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巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

青玉神社の夫婦杉

2009-10-12 | 兵庫県

前回紹介の岩座神地区より国道427号で北上する事約15分、道の家「R427かみ」の向い側にそれと解る鳥居があって、その奥に直立する杉郡の参道が

見通せる。

目の前が道の駅だという事もあって、名も知れ渡ってない地方の神社にしては滅多に見かける事の無い参拝客を何組か見かけた。

境内のスギ林の内7本が県指定天然記念物であるようですが、中でも社殿左側奥にある夫婦スギと呼ばれる大杉は圧巻で、樹齢約1000年、樹高60m、根回り11m戸なっていますが、一方別の表示板には幹周り12mとなっていたりする。

根回りより目通りが大きい杉の木というのはどうも解せない、見た目やっぱり根回りの方が太く、いずれかの表示板が間違いではないのだろうか??

とにかく数値はともかく、その姿は威厳と共に神々しさはゆるぎない。

地上8mのところから二股に分かれており、夫婦杉の名で呼ばれ夫婦和合の象徴、神社の神木として地域住民から親しまれ、信仰の対象ともなっています。

二股に分かれた主幹には亀裂保護措置としての鉄製鎖が巻かれ少し痛々しく見えるが、見上げる夫婦杉は、はるかな頭上にその葉をつけている。

 

撮影2009.7.4

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岩座神(いさりがみ)の千本杉

2009-10-05 | 兵庫県

 




この杉の有る多可町は兵庫県のちょうど中程、丹波山系に囲まれた田園の広がる静かな里山地域です。


前回紹介した特殊な樹形の杉がこの地の岩座神(いさりがみ)地区にも在って兵庫県の天然記念物に指定されています。


妙な事にこちらの杉より格段の迫力有る珠洲市新宮神社の大杉は石川県の指定をはずれ、珠洲市の天然記念物に指定されているに過ぎませんが・・・・・。



 R427で北進、多可町役場を越え、途中から国道より枝道を山中に約5kmで棚田の美しい岩座神の集落に着く。


この難しい読みの「いさりがみ」は集落の上方に有る「塔の石」と呼ばれる「磐座(イワクラ)」が語源のようで、「いわすわりがみ」が転訛したものだそうですが、とても難解地名です。



千本杉と呼ばれるこの大杉は集落の最奥に在って,まるでこの里山を静かに見守る様にたたずんでいます。



岩座神(いさりがみ)の千本杉は幹周/3.0m、樹高/14m、樹齢/不明、巨樹といえる程のものではないが、その珍しい樹形ゆえの記念物指定だとか。



周りの杉林は普段見慣れた杉が立ち並ぶ中、この杉の木に何が起こったのだろうかか??



樹幹6~7mのところで多岐に枝分かれして、箒を逆さにしたような形状は「千本杉」の名で呼ばれている、しかしあの珠洲市 新宮神社の杉を見てしまうと少し弱弱しく見えてしまう。


尚、熊本県の阿弥陀杉も同様の杉として知られていたようですが現在では主幹が欠損、全くその姿をとどめていないとか??。





撮影2009.7.14


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三日月の大椋

2008-11-04 | 兵庫県

前回紹介の作用のイチョウから車で約20分、三日月町の上本郷に日本一の椋の木があることがわかっていたので、帰りの足でよってみました。



現在は三日月町野管理にはなっているが先祖代々ここに住む久森家の裏庭に有って実質上は久森家野人たちが管理しているようです。


個人の家の裏なので少々気が引けますが、僕がここを訪れた特にはちょうど運良く家族の方が前の畑で農作業をしておられ、一声かけて裏庭へお邪魔しました。




このムク(椋)は「久森家の大ムク」と呼ばれていて、目通り幹周り9.9m、樹高18.5m、樹齢は約800年といわれていて、環境庁調査によれば、日本最大のムクの木ということになっているようです。



