知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

見えないものが見える人を目指す。

2022年10月04日 | スキルアップ
コンサルティングの勉強をしていると、
 なぜ、コンサルタントが必要か
という究極的な課題があります。

マッキンゼーの伝記などでも、触れられています。


要は、利益を出したり、コストを削減したりするサポートができるということ。
その対価は、
 高額であっても、結果が出たり、結果が出そうに見えたりすれば、高額であってもよい
という話です。

ボストン・コンサルティンググループのPPM分析(プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス)が出た際には、
 そのわかりやすさから、多くの企業が契約し、マッキンゼーが窮地に陥ったとのこと。
ちなみに、PPM分析とは、
 市場成長率が高く、市場占有率も高い事業を 花形(star)
  が低い事業を 問題児(problem child) 
市場成長率が低く、市場占有率が高い事業を 金のなる木(cash cow)
  も低い事業を 負け犬(dog)
として、今後の事業展開を考察するフレームワークです。

問題児は、成長させるためにどうすればよいか。
負け犬は、撤退を考える。

早期撤退により、何億円という損失を回避できれば、
 1000万円というコンサルフィーは安い
ということになります。

本人には、見えないが、現実化する損失を、
 コンサルタントが見て、教えてくれたことにより、損失が回避できた
ということです。

反対に、何もしなければ、現状維持であったものが、
 この事業は、問題児なので、市場占有率を上げるためのプロモーションを打てば、
 利益が大きくなり、花形になる可能性が高いですよ
というアドバイスに従い、
 プロモーションを行ったところ、何億円という利益が上がれば、
 1000万円というコンサルフィーは安い
ということになります。

コンサルタントの仕事は、
 クライアントの見えないリスクやビジネスチャンスを
 経験やスキルから、見て、アドバイスする
ということです。


自分では気がつかないけど、
 他人の改善点はよく見える
というのが、人間です。

 この人、ちょっと言い方を工夫するだけで、周りの評価が上がるのにな
とか、
 髪型変えれば、めちゃめちゃかっこよくなるのにな
とか、
 この店のレイアウトをこんな感じに変えれば、もっと入りやすくなるのにな
といったことは、よくあると思います。


より気がつきやすくするには、
 たくさんの事例に触れ、自分のサンプルを持っておく
ということだと思います。

 本をたくさん読むのも、
 色々な経験にチャレンジするのも、
 多くの人と話をするのも、
 美術館に行ってセンスを磨くのも、
 見えないものが見えるようになるためには、有効だと思います。

見えない理由は、
 自分の狭い視野や、限られた経験や慣れ親しんだ思考法によって、
 よりよい物に触れていない
からです。

外国に行くと、日本のよさが分かるように、
 比較対象がないと、そのものについて、理解することができない
わけです。

PPM分析も、
 市場成長率や市場占有率は、他の商品サービスの存在、ライバルの存在との比較から成り立っています。

つまり、
 物事を選択するには、比較対象が必要であり、
 比較対象に触れることで、見えないものが見えるようになる
というわけです。

様々な物やサービス、経験や思考方法に触れることで、
 寛容さも身につく
ことになります。

個人的には、共産主義は嫌いですが、
 マルクスの考えが生まれた理由は、歴史背景を学ぶと理解できます。
共産主義の存在により、資本主義や、修正資本主義などの考え方が理解できるようになります。
最近では、サンデル教授の共同体主義も、同じようなこの文脈で理解できます。
サンデル教授が、成功者は運がよかったんだと主張する理由は、
 共同体を維持するための税負担を、成功者に求めるためです。

 お金持ちになれた理由を「運」に設定する
ことで、
 努力もあったかもしれないけど、運がよかったんだから、
 得られた果実もみんなで分けよう
と言いやすくなります。

ハイエクやノージックは、
 個人の自由を最大限に尊重し、政府による個人の干渉は最小限にすべきだという自由主義(リベラル)
のもと、
 自分の努力の結果得られた財産を略奪することは、許されない
という発想に立っています。

ちなみに、リベラルという言葉は、多様化しているので、保守に対するリベラルとは、若干意味が異なります。
立憲民主党などはリベラル政党と言われていますが、オリンピック反対など、
 個人の自由を制約し、国家権力の強大化(統制とばらまき)を狙っている
ことからすれば、とてもリベラル、自由ではないからです。

色々な知識や経験に触れることで、
 見えないものが見えるようになる。

稼げる人間になるのも、自分がコンサルタントになったつもりで、
 客観的に分析し、リソースの有無や活用していない資産がないか、
 もっと楽にお金に換えられる方法はないか
 もっと、性格、容姿、スキル(特技)などから、向いていてお金につながる仕事はないか
をPPMで検討するとよいと思います。

 市場成長率は、お金につながるかどうか(成長分野かどうか、投資のリターンが大きいかどうか)
 市場占有率は、他者との比較
と読み替えp、
 自分が企業だったと考えて、リソースを洗い直す
わけです。


*****
ちなみに、玉川氏が、
 僕は、演出側の人間として、テレビのディレクターをやってきましたから、
 それは、そういうふうに作りますよ。
 政治的意図が匂わないように制作者としては考えますよ。
と自白しているように、
 テレビのディレクターは、自らの意図を匂わせないようにして、視聴者を誘導している
わけです。
玉川氏いわく、
 経験がある人からすると、そのような意図は見える
というわけです。

 今回は、裏付けを取らずに、テレビで自分の思ったことを言ってしまい、名誉毀損行為を行った
わけなので、責任を取るべきですが、
 ディレクターの経験によって、そういう作り手の「意図」が見えるようになる
ということは確かなんだと思います。

今回の誤報については、使用者のテレビ朝日も責任を取って、謝罪会見をする共に、
 第三者委員会を設定して再発防止策を発表すべきです。
玉川氏は社員なので、就業規則に基づいた懲戒処分と番組の降板により責任を取る必要があります。

なぁなぁで終わらせられるようなことではないと思います。
仲間意識で、大手メディアは触れないようにしていますが、、、
コメント
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