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Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

教養としての上級語彙

2024-02-28 13:51:55 | 本-言語関連
図書館から借りた『教養としての上級語彙』を読了。本書はX(旧Twitter)のフォロワーさんの紹介で知りました。
読み始める前は単に見出し語と意味の羅列かと思っていたら、実際は読み物感覚に書かれてあって、こういう類の本としては珍しいと思います。漢検や日本語検定に出題されている、または出題されそうな語彙がどんどん出てくるし、語彙力を伸ばすだけでなく試験対策としても良さそうです。あれだけの語彙が自然と使えるようになれば、印象がグンと良くなるかも…。
最も意表を突かれたのが「出来」という語彙。普通は「でき」と読みそうなところ、「完成」という意味では「しゅったい」と読むそうです。新聞広告等では「重版出来」などとよく目にはしますが、ずっと「でき」と読んでいました(汗)。手元の辞書で調べてみると「しゅつらい」から転じて「しゅったい」と読むようになったそうですが、理由などは書かれていませんでした。漢和辞典では「来」を調べても「たい」という読みが出ていませんし、きっと「たい」と読むのはこの語彙だけかもしれません。
「さらば、ボキャ貧!」というキャッチコピーが本書に書かれていますけれど、やはり日本人全体でみると語彙力が落ちているのでしょう。ただ、来日する人も増えているし、誰にでも分かるような易しい日本語を使うことも時には必要だと思いますから、どちらが正しいかは言えないと思うのです。まぁ、語彙力があるだけ表現のしかたが豊かになりますから、私は語彙を増やす方に一票入れます。


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