湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

つながった!と思ったが・・・

2011年02月06日 | MTB


 今日もMTB。午後に予定が入っていたので、午前中限定で出かけてきました。



 悩みつつ、コースは走りながら決めようと家を出たのが7時少し過ぎ。まず向かったのは、少し前の山道探索で見つけた時代劇に使われてもおかしくなさそうな、雰囲気のある谷間の田んぼ。ちょうどこの田んぼを見つけた数日前に黒沢明の『七人の侍』をDVDで観ていたからそんなふうに感じたのかとも思ったのですが、今日訪れてもやはり同じように感じました。

 ちなみにそのときのエントリーがないのは、デジカメにSDカードを入れ忘れていたから。上りも下りもほとんど乗車できなかったけれども、頂上からの景色はなかなかだったといった場所もあっただけに残念でした。自転車で行くことはおそらくもう2度とないと思われるだけに。



 雰囲気のある田んぼだけれども、実はさして民家から離れているわけではありません。多分他にも良い感じの田んぼや畑はたくさんあるんだろうな。そういうところを探索するポタリングも楽しそうです。



 この田んぼに寄ったあとは、今まで何度も走っている、しかし走り込んでいるとまではいえないコースを楽しみました。木の根がやっかいで成功率50%くらいの上りは途中で足をついてしまったけれども、急な下りが2つ連続するセクションは出来すぎなくらいに落ち着いてMTBをコントロールして最後まで下りきることができました。“課題”をすべてパーフェクトにクリアできたことなんて今まで一度もありませんが、今のは素晴らしく良かったと思えるムーヴがひとつでもあると結構気分的に嬉しいものです。足付かずに下れたり走れたりしたからといって、“素晴らしく良かった”って思えることはそうそうないので。ま、僕が自分でそう思ったところで、人から見てどうかはまったく自信ありませんが(汗)



 さて1本目の山道を下り終えたあとは、ほとんど人と会わない静かな山道へ。難しい課題はまったくないけれども、訪れる人のあまりいない道というのはただそれだけで魅力的だったりします。これは僕がMTBに乗っているからというわけでなく、歩きのときでも同じです。もっとも自然の厳しい場所ではやはりひとりは怖いのですが。





 よく歩かれている道とは明らかに雰囲気の異なる道。そんなにしょっちゅう来るわけではありませんが、この道ではまだ誰にも会ったことがありません。



 さて次ですが、少し悩んで、以前あまりに乗れずに途中で押したり担いだりして下ってきた道を上り、あと少しトレースのない尾根道の残りの部分をやっつけることにしました。で、尾根への取り付く道を探したのですが記憶が曖昧で今ひとつわかりません。道らしく見える隙間をまっすぐ進んでいってみたのですが、すぐに薮に行く手を阻まれてしまいました。自転車を置いて少し周りを見回してみたら、左手の急斜面の少し上に道らしきものが見えました。しかしそこにあがるのは、自転車を担いでだとかなり厳しそうです。でもそこしかルートらしきものはありません。取り付きの急斜面は身長より少し高い程度だったし、下は落ち葉におおわれた柔らかい土。滑ってもたいしたケガはしないだろうと、ちょうど斜面にあったツタを頼りに自転車とともに取り付き、なんとか斜面を攀じ登りました。



 そこから尾根までは、乗車率0%の登り。薮の密度がすごくて担ぐのもちょっと大変だったりしましたが、まぁこういうのは結構好きです。こんなのが延々と続いたら嫌ですけど、このあたりの標高差であれば「“山サイ”の良い練習だ」くらいの気持ちで楽しむことができます。