荒々しい主幹はには大きな樹瘤があちこちに見られ、空洞もあってかなり老齢は隠せない様子ですが、樹木医も入って篤い手当てが施されていました。


かい有ってか椋の巨木は殆ど葉を落とした時期ではあったが元気そうに見えました。



椋の樹のある場所は母屋と納屋に挟まれた窮屈な場所で、余程のワイドレンズでなければ樹姿全体は捉え切れません。


水の澄んだ小さな川が家の前を流れていて、この椋の樹が眺めてきた景色は今も昔もそう変わらないように思えました。


撮影2007.11.17


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佐用(さよ)の大イチョウ

2008-10-19 | 兵庫県

巨樹追い旅の巨樹の前では滅多に人に出会うことなど無いのに、ここでは珍しくたくさんの人に出会いました。



この地を訪れたのは昨年の11月17日晩秋の秋晴れが素晴らしい日でした、ちょうどこの大銀杏が見事に黄葉していて、絵を描く人、メモを片手に句を吟じる人、カメラを構える人たちとそれぞれ、この大公孫樹の下でいく秋を満喫しているようでした。



中国道佐用インターから佐用川沿いに暫く走って町の中心地と思しき辺りで訪ねて見ると、車ではちょっと見つけづらい場所にこのイチョウの巨木はたたずんでいました。


佐用の中心街と思われる通りの裏、智頭急行の線路との間がイチョウ公園と呼ばれる小さな公園になっていて車も4~5台止められるスペースが用意されていました。


この地は往古、上万願寺村といい、豪族満願寺氏が支配し、その後大朴如意輪山満願寺が建立され、赤松氏全盛の頃は大いに栄え、その後堂宇は戦乱で焼失、境内のこのイチョウの木だけが今日まで残ったと言われています。




主幹は六本に分かれて延びだしていますが、巨大な根元付近から横に大きく張り出した枝幹があり特徴的な姿になっています。


垂れ下がる樹瘤にそれほど目立ったものも無く樹齢1000年とは言え、まだまだ若くさえ見える樹姿に見えました。



幹周9.9m、樹高13m、となっていて、県指定天然記念物になっています。


撮影2007.11.17


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八代の大欅

2008-10-19 | 兵庫県

但馬の巨樹を訪れたのは3度、そのたびに感じるのはこの地は緑深い土地で、樹木を大切にしている土地柄なのだと感じることが多い。


この八代のケヤキは播但連絡道路、朝来ICから直ぐ近く、八代集落の足鹿神社(あしかじんじゃ)境内に神木として大切に保護されている。



神社への参道付近の景観もよく、小川にかかる橋を渡ると白い鳥居の横にあの懐かしい真っ赤な円筒形のポストが建っていたりする。





国の天然記念物に指定されていて推定樹齢千数百年、幹まわり9.8m、樹高約30mと説明されています。



国の補助に依る樹勢回復処置が施され、主幹のあちこちに痛々しい大手術の跡は残っていますが何とか樹勢を保っているように見受けられました。




ここを訪れたのは昨年の11月半ば、黄葉がそろそろ落ちだす頃の午後、まったく人気のない静かな境内でした。



主幹に対して枝振りが極端に少ないのは気になりますが、まるで壁のようなその主幹の肌は、このケヤキが生き抜いてきた長い歴史を物語るかのように威厳と尊厳に満ちたものでした。


兵庫県ではケヤキとしては最大の巨木だそうです。


撮影2007.11.17


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小長辿(こながたわ)の大トチノキ

2008-08-06 | 兵庫県
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ここを訪れたのはもう半年以上も去年の11月中ごろ、冬の早い但馬地方に初雪のふる直前のことだった。

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記憶もおぼろげながら、兎和野の大カツラを見てそのまま山を駆け下り、R482号線に出て、小さな旧美方町の中心地であっただろう小代地域局脇の道山手に上って行く。


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やがて直ぐに山岳道路となって行きかう車もまったくなくなったまま峠を越して10分以上も走るとそれと判る看板があってどたどたの砂利道の奥に小さな空き地とその右斜面におおきく突き出した栃の木が見える。


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栃の木の根元には祠があって大きな栃の幹が抱きかかえているようにも見える。

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山を駆け抜けてここに来るまで集落らしきものは見ていないがかって小長辿ノ集落がこの荒滝稲荷神社の裾に在ったらしいがもう廃村になってしまっているようです。

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それでも神社には誰かが来てるらしくあ荒れ放題になっていると言う感じではありません。


