異様に大きな瘤を持ち、主幹は既に白骨化したような様相で立ち尽くす神木のケヤキです。
JR飯田線伊那北駅から直ぐ北方に有る伊那北高校北東脇、新旧入り混じる住宅街外れの一角に、小さな鎮守の杜を持つ白山社と八幡社の合殿がある。
合殿の正面、一壇下がった狭い境内にでんと鎮座するケヤキの巨木。
主幹は既に遠い昔にでも失ったのか?殆ど形骸化、そんな脇より伸び出した大枝一本だけで命をつないでいる。
異様といえば異様、見事だと言えば見事な株元、そんな痛々しい老骨さの一部の木肌には、まだまだ精気が残っていて僅な大枝の命を繋いでいる。
明治初期の記録によれば幹囲6.7m、樹高約45m、雲にまで届きそうな大樹であったと記されているが、昭和に入り度重なる天災や火災見舞われ、現在のような痛々しい姿に成ったと言う・・・。
推定樹齢800年、目通9.8m、伊那市の天然記念物に指定されている。
これでも樹盛は治療のかい有って随分持ち直しているとか??。
撮影2009.7.19