巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

名古屋城のカヤの木

2012-01-23 | 愛知県

都会の信号だらけの道路を走ることが好きでない僕が意を決して行った名古屋城。

市内中心部にあって有る意味僕にとっては遠い存在・・・、それでも救いだったのは目の前に大きな大きな駐車場があって直ぐに駐車出来た事。

<1959年再建された天守>

1945年第2次世界大戦終末期の五月、名古屋大空襲で名古屋城共々焼き尽くされたそうですが、残った幹から奇跡的に若芽を噴出し何とか今の状態まで回復したようです。

正門(大手門?)を入って直ぐ左手、余り目立たない植え込みと一緒にあってそれ程の存在感は無く、殆どの人は目もくれません。

奇跡のカヤの木と呼ばれるこの樹は、名古屋城築城以前からこの地にあり、樹齢650年、国の天然記念物に指定され、戦争の生き証人としても大切にされている。

ちんちくりんながら四方八方にその若枝を伸ばし、樹勢は決して悪くはない。

つっかえ棒が余りにも多すぎるような気もするが、瀕死の重傷から蘇ったカヤの木・・・

幹周8.1m樹高15m、戦災に遭うまでは日本有数のカヤの木だったようです。

株元はまだまだ痛々しく見えるのですが、青葉は元気溌剌そのもの様に見えます。

二度と災禍に遭うことなど無く天寿を全うさせて欲しいと願うばかりです。

撮影2009.8.29