湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

晩秋の丹沢彷徨

2007年11月28日 | 自転車生活
 この日はぽつぽつと小粒の雨が降るなか朝からMTBで丹沢へ。僕は基本的に余程のことがなければ雨のなかは走りたくないと思っているサイクリストなのだけれども、天気予報の降水確率がかなり低かったのと、この日は余程というほどではないにしても走りたい気持ちが結構強かったのでとりあえず部屋を出ることにした。



 幸いなことにその小粒の雨は走り出して30分くらいでやみ、丹沢の麓に着くころには予報通りの曇天ではあったけれども雨の心配はなさそうな空の色になっていた。 



 太陽の光を遮る厚い雲と鉄塔が残念ではあったけれども、はっとするような鮮やかさがない分、里の紅葉がなんとなく身近に感じられて嬉しかった。



 さて、この日は秋の丹沢をMTBで楽しむつもりだった。以前走ったことのある山道、走ったことはないけれども走れそうな山道や林道を、落ち葉を踏み、紅葉を楽しみながら少し探索してみたいと思っていた。



 というわけで、さっそく山のなかへ。ここは噂では25%を越えるという勾配の坂を上りきった・・・ではなく、上りきることができなくて押してあがっている途中。いけそうかなと思ったのだけど、前輪は浮くわ、落ちている木々や砂利で後輪は滑るわで無念の足つき。一度目の足つきのあとはなんとか根性でもう一度こぎ出したのだけど、二度目は無理だった。



 頭のなかでは走りたい、探索してみたい道というのがあったのだけれども、記憶が曖昧だったり、地図をきちんと見なかったり、分岐や枝道を見落としたりで同じような場所を行ったり来たり。かなり疲れたし、気持ちも凹んだ。



 本当はお昼過ぎには山から出てどこかのお店で昼食をなんて思っていたけれども、山のなかを彷徨迷走しているうちにすっかりお昼を過ぎてしまった。一応カロリーメイトを持ってて良かった。この時点でハンガーノックがかなり近づいている感があったので。



 気持ち良さそうなこんな山道も下ったし、



 ふかふかの落ち葉を踏む感触も楽しんだけれども、



 残念ながら出かけるときに考えていた山道を楽しむことができなかった。まぁそのかわり、あそこは行き止まり、あそこを行くとあそこに繋がるとか、あそこは全然駄目とかが少しわかったので無駄ではなかった(と思う)のだけど。



 最後に下りたいと考えていた山道もこの林道を下りすぎたことによって結局アウト。地図を見て分岐を見逃して下りすぎたことに気づいたのだけれども、ここまででもう何度も無駄な上り返しや行ったり来たりを繰り返していたので、再び上り返す気力はなかった。ちょっとした峠を上ることを考えればたいした上り返しではなかったのだけど完全に心が折れてしまった。常套句としてではなく、あぁ心折れたなって本当に感じた。



 山から降りてきたあとは折れた心と疲弊した体を慰めるために久し振りになんつっ亭へ。照明類は準備してこなかったので時間的に少しまずいかなとも思ったのだけれども我慢できなかった。

 帰路はすっかり疲弊した体になんとか鞭打ってってな感じで江ノ島まで。向かい風ということもあったけれども、海岸線なんかは20km程度でしか走れなかった。

 とこんな書き方をするとなんか散々だった1日のように思われてしまうかもしれないけれども、こういう日はこういう日でそれなりに楽しいです。とくにMTBでの山道探索にはこういうことはつきものだし。もっともこんなことが続くとさすがに嫌になると思うので、次はもっと慎重に探索してみようと思います。なんにせよリベンジ必須です。