図書館から借りた『就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件 (岩波新書)』を読了。
本書はどっちかと言うと就職活動を控える大学生向けですが、そんな大学生を持つ親も読んでおくといいと思います。
今の大学生って可哀想ですね。3年生になりいよいよ専門分野へという時に就職活動が始まってしまう。しかも長い人で2年近く活動しなければいけませんから、学業は二の次になってしまいますね。折角高い授業料を払っているのに勿体ない…。
就職活動は卒業してから始める選択肢があればいいですよね。卒業後の方がじっくり活動ができますし、学業にも専念できます。なぜそんなに「新卒」にこだわるのか分かりません。
資格や能力があまり重視されていないのには意外でした。学生のうちにTOEIC(R)スコアを伸ばすなど、資格取得はけっこう当たり前のような気がしますが。それよりもコミュニケーション力を重視するそうです。パソコンや携帯世代には耳の痛い話?
正社員の労働時間の長さも問題にしています。著者が言うとおり、「ワークシェアリング」なんていい解決方法だと思うんですけれどね、実際は難しいのでしょうか。
就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件 (岩波新書) 価格:¥ 821(税込) 発売日:2011-11-19 |