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兵庫県で一番大きいトチの巨木で、県指定文化財で、幹周7.0m 樹高25m 推定樹齢600年、神木として崇拝されており、この木の実を食べると崇るとされ、拾うことは固く禁じられているようです。


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僕が訪れた頃にはすっかりその大きな葉は1枚も無く、すっかり裸木であったが、巨大な幹が斜面に踏ん張るようにたっているのは威厳に満ちているように見えた。

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撮影2007.11.8

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兵庫県、養父市別宮の大縄の木

2008-08-03 | 兵庫県

去年の秋の終わり、ここを訪ねてこのケヤキの巨木は勧請木であることを知った。


しかしなんといっても年末に近い11月半ば朽ちた縄がケヤキの巨木にうつろに巻きついているだけだった。



この地はスキー場のゲレンデが集落内にあってどの家もスキー民宿をしているようなところで、集落の細い斜面上の道を車で駆け上がった墓地横にケヤキの巨木が3本そびえている。




此岸と彼岸を分ける縄なのか墓地の横のいずれは村はずれの結界には違いないと思うのだけど??




大和や近江で見かける縄とほとんど変わりなく、別宮地区では、毎年1月9日に住民が稲わらを持ち寄り、長さ約18メートル、最大直径約30センチ、重さ約100キロの大綱を編み上げ、編み上げた大綱を、村の上組と下組に分かれて引き合い、その年の農作物の出来を占ってきたようです。




最後に、大綱は区内の2本の大ケヤキにかけられ、1年間、別宮地区を見守ると言うことになっているようです。


兵庫県内の里山も何度か歩き神社にもたびたび寄ってはいるものの今回のこの勧請縄が兵庫県での縄とのはじめての出会いです。


撮影2008.7.12


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養父市別宮(べっくう) の大カツラ

2008-07-28 | 兵庫県

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兵庫県養父市別宮の集落は八伏高原のスキーゲレンデの真ん中にある。


集落の入り口と思しきところに八幡宮があって鎮守の森を形成している。




集落を跨いでリフトが頭上を横切る県道269号線をそのまま進むと樹林を抜けてやがて棚田の広がる眺望の開けた場所にでる。


右手に小さく開けた駐車場やトイレ、ため池などを備えたこのカツラ公園があって車で訪れるには何の不自由も感じない。



駐車場から斜面を見上げるとカツラ独特のあのひこばえの集合体のような幹の塊が微妙にねじれながら雑木林の一画を占めている。




根元は大小100本近くのひこばえが集合、幹周り1m以上の主幹に近い幹も5本もありまさにカツラの巨樹を彷彿とさせるものが有る。





最初にここを訪れたのは11月半ばすでに黄葉も終わり白い幹だけが冬枯れの雑木林にそびえていた。



幹周/14.5m、樹高/24.5m、樹齢約400年と成っていて兵庫県の天然記念物に指定されています。



 多くのカツラの例に漏れず、大カツラの背後からは湧水が流れ出ており、眼下に広がる棚田を潤しています。大カツラの前の公園からは眼下の棚田と氷の山が一望でき大変眺望がよく、のんびりした気分にしたれます。



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最近になって再度この場所を訪れることが出来ました、真夏を迎えた7月12日、カツラの雑木林は濃い緑に覆われ遠目からではどれがカツラなのかは見分けることが出来なかった。


しかし近づくと枝一杯にハートの緑を茂らせたカツラの巨木は元気そのものでした。


撮影2007.11.1 8 ;2008.7.12


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兎和野(うわの)の大カツラ

2008-07-22 | 兵庫県

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前回紹介の和池の大カツラから直ぐ近く、植物園の前の道路をそのまま道なりに進んでいくとやがて、周囲の景色が開けてきた付近に兎和野の大カツラの看板が見える。



