体の発見があり130体を超えたと噂があります。(実態の詳細は不明です)

 おそらく200人が岩沼で犠牲になったのではないかと推測されています。田んぼに積もった海水はいまだに曳くことがなく、車が斜めに突き刺さっている状態ですから救助作業が遅々として進みません。

 震災後に無事が確認されたにもかかわらず、その後音信普通で心配していた親戚が来てくれた。現在も停電で電話がつながらず、携帯電話の電源が無くなったための音信不通でした。

 岩沼は14日の午後に電気が復旧したので携帯も使用できましたが、よそはまだ復旧していないのが現状です。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」電気のありがたみを5日も経つと忘れていたのでしょうね。

 「喉元過ぎれば熱さ忘れる」は、困っている時さんざんお世話になっていたのに今では知らん顔という意味もあれば。辛いことは時間が過ぎれば忘れてしまうという解釈もあります。

 世知辛いというか暮らしにくい世の中でも、助け合いながら災害に立ち向かっていかなければなりません。新しい未来のために努力をし、未曽有の災害を克服するためには幾多の困難が待ち構えています。

 このようなことを書くと誤解を招くかもしれませんが、辛いことは忘れてしまうことも大切です。しかし、辛いことは決して記憶から消えるものではありません。人生の財産になるものと信じています。

 市内の小学校は終業式や卒業式が今月末に同日に執り行われることが決まったそうです。前例のない経験と日程は子供達にとっても新しい思い出になるでしょう。。。こんなことがありましたと

 明日はお墓参りに行って、先祖に報告してきます。


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