巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

上伊那郡箕輪町 木ノ下のケヤキ

2012-01-13 | 長野県

前回紹介の「白山、八幡社合殿」のケヤキより国道153号線で北上すること約8km弱、JR木ノ下駅より500mほど北方に有るの園庭に「木下のケヤキ」と呼ばれる大ケヤキがどっしり腰を下ろしている。

現在市街地の一角に位置する木ノ下北保育園、この地は元「芝宮」という神社があってこのケヤキの巨木はその境内に聳える神木だったようです。

遠目にも見事な樹姿、樹冠は付近の住宅街を見下ろす様に聳えていて圧巻です。

所々、治療痕は見られるものの大きな洞や激しい傷痕も無く、巨大な主幹はまるで生き物のが蠢いてでも居るように生気に溢れている。

長野県はケヤキの巨木の多い地方、その中でも三位の太さを誇るその目通りは10.4m。

大地をしっかり捕まえるその根元の力強さ素晴らしい。

樹齢は不明ながら、約1000年と云われてもそのまま納得してしまう程・・・

巨大な主幹越しに見ると、傍に軒を並べる民家がまるで箱庭細工の様に小さく見えてしまう。

ずば抜けて美しい樹姿を持つこの大ケヤキは、園庭で遊ぶ子供達をこれからもずっとやさしい母親の微笑で見守り続ける事だろう。

撮影2009.7.19