ターンパイク・ヒルクライムで痛感した10%

 王滝のエントリーで、今年はレースはこれだけと思って王滝にエントリーしたと書きましたが、実はこちらの大会にもエントリーしていました。地元神奈川で開催される初めての本格的なヒルクライム大会。コースの厳しさや難しさなどについて深く考えることなく、雑誌に掲載されていた案内を見て、「地元サイクリストとしてこれはなんとしても参加せねば」とつい熱い気持ちになってしまったからでした。

 もっとも近場で開催されるこうしたイベントって、実際のところ車を持っていない上に基本出不精な僕のような人間にとっては本当にありがたいです。もともとレース志向が強くないのでそんなに悔しい思いをしないですんでいますが、出たいなぁと少し思ってもそこまでの輪行や宿泊の手配が面倒で諦めてしまうイベントもないことはないのです。でも今回は輪行の必要も前泊の必要もなし。往復自走で参加できる上に、さらにそんなに早起きする必要すらないという、僕にとっては本当に素晴らしいイベントだったわけです。

 ただそんな素晴らしい要素揃い踏みのイベントだけに安易にエントリーしてしまった感も正直ありました。エントリーしたあと、10%くらいの坂を上るたびに「こんな坂が10kmも続くって・・・」と何度もまずかったかもという気持ちになりました。字面の10%と実際の10%ってやっぱり全然違いますからね。でもそんな不安な気持ちも王滝ですべて不思議に払拭されてしまいました。これは不安が払拭されて自信をもって走れるようになったということではなく、前の週に過酷な王滝を走って“抜け殻”みたいになれたからでした。不安もないかわりにやる気もそんなにない。うまい具合にそんな力の抜けた状態になれたのでした。

 さて前置きが長くなりましたが、そんなリラックスした状態で参加したスーパーヒルクライム2010 in TOYO TIRES ターンパイク

 スタートラインに並んでからはさすがに心拍数が上がりましたが、力むことなく自分なりにはうまく走れたと思います。10km地点までの10%近い勾配も、緩急が少ないだけに想像していたほどのきつさは感じませんでした。10kmを過ぎてからの緩斜面や下り&上り返しも、スカイライン風の開けた景観ということもあって、そしてそれまでずっと急勾配が続いていたということもあって、その変化を気持ち的には楽しんで走ることができました。心拍数がほとんど常時190を超えていた(最大は202!)のはわれながら少し驚きですが、これはこれでレースではこういうこともあるんだと新鮮な発見でした。タイムは結局55分30秒くらい。普段自転車では走れないコースだけに比較の対象がまったくないのでどう捉えていいのかわかりませんが、とにかく自分的にはそれなりにうまく走れた上で出たタイムだろうと感じました。

 ゴールしてちょっと面白かったのが、何度も上っている大観山なのに、ターンパイク方面からははじめてなので一瞬「ここはどこ?」状態になったこと。普段見渡している大観山からの景色が全然違ったものに見えたのは本当に意外でした。でも普段は走れないですけど、ターンパイクから上る大観山もなかなかというかかなり良いですよ!走っていても楽しかったし、参加もしやすいので来年もぜひ出たい思いました。

 地元開催ということで、たくさんの仲間に会えるのも良いですね。この日は昔からの古い自転車仲間も参加していて、久し振りにいろいろ話ができて楽しかったです。

 さて、来年に向けての豊富。これはこのヒルクライム大会に向けてというわけではないけれども、実力約10%アップ。これは去年いくつかのレースに出ても思ったことなのだけれども、自分の個人的な目標としてはあと10%くらいタイムを短縮しないと駄目だなと思いました。王滝も今回もうまく走るということに関してはそれなりにできたと思うだけに、純粋に地力を10%アップさせる必要を痛感しました。去年と比較するとどう甘くみても現状維持が精一杯といったところなので、もっと頑張らねばとあらためて思いました。いつも思うだけなのですが・・・

 ちなみに今回同じチームから出たほぼ同年齢の参加者4人のタイムは1分以内のところにおさまっていました。良く言えば実力伯仲、悪く言えばどんぐりの背比べ。みんな同じようなところにいるということで、誰かが頑張れば「自分にも出来るはず」と他の人も努力して、切磋琢磨し合えるってことなのだと思います。もっともみんなが切磋琢磨を望んでいるわけではないとも思うので、伸びたタイムや実力については無言を貫き、気づいたときには追いかける気もおきないほど遠くになんてことも充分にありうるような気もします。うーむ。

 こそ練に励むしかないな・・・

 ご一緒した皆さん、ありがとうございました~!

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