その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

地吹雪

2015-01-08 12:17:26 | 暮らし

外吹雪 さくらは何を する犬ぞ

1月7日、北海道の東海上に急速に発達した低気圧の影響で東北地方も猛吹雪…外は、時として死者さえ出してしまうような自然の猛威でありますが、我が家の大女優『柴犬コウ(本名:さくら)』は意にも介さず、海老反り状態で豪快に寝ております^^;
雪国に生まれ育った影響で、この程度の吹雪は慣れっこでありますが、本日は、雪国を知らない方のために「地吹雪」と「雪庇(せっぴ)」、「吹き溜り」の発生メカニズムについて講釈します。


本日の積雪深 約1mであります。

正月三ヶ日で降り積もった雪は、現在積雪1m…今年は『みちバァ』の除雪機械で雪を飛ばしておりますので、『第2サティアン』に通じる『ロイヤルロード』は、約1mの高さで直角に切り立っております。氷点下10℃前後の「かんじる(冷え込む)朝」は、雪もサラサラでまとまりを欠く(粘性がありませんので、雪玉さえ作れません。)のですが、今朝の気温は氷点下1℃程度…この程度の気温であれば、雪玉や雪だるまを作るには十分な水分を含んだ雪になります。今朝のように、低気圧の影響で、雪混じりで西からの強烈な風が吹く日は、今まで積もった雪の上を、新たに降った雪が積もることなく吹き飛ばされるのですが、新雪に粘性があるので、切り立った部分に少しずつ東に向かって着雪する箇所が出来ます。これが雪庇の素です。そこから溢れた雪が吹き溜りとなって積もって行きます。
朝の曇り空で判然としませんが、こうして『第2サティアン』の前にも「雪庇」と「吹き溜り」が出来ておりました。(これでも午前7時なんですけど。)雪山であれば、登山者が稜線と間違えて雪庇を踏み抜いたり、屋根の雪下ろしをする際に雪庇とともに地面に転落したりといった事故が起こります。一方、吹き溜りは、視界が良好であれば注意も出来ますが、猛吹雪で視界が遮られると、道路がそのままあるものと勘違いして突っ込んでしまい身動きが取れなくなるなどという事故の原因にもなります。


出稼ぎ先へ出勤途中の道路の状況です^^;

どれだけ差があるかと言いますと、例えば夕刻『第2サティアン』の点検に向かった時点では、『ロイヤルロード』入口付近での新雪の深さは足首の高さであり、『第2サティアン』の入口手前では赤い線の高さまで吹き溜りが出来ておりました。建物の影響で風が巻き、『第2サティアン』の入口前の積雪は足首の高さ…高々30m程度の距離で、これだけ積雪の量が変わってきます。通勤途上の道路は除雪され、大きな吹き溜りは出来ていませんが、強烈な西風が吹いて視界ゼロ(ホワイトアウト)などということもあります。夕方、吹き溜りに突っ込んで、車の身動きが取れなくなるなんていうことがあるのは、そんな時です。こうした時に、エンジンを掛けたまま救援を待っていて、マフラーが降り続く雪に覆われ車内で一酸化炭素中毒死などという痛ましい事故が起こるんです。(雪国以外の方は関係ないかぁ~。)

まぁ、こんな風に雪のことを書いていると、とんでもない世界に住んでいるようにも思えますが、ストーブさえ焚けば暖かく過ごせますから…『夢屋国王』も雪かきで痛んだ腰をさすりながら、豪快な海老反り…イデデデデ…『さくら』のようには伸びられないお年頃でありますよ^^;

コメント (2)
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