前回まで紹介していた岐阜県のお隣り、三重県では巨樹もガラっと変わって、岐阜県の大杉からがぜん楠の木の老大樹が目立つ様になる。
岐阜県は山の中、三重県は太平洋側の海沿いに有る県だと云うことなんだろうが・・・・。
三重県の県庁所在地、津市に近い松阪は言わずと知れた松阪牛で有名ですが、市の中心部は松坂城址有す城下町でも有り、本居宣長を排出したところとしても知られている。
松坂城址の城壁を真直ぐ進むと本居宣長神社の鳥居、参道を登って行くと同じ境内に松阪神社があって、この大楠が聳えている。
もっとも松坂神社の参道は別に有る云うのがあとで分かりましたが、松坂城址脇の小高い丘の上に有る緑豊かな森に囲まれた由緒深そうな境内です。
この楠は表示版に依ると、1092年に意非神社のあった「意非の森」(おいのもり)で誕生し、後1588年に蒲生氏郷公が松阪城を築いて城主となり、この森を「四五百の森」と名付け、当神社を城の守護神として崇敬、この楠も神木として崇められ大切にされてきたようです。
この楠の根元には大きな穴があって、これは松阪城からの抜け道の出口だと言う伝承があるそうですが??、僕が此処を訪れたときには根元の洞は見えないようにこの通り割竹の目隠しがされていてどんな様子なのか不明でした。
推定樹齢900年、樹高22m、目通り6.49mと記される老楠ですが見た感じはそれほどの樹齢とは感じられなかった。
たしかに洞は大きく深く人が通り抜けるのには充分な大きさ・・・
裏に廻ってみてもこの通り、洞は貫通しているような??
この無粋な囲いは動物が住まいにするのを防ぐためのものでしょうか??
傍らに有った樫の樹の幹にミツバチが巣食って居て充分近づくことは出来なかったがまだまだ元気そうに見えた。
撮影2008.10.4