中国道津山インターから鳥取方面に抜けるR53号線を約20分程鳥取方面に走り、奈義町の役場を少し過ぎた辺りから道を左手に取り菩提寺へと続く道路へと入っていく。
集落を抜け山道を10分ほども走るとちょうどこの菩提寺の前に着くがまったく人気もなく静まりかえっている。
菩提寺研修センターなるキャンプ場施設の建物も見えるが休業状態でまったく人の気配さえなく、ただただ不気味なほどの静寂さだけが辺りを占めている。
駐車場はこのキャンプ場が有るおかげかしっかり整備されており、表示板等も設置され目的の大公孫樹も何の苦労もなく訪ねることが出来る。
小さな山門をくぐり、自然石を積み上げた石段を登り、小さな侘しい本堂の横から鐘楼脇を通ってこの大公孫樹の前に出る。
この菩提寺は岡山県と鳥取県の県境にある標高1,240メートルの那岐山の中腹に有って標高620m、役の小角が開いた山岳寺院で、後に僧行基が十一面観音像(現在の本尊)を安置されたと伝えられ、法然上人が9歳から13歳まで修業したと言われている。
ここでも「杖箸伝説」が健在で、このイチョウは法然上人が地中にさした杖が芽吹き、成長したものと言い伝えられているようです。
僕がここを訪れた九月中旬、イチョウはまだまだ真っ青な葉を枝いっぱいに付け天空を覆い隠していた。
樹姿全体を遠くから見る限り緑の塊しか見えないこの大銀杏は、枯淡な感じなど受けない程若々しく見える。
しかし近づくと巨大な主幹は幹なのか気根が幾重にも垂れ下がった物なのか、はたまた樹瘤の塊なのか判断に苦しむほど異様な形状を呈していて、その老齢さゆえの威厳や気迫が厭が上にも感じられる。
枝幹から延びた気根も、その大きさ、数の多さには目を見張るが、枝幹上からも落ちた銀杏が育ったのか何本もの若木が元気に育ってる姿には驚かされる。
圧巻の迫力は国の天然記念物に指定されていて、イチョウをモチーフにした、組木の童人形は「なぎっこ」と名付けられた奈義町ならではのクラフト民芸も有るほどこのイチョウを大切にしているようだが、まったく人に出会わないのはちょっと寂しい。
推定樹齢900年、幹周り12m、樹高45mとなっていて、全国でも4位にランクされるイチョウの巨木だそうです。
撮影2008.9.21
主幹が凄いですね。でもカツラの木ほど怖くないんです、不思議と。笑
公孫樹って、何年生きるのでしょうね。
1000年以上生きていそうですね。
まっ黄色になった秋も見たいです。
僕も好きな樹です。
イチョウは不思議な樹で、原始の生き残りの植物だとか??
ただ、イチョウは中国大陸が原産、日本に入ってきたのは鎌倉期だとか??
しかし樹齢1000年といわれるイチョウの巨木はたくさん存在しています。
どうなんでしょうね??。