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高市前総務大臣の所信表明演説(日本経済強靱化計画③) 新型コロナ対策

2021年09月21日 | 国家論
また、次に新型コロナウィルス感染症対策の強化について申し上げます。

先ほども申し上げましたが、私は重症者数、死亡者数の極小化、そして自宅療養者数の減少というものを目指して、
重点的に取り組ませていただきたいと思います。

早めに治療薬を投与できる環境整備、これは治療薬処方が可能な場所の範囲を拡大すること、
また国が管理する宿泊研修施設であったり、地方公共団体の管理施設の活用であったり、
また、搬送、移送が非常に今困っているという状況ですので、
厚生労働省のシステムG -MIS(ジーミス)と救急用タブレットの連携などによって
移送搬送体制の円滑化を図りたいと思っております。

また、ワクチン接種の円滑化、マスク、消毒、手洗い、そしてお手洗いの使い方等、必要な予防対策、これにも引き続き注力をして参ります。

あと、現在は海外生産に依存している治療薬、主に軽症用から中等症用でございますが、
国産生産体制、国内での生産体制の構築に向けて精一杯の努力をしてまいりたいと思っております。

また、緊急時に新薬を迅速を実用化できる、この薬事承認制度の確立を急いでまいます。
現在も、治療薬については、既に申請が出ているものもございます。
一刻も早い承認が必要だと思われますので、ここは緊急時ということで、
十分に皆様の健康に大きな影響が出ないと言う事の確認は必要ではございますが、
緊急時の薬事承認制度は、自民党からも内閣に対して提言をいたしておりますので、
一刻も早く適切な段階で治療が受けられる、この環境を整えることに、まずは力を注がせていただきます。

それからワクチン接種なんですが、次回の優先接種の対象と言うものを拡大させていただきたいと考えております。
もちろん医療従事者の方、今回優先接種の対象でございましたけれども、
例えば理容師であったり、美容師であったり、指圧、鍼灸マッサージをされる方であったり、
直接お客様の体に触れる職業の方はなかなかワクチン接種が受けられずにおりました。

またこの夏も災害で出動してくださっていた自衛官の方々のワクチン接種もかなり遅れている状態でございます。
これからワクチン接種もう一回やらなくてはならないという時に、優先順位の見直し、
そしてまたできるだけ早く皆様が簡単に申請をしていただけるような形、ここを工夫して参りたいと考えております。

そして新型コロナウィルス感染症への対応だけではなくて、もっと死に至るまでの時間が短いエボラ出血熱などに対しても、
相当強い警戒をしなければなりません。
そうしますと、やはり入国時の渡航歴の申告、そして、また入国後の健康状態の報告の徹底。
これが充分じゃないんですね、途中で連絡が来なくなったということもございます。

また、感染症患者の移送手段の強化。具体的には隔離先、停留先、また移送手段が十分確保されていなかった事は
2016年に総務大臣として行政評価局に調査をさせたときに浮き上がってきた問題点でございます。
ただし、その後の厚生労働省は、非常に繁忙な状態に置かれ、2回目のフォローアップ調査ができないまま、
つまりエボラ出血熱に関するWHOからの宣言が出ておりましたので、その対応に追われていたのが一昨年。
ちょうど2回目のフォローアップの時期でございましたけれども、そのままフォローアップができないまま、
残念ながら昨年から新型コロナウィルス感染症の対応に追われてしまったと言う、こういうことがございます。
何とかこういった水際対策の強化、そして搬送体制の円滑化というところにしっかりと力を入れたいと思います。

そして、大変、憲法も絡みますので難しい問題かもしれませんが、与野党でよく協力をして、議論をした上で、
場合によってはこれはリスクへのあくまでも備えとしてございますけれども、
いわゆる海外で行われておりますようなロックダウンを可能にするような法整備も検討を早急に始めなければならないと思います。

特にエボラ出血熱のような短い期間で状況が悪化する病気にかかられた場合に、この法制度が全くないとなると対応ができません。
ですから、やはり憲法にも関わる問題であるといわれておりますので、与野党でよく議論をして、
一定の合意の上で国会でしっかりと審議をし、できるだけ早くこういった備えを整えておくということも、私は重要だと考えております。

そして、先ほども触れさせて頂きましたがコロナ下で経営状況が非常に悪化している経営主体を守り、
生活に今本当に困窮されている方々をお支えするために、必要な財政出動を行わなければなりません。
一刻も早い補正予算の編成、そして成立を目指して参ります。
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