巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

岩屋の大カツラ

2009-01-09 | 岡山県


昨年の9月21日、秋の連休を利用して鳥取、島根方面の巨樹を追いかけて来ました。


京都からだと中国道津山インターで降りて鳥取に入るのが良いだろうと考えて途中寄り道すべきところは無い物かと探していて見つけたのがこの岩屋の大カツラ。


つい先日UPの岩屋の大杉は福井県こちらは岡山県苫田郡鏡野町岩屋、岩屋神社裏山の急斜面ガレ場に有る大カツラ。



このかつらの巨木は忘れようにも忘れられない。


家を出るときには降っていなかった雨が、名神から中国道に乗り換えたあたりからポツポツ来だし兵庫県内は本降り、それでも岡山県院庄インターを降りるころには少し小降りとなっていたものの、あまり幸先の良くない旅の始まりでした。


国道179号線で鏡野町役場方面へその先県道392で岩屋を目指す。


目指す岩屋神社は道路脇にそれと判る看板も設置されていて何の苦労もなく到着しました。


結構長い参道には秋の山野草も咲き乱れておりのどかな里山風情が満喫できるところでした。


石段を登り早速拝殿に手を合わせ、目的のかつらを探して見るとここにも掲示板があり裏山を示していました。


拝殿横から見上げて見ると裏山中段あたりの杉林の中にそれと思しき黒い塊が見えてそれを目指してガレ場状態の雨交じりの中、道なき山肌を登ってこの大カツラに対面。



まるでガレ場の山肌から突然飛び出した体全体が口でもあるような怪獣が諸手を突き上げ、大声で何かを叫んでいるような鬼気迫る形相の桂の巨木。


僕はかってこれほどの形相の桂は見たことがない。


足場も悪く雨天模様の杉林は暗く撮影条件は最悪、おまけに気迫のこの桂の前でたじろがずには要られなかったことも確かですが、前面化の姿を撮り終え、サイドからの姿をと思って、桂の前を横切ったとき、頭や耳たぶに激痛が走り蜂に刺されたのが判った。


それを振り払おうとして足元がお留守になったのか、そのままガレ場を転げ落ちるという無様なことになってしまった。


幸いにも、10mほど転げ落ち木の株に助けられましたが蜂に刺された激痛と、ガレ場を転げ落ちたときの擦り傷とですっかりこの場は意気消沈。


しかし、転げ落ちたときにメガネをなくしたことに気づき再度途中まで登ってみたが、なくしたメガネは見つかる由もなく、桂のそばまではとても近づくことも出来なかった。


もっていたカメラは、たいした傷もなく無事生還ここに掲載した画像だけが唯一の収穫になった。


まったく不満足な画像が何枚か残ったものの、命あっての物種、その場は後ろ髪を引かれる思いを残して後にしたが、僕を拒絶したこの大桂を再度訪問する決意をしながら痛みの走る体で車で次の目的地に移動した。



どうぞ、次回は近づくことを拒絶しないでほしい。


幹周約13m、樹齢、樹高共に不明。


撮影2008.9.21


MAP



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3 コメント

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貴重な画像( (小狸)
2010-02-16 22:10:13
凄い画像ですね。
鬼気あふれると申しますか木からあふれ出る気を感じることが出来るようです。

貴重な画像ありがとう御座います。
感動しました。

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ありがとうございます (ぺん)
2010-02-17 08:17:42
小狸さん、嬉しいコメントありがとうございます。

この樹には鬼気迫る迫力が有ります。
再度訪れたいと思っています。

足元根元要注意ですけどね。
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Unknown (幽黙)
2010-02-26 23:01:25
うわ
まさに鬼気迫るとは
こういうことなのかも…
樹だけを見たいとおもったのは
伏状台杉だけだったのですが…
う~ん
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