知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

プラットフォームを築いた者が勝つ。

2016年09月29日 | スキルアップ
結局、人、モノ、金、情報を集めたものが勝つ。

そのために、
 魅力的なプラットフォームをいかに築くか
が勝負です。

中国が急激に成長できたのも、
 お金を垂れ流して、資金を呼び込み、
 規制を緩和して、事業をしやすくし、人(事業)を呼び込んだ
ため。

 低い人件費、たくさんの労働人口、大きな市場
で、
 儲かると企業が信頼した
ため、
 進出する企業が多かった。

それが、
 国債が膨れ上がり、爆発のリスクが高まり、
 シャドーバンキングの存在が明らかになった
ことから、
 お金が底をつくのではないか
という不安が生まれる。

そして、
 人件費の高騰、
 南シナ海をめぐる政情不安
など、
 プラットフォームの魅力が薄れ、撤退企業が増えている。


いかにしてみんながやってくるようにするか。
この点が、非常に重要な視点となります。


資格の受験も同じで、
 持っていても仕方がない資格
については、
 ビジネスの規模は大きくならない。

司法試験の資格は、
 独占
として、
 国が保護している
ので、
 資格としての価値は大きい。

しかし、この独占権限を
 簡易裁判所の訴訟代理権を司法書士に与えたり、
 税理士、社労士などについても、権限を与えている
ので、
 士業に対する希少性
が薄れつつある。

さらに、急激に合格者を増やしたことにより、
 需要と供給のバランスが崩れ、
 格差が生まれている。

質の悪い弁護士の数が増える。
 それにより、相対的にも不祥事の数が増えていく。
 その結果、信頼についても失われていく。

資格の価値が、
 いろいろな原因で低下している
ということで、
 プラットフォームの魅力が失われている
ということです。


将来的には、経営が成り立たなくなるような事務所が増えてくる。
薄利多売型が適さない業務に、過当競争が起こることになるので、質の担保はされなくなる。

薄利多売が適さない業務は、医療、福祉など。

大変で儲からない仕事は、引き受けてもらえなくなる。

現に、過払い、債務整理をCMで謳っている司法書士の事務所は、
 過払いなど利益につながる部分だけ受任し、残りは地元の弁護士にお願いしなさい
などと倫理的に問題である対応をしているところもあります。

弁護士の実力は、第三者からはわからないので、
 当たりはずれが激しくなる
というわけです。

そのため、
 PRする能力が重視される
ことになります。

過払いバブルの時に、このことを実感した人もいるはず。

弁護士のCMと消費者金融のCMが同じような感じになった。
一方は、
 貸しますよ。
他方は、
 取り戻しますよ。
というベクトルが逆ということだけで、
 手法は大して変わらない。

ただ、プラットフォームを築いた法律事務所や司法書士事務所は、
 大金を得た一方で、
昔ながらの事務所は
 窮地に追い込まれている。

こういう時代をどのように生き抜いていくのか。
 利潤を追求するだけでよいのか。

これからは、今まで以上に、
社会的正義の実現といったプロフェッションとしての役割と
利潤との
 絶妙なバランス感覚が求められるようになっていく
と思います。
コメント
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