すとう功の周回遅れ

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原発事故の改善を望む

2011年03月25日 | 災害

 東日本大震災から二週間が経ち死者・行方不明者は2万7千人を超えています。おそらく現段階でも正確な数値は確定していないほどの大震災です。震災直後は死者・不明者数は多数と記事にありました。

 私の住んでいる地域住民の多くは、当初大きな災害ではなかったと認識していた。なぜなら、33年前の宮城県沖地震に比べ家の倒壊などが少なかったからと思います。

 また、翌12日の新聞は配達されることなく、情報が各家庭に伝わらなかった。津波被害を受けていない家庭でも停電でテレビが見られず、電話やネットなどの通信網も遮断されていたことが原因だと思うのです。

 それによりライフライン(電気・ガス・水道)はすぐに復旧すると思っていたほどです。県内では未だにライフラインが復旧していない所もあり、情報が少ないことは変な誤解や不安・不信感を大きくすると痛切に感じます。

 原発事故の影響で風評被害が大きくなり、野菜や牛乳ついには水道水までもが使用制限になる事態です。諸外国からは日本の野菜・穀物の輸入停止や出荷を制限されるなど、より深刻な状況になっています。

 さらに、これまで原発から20kmは避難圏内でしたが、20~30kmは屋内退避圏内でした。しかし、自主避難を促すことになりました。その理由はあまりに唐突です。

 枝野官房長官は「この地域では、商業、物流などに停滞が生じ、社会生活の維持、継続が困難になりつつある」さらに「今後の事態の推移によっては、放射線量が増大し避難指示を出す可能性も否定できない」

 半径30kmまでの避難圏内では避難指示が出ても、寝たきり状態や避難拒否の高齢者が数万人いるといわれてます。原発事故は改善していない状況と言わざるを得ない、そのことを物語っています。

 今日の河北の記事は東電や規制官庁による「ずさんすぎる情報公開」と見出しで批評しています。事故から3日後に発生した水蒸気爆発は内容の隠ぺいと思われる遅すぎた情報です。

 原子炉建屋が爆発し炉心が溶融した可能性が高い未曽有の原子力災害は、誤解と不信感を大きくするだけでなく数万人、いや未曽有の犠牲者と被害を出すことにもなリかねない。

 膠着状態から改善に向かうことを祈るばかりです。


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