慣れない土地を車で目的地を探して走り回る限界を知った巨木でした。
ひろい畑の中に孤塁を守るように聳えているとの情報だけで、地図を片手に走り回り、このときほどナビが欲しいと思ったことは無い。
訪ね訪ねてありました、確かに広い見通しの良く効く田園地帯に巨大なこの楠が、たった1本だけ聳えている様はまさしく神がかりした存在にしか見えない。
「孤高の巨木」という言葉が余りにもピッタリ来る楠の巨木で、近づくと、若々しくすくっと天を突き破る力強さに圧倒される。
推定樹齢1000年、樹高23m、目通り幹周り8.16m、枝張り東西32m、南北35mで、絵心のある人なら、ひと目見て描きたい姿をしている。
凛として建つこの巨木の株元は巨大であるが樹瘤なども無く端正で、良く見かける枯淡な姿とはかけ離れ、すがすがしい若さが1000年ほども樹齢を数えている樹のようには見えない。
「孤高の巨木」は1日にして成らず、昔はここの樹の下に延喜式内 大木神社があり、神社は合祀されて他に移ったが、このクスノキだけが残ったといわれている。
伊勢湾台風以前は、傘を広げたように左右対称の美しい樹冠だったそうだが、台風によって東側に広げていた大枝に被害があり、往年の姿が失われたそうですが、今は木の周囲がきちんと整地され、藁がしかれて根を保護している。
今は、その面影をとどめるかのように大きな石柱が、延喜式内 大木神社とほこらしげに建っている。
撮影2006.9.17
ぼくまもう永らく行ってないので又行きたくなって来ました。
コメントありがとう。
見に行こうかなー