 尾根に出たら、普段はそんなにハイカーさんの多い場所ではないのだけれども、何かのイベントがあったのかたくさんの中高年のハイカーさんが休憩中でした。担ぎとはいえ、いきなりあらわれたMTBに驚いていました。どの道あがってきたの?と訊かれたので、その方たちの持っていたかなり使えそうな地図を見ながら来たコースを説明しました。ついでにその地図を作成している団体の連絡先を教えてもらいました。もっとも、そういう便利な地図があると、自分でいろんな道をさがしたり歩いたりする楽しみが失われそうな気がするので、いつか「もう、いいか」と思える時期までは、いままで通り自分でいろいろ出かけるつもりですが。

 尾根にあがっても起伏が激しすぎたり、薮が濃かったりでしばらくはまったく乗れず。



 で、ようやくここらからようやく乗れるようになりました。しかし、ちょうどこのあたりで「あれ、そういえばこの尾根はもうすべて繋がっているじゃないか!」と唐突に思い至りました。やはりほとんど乗れなかったけれども、ずいぶん前に今まで繋がっていなかったと思っていた道を通ったことがあったのを思い出したのです。自分でもまったくわけがわからないけれども、そのときのことをすっかり忘れていた僕は、残りわずかな部分をずっと宿題だと思い込んでいたのです。あちゃー。 



 その代わりといっては何ですが、下りは予定していた今まで通ったことのある道をやめて、結果的にまったく乗れなくてもいいからとやはり宿題として残っていた道を選びました。苦労した分確実に楽しめる道を下るつもりだったのですが、勘違いがあっただけにはじめての道を開拓しないと気がすまないみたいになっていたのでした。でもこれが大正解。苦労はきちんと報われました。山の神様、ありがとうございました。


あまり意味のない加工だな・・・

 最後の楽しい下りに気を良くして、昼食はゆうき食堂で。ま、担いで下っても多分ゆうき食堂行っていた気がしますが・・・。ゆうき食堂、サイクリストで大混雑でした。


空気の澄んだ日は富士山バーン!ですが、今日は江ノ島さえも霞んでました。

 午前中限定でしたが、今日も楽しく自転車で遊べたことに感謝!

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
度胸が必要 (seiya)
2011-02-06 22:26:58
あの雰囲気の良い社のある田んぼ、気に入りました。
今度詳しく教えてください。
知ってる山道でもドキドキするのに、知らない道に入り込む勇気、度胸に敬服いたしますw

登りの押しが嫌いな者は近寄れないフィールドですね。

ではでは
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僕らのために (モリ)
2011-02-06 22:42:55
日々開拓、ご苦労様です!
あっ、違うか(^^;
MTBで山の中を走ってようやく自分が方向音痴だって事が判りましたw

下から4番目のポイント...良いッスね~!
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ご一緒したいなぁと思いました (yuzito)
2011-02-06 22:55:07
□seiyaさん

あの田んぼ、いいですよね。
今度場所お教えしますね。ぜひseiyaさんに撮影して欲しいです。
知らないといっても、だいぶ土地勘ついてきたのでそんなに怖さみたいなのはなくなりました。最初の頃は結構ドキドキしてましたが。
担ぎや押しもそんなに長くなければ子供の冒険みたいで楽しいですよ。今度ぜひ一緒に担ぎに行きましょう!

□モリさん

あ、方向は僕も全然です。思わぬ場所に下りてきちゃったことも何度かありますし。
今日行った場所、ぜひみんなと一緒に再訪したいなぁと思いました。今度ぜひ!
写真のポイントですが、ここに来てようやく乗れてホッとしました(^^;
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新ルート開拓 (藤之助)
2011-02-06 23:21:43
自分で見つけたルートが報われると格別ですね!
トレイルハンティングは楽しいのですが、なかなか時間が取れません。

機知のルートに開拓したオリジナルが加わると、更に充実ですね!
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乗れなくても (yuzito)
2011-02-08 06:17:41
□藤之助さん

MTB向きではなくても、遊び場に関する知識が増えていくのが今シーズンはとても嬉しいです(笑)
うまくなることだけ考えると、課題のたくさんある道を走ったほうがいいのでしょうが。

最後の下りは機会あったらご案内したいです!
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