その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

年越し大忘年会

2015-01-01 19:06:35 | 暮らし

「男の肩と背中には むかしの影がゆれている
恋いも涙も悲しみも だれにも言えない傷あとも」
作詞作曲: 中山 大三郎

のっけから増位山太志郎さんが歌う「男の背中」…50年以上生きて来ますと背中に哀愁(加齢臭ではない。)が漂いますねぇ…^^;
大晦日だと言うのに『夢屋国王』は朝から働きましたよ。(長期休暇で暇しているんだから、もっと早く作業をすれば良いのだけれど…。)まずは、郷土料理「浸し豆(数の子豆)」作り…今年収穫した秘伝豆をお湯で戻して湯がきます。今では、枝豆(未熟)の内に収穫し、茹でて実を弾いて冷凍保存するほうが主流かも(色合いは冷凍保存の方が良いような気がします。)
次に雪の下からハクサイを掘って…はい、家庭で食べる分のハクサイは保存しておりますが、浅漬けが食べたくなって畑を掘り返しました。(前回の収穫で概ねの位置は把握できているのですぐに見つけましたよ。)さらに「歳徳神(年神様)」にお供えするカブと白髭を…これが、なかなか厄介でして前回のハクサイ同様に植えていた位置がよく分らない。お隣の『エスケー社長』の自宅とハクサイの畝と雪原に出来た凹凸(前日からの雨で平坦な雪の野原に畝の形状に凹凸が出来ております。)を頼りに大まかな位置をスコップで掘り進めますが…『夢屋国王』の強気の麻雀の如く、一発で雪の下のカブを引き当てました。(新年は、「カブ(株)」でひと儲け出来るかも知れない予感が…^^;


白髭…お供えする意味は「共白髪」と同じかなぁ…?

続いて「白髭」…アサツキのことです。『夢屋農園』には、いたるところにアサツキが自生しているのでありますが、そのままでは結球部分が小さくて…今年は『夢屋ハーブ園』の1品目として植木鉢に移植しておきました。どうです根張りが見事でしょう。葉の緑の部分は雪腐れしてますねぇ…来年は、籾殻か何かで保温してみることにします。風習ですから何故お供えするのかと聞かないで下さい。国王的には、この長い白い根が「共白髪(夫婦円満と長寿を願う縁起物…普通は麻ひもですが)」と同じような意味を持つのではないかと勝手に解釈しております。国王の祖母は、お正月に酢味噌和えで食べてましたけれど。生鮮野菜に恵まれない雪国では、冬場の貴重な野菜だったのかも知れません。ひとつの実験で栽培の目処が立ちましたが、ご当地の風習が廃れていく現状では、お供えする意味(物語性)が無いと買っていただけませんよねぇ…ましてや酢味噌和えなんて、今風の奥様はなさらないでしょう^^;


ジャジャ~ん^^; 本日のメインディッシュ「猪鍋」です。

『夢屋家当主』年末の訓示(1年間大きな病気、事故もなく良く頑張った。来年も良い年であるように…乾杯!…ただこれだけ^^;)が終われば、邪魔者の当主は、『第2サティアン』で『オジSUNず6』の「お年越し大忘年会」のシェフに早変わり…畑の野菜のお礼に、今年は『エスケー社長』から「猪のブロック」を頂きましたm(_._)m
恐らく『丸山の社長』からの回り物(下拵えが大変だから…『さっちゃん』も要らなかったのかな~~;)ではないかと出処を想像しつつ、ご当地雪国山形では、猪の被害は近年まで稀だったので「しし鍋」を食べるという習慣が無いのでありますが、獣の肉は下茹でしてアクを取って、味噌仕立てでオジさんたちの胃袋に…ニンニクと唐辛子を加えたので、天然クーラー付きの『第2サティアン・テラス』でも身体が芯から温まりましたよ。こういう食材がある時には『嘴の長い』(美味しい物がある時にタイミング良く現れる人の意)『貧乏父さん(H.N.)』が現れるのだが、彼は今、奥さんの実家に行っているので参戦できません。(フッフッフ、悔しいだろう^^;)
あとは友人『ノロ社長』が提供してくれた「馬刺し」で一杯…二杯…三杯…こうして、家から追い出された『オジSUNず6』の紅白歌合戦鑑賞会のボルテージは上がるのであります。

…が、しかし、紅組大トリの「松田聖子ちゃん」が歌い始めた頃、『第2サティアン』の扉を叩く音が…「お父さ~ん!『ポン太郎君』が腹痛でぇ~!!!」…そんなこと言われたってオラ十二分に飲んどるだで…タクシーも営業終了…近所の親戚『トヨちゃん』に頼んで、古巣の病院に電話をかけ…さらに、検査入院で総合病院へ…アララ「虫垂炎」ですと。二年越しの病気なんて最先の悪い…いえいえ、大事に至らず良かったよかった。こうしてまた、忙しない『夢屋一家』の新しい年が始まるのであります。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする