巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

大門坂の大杉他

2011-02-11 | 和歌山県

熊野三山や熊野古道の名の下に全国的に有名な熊野那智大社の熊野古道参詣路、最終の上り坂の杉並木は特に素晴らしく、その歴史的背景やそれを取り巻く景観とともに、社寺や巨樹愛好者には垂涎の的にもなっている。

熊野灘の海岸線那智勝浦温泉街方面から県道46号線で那智川沿いに山手に向かって北進すること約20分弱、那智大社への新道?ドライブウエーが始まる少し手前辺り、左手に世界遺産の大きな石碑と少しばかりの家並みの中を旧街道の熊野古道参詣道が見える。

家並みの中を5分も歩くと迎えの鳥居?それを潜ると俄かに古めかしい石畳古道になってその入り口に夫婦杉と呼ばれる巨杉が古道を挟んでまるで巨大な門柱を建てたように相対峙している。

ここは熊野古道の観光ポスターで良く目にしているポイント、今でも突然平安貴族が当時の衣装で歩いていたとしても全く違和感が無さそうな景観が素晴らしい。

共に樹齢約800年

目通り8.5m、樹高約55mと有って、痛みも無く神域で特別な存在感を持って聳えている。

此処から那智大社駐車場までの古道を大門坂と言って全長600m、高低差100m、両側に原生林を控えた大杉木立群の間を石畳古道が延びている。

この古道には現在100本以上の大杉が有って昼なお暗い。

夫婦杉から少し登ると熊野九十九王子、最後の王子となる多富気王子が有ってその脇には妙にも大杉群の古道にあって大楠が大きく枝を伸ばしている。

やっぱり樹齢約800年、目通り8m足らずか??、根元は少し洞に成っているが樹盛は悪くない。

古道の脇を九十九折れで登るドライブウエーは二度目の急カーブで古道と接していて古道からも車が勢い良く登ってくるのが見えて、新旧織り交ぜた面白い景観が楽しめる。

この近くにもこれはと言った杉の巨木が有ったのでついでにバシャ。

入り口の夫婦杉にも負けず劣らず、目通りも同じようなものだろうか??

この大門坂の巨樹達は目の当りに見てきた歴史を一杯秘めて聳えているの居るのだろう。

撮影2008.12.6



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