飯田市の最南端、市街から約15km、天竜峡沿いに走るJR飯田線天竜峡駅に程近い山襞にひっそりと軒を連ねる立石の山里が有る。
周りに棚田を見下ろせる峠を越えれば・・・・・
青田の広がる中に古刹立石寺の山門・・・・
その向こうには集落の家並みを見下ろすかの様に巨杉が聳えている。
先端が1本アンテナを立てたように白骨化しているのが一寸気に成るが??
この大杉は集落の何でも屋さんの横、多分鎮守のお旅所だろうと思われる広場に根を下ろし天空高く直立している。
「立石の雄スギ・雌スギ」として長野県の天然記念物に指定され、こちらは雄杉。
樹齢約1000年、目通り9.8m、樹高約40m、巨木の多い伊那谷でも以前紹介した根羽村の「月瀬の大杉」に次ぐ巨漢振りです。
一方400m程東方の民家裏庭に雌杉が相対峙するかの様に聳えている。
雌杉と呼ばれるだけあってこちらは一寸遠慮の目通り約9m
こちらは樹頂まで葉を一杯の茂らせ、樹高、樹齢はほぼ雄杉に等しい。
こちらは柵も無く根元まで近づくことが出来、その巨大な根元は一瞬たじろぐ程の迫力。
地元では夫婦杉と呼び慕われ、春秋彼岸の朝夕にはそれぞれの影が伸び、一方の根元に達すると言われている。
一寸確かめたい気もしないではない。
撮影2009.7.18