まだ外は雪が降っているのに…
脳科学の世界では、ヒトは他の動物より勝っているとは考えないようであります。(純粋に脳や選択的行動を分析するから)大雪の日に、ハウス回りの除雪をするのは、無加温ハウスの倒壊を防ぐためであり、その先には、他よりも一足早い「スナップエンドウ」の出荷を「予測」しての行動である。この場合の「報酬」はエンドウの実(お金)であり、一文にもならない雪かきは、その後に訪れる「さらに大きい報酬」を期待しているからであります。
「報酬予測」とは、ヒトを含む動物が、特定の情報から将来の報酬を予測することであり、数々の実験結果から、動物も「報酬」を得るために学習を積むことが知られております…『おやじぃ』は、エンドウの花一輪で、4月の莫大な?報酬を予測しております。(人によっては、これを「捕らぬ狸の皮算用」とも言うらしい^^;)食べてしまえば、空腹も満たせない70粒ほどの種子が、10倍、20倍となって返ってくるのでありますから…しかし、3月の寒気で折角咲いた花も結実しないまま散ってしまいますけれどね^^;
外で、ハウス回りの除雪をしている長男『ポン太郎君』をハウス内に招き入れ、ひと時、花を眺めている。実に慎ましい幸福感を味わい、そして「報酬(収穫)」に想いを馳せるのでありますよ。
本日のお昼は豚と卵で「他人丼」
ご祝儀相場とは言え、ひと粒2万円のさくらんぼを一体誰が食べるのだろう?勝手に東京の料亭あたりで『政治屋さん』という職業の方が食しているに違いないと邪推するのでありますが…生産農家は、燃料費etc.で、初セリという「名誉」を与えられるだけで、幾ばくも残らないと思うのだけれど。季節の食べ物を、最も美味しいと言われる「旬」に食べる。これだけでも十分幸せだと思うのであるけれど、「衣食住」…少々ボロを纏っていても、雨風を防げれば、何とか生活はしていける。しかし、空腹はミジメである。だから、少々の米と野菜を地道に作っていれば、何とか暮らし向きは立つのではなかろうかなんて考えるのだけれど、やはり俗人であるから「報酬」の多寡は気に掛かる^^;
和牛と海鮮で、ひとり当たり7万円の会食ねぇ…決して払えない会費では無かったはずの「報酬」を得ている方なのにねぇ…こうしてみると「報酬予測」という脳科学用語が信ぴょう性を帯びて来る。凡人は「7万円の会食」という数字に「報酬」の価値判断を求め、上級国民は、次なる「地位・ステータス」という「報酬」を求めたのではなかろうかと。満腹な状態では「食料」は「報酬」には成り得ないのである。「衣食足りて即ち栄辱を知る」という中国故事がありますけれど、今の栄誉に満足できず、今度は恥辱を味わっているに違いない。直ぐに立ち直るだろうけれどね(笑)