特別に大きな看板なので見逃すこともなく、車は何処でも置き放題状態、駐車スペースもいっぱいあります。



遊歩道の入り口辺りに車を止めて整備された山道を歩くこと約5~6分目の前に背の高い多くの主幹と無数のひこばえでつくられた兎和野の大カツラの前に着く。



根元が湧水のカツラの泉は古くから親しまれ、水源になっていて付近の棚田を潤す谷川となって灌漑用や飲料水として使われている。




そのため住民がカツラにしめ縄を張って大切に見守っている。。



この近辺にカツラの巨木が多いのはそれだけ水量が豊かで、自然破壊も進んでは居らず、まさにカツラにとっては打って付けの環境なのでしょう。



幹周り7.8m、樹高30m、樹齢約500年、県指定天然記念物。


撮影2007 .11.18


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和池(わち)の大桂

2008-07-20 | 兵庫県

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近畿の奥座敷と呼ばれている、兵庫県但馬地方の鉢北神鍋高原はスキーヤーにとってはよく知られたところですが、巨木ファンにとっても桂の巨木が多く魅力の有る地域です。


一昨年の秋の終わり、スキー場がたくさんあると言うことは雪の来る時期も早いだろうと、11月の初旬にあわてて鉢北神鍋高原地域に巨樹を訪ねて廻った。


僕の山城からは遥か近畿の最北端の地、日帰りで訪ね歩くにはかなりきつい巨樹追い旅になりました。


とりあえず鉢北神鍋高原域の桂の巨木を中心に、効率よく巨木を訪ねられるコースを組みました。



朝早く6時前には家を出て最初の目的地、兵庫県養父市高原植物園には9時過ぎについていた。


この植物園の中に目的の「和池の大桂」があることは知っていたが、この桂の撮影のためにだけ500円の入場料を払うのが馬鹿くさく、無駄とは知りながら


入場券売り場でそれとなく桂の木だけ無料で撮影できる場所はないのかと訪ねてみたがやっぱり無駄な抵抗のようでした。


あさ一番の高原植物園には誰一人として訪問者もなく閑散としていたが、11月の中旬さすが冬の早い鉢北神鍋高原の木々はもう紅葉も落葉が始まり裸木に近い樹も多く見られました。



目的の桂の木はこの植物園を訪ねるために橋って来た道路の下をくぐったところ、音を立てて流れる小さな渓流を跨いで立ち尽くしていた。


何処でも見かける桂と同様にこの桂も何本ものひこばえが立ち上がって巨大な樹姿を作り出している。



秋の黄葉も終わってすっかり葉を落した巨大な桂はまるで枯れ木でもあるような森閑としたたたずまいです。



樹齢1000年というう木の遠くなるような時間を生き抜いてきたこの桂の巨木にとってここ最近のこの山の開発が悪い影響を与えなければいいがと思う。



000年以上、樹高約38m、幹周囲約16m、県指定天然記念物 。


あとから気づいたのですが、この木の撮影だけなら車道から難無くこの桂の傍まで近づくことが出来るようです。


撮影2007.11.18


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寸原(ずんばら)の大ケヤキ

2008-01-20 | 兵庫県

何処をどう行ったのかさっぱり覚えていませんが住所をナビに打ち込んでナビ任せで辿り着きました。


去年の6月16日早い夏がむせ返る暑さの1日であった様な気がします。



夏草の茂った集落入り口の広場になったようなところに両手を広げるように大きな2本の幹を広げていました。


基幹部の太さの割には背丈の低い姿で見慣れたケヤキのあのたくましさは感じられません。



それは、基幹部が地上2~3mのところですぐに2本の主軸に分れていて樹高がかなり低いためでしょうが??。


幹周8.5m、樹高15m、樹齢300年以上、県の環境保全条例で郷土記念物に指定されているようです。


ここは元豪族の館があったところだといわれています。


撮影2007.6.16


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辻の四本杉

2008-01-15 | 兵庫県

この地も思い出そうとしても良く思い出せませんが、とにかく僕の馬鹿ナビにつれて行ってもらうことが多い巨木の巡礼です。



以前紹介した安田の大杉からさほど遠くない国道372号線から少し山手に入った辻と云う小さな集落の稲荷神社の神木です



鬱蒼とした木々に覆われた小さな神社の大きな杉の木、地上4m付近で大きく4本に枝分かれしていて、それは1本の木のようには見えない。



それぞれの枝木が大きいものでは幹周り4m以上もあり、根元より上の方で広がる不安定な樹形です。



目通り約9m、推定樹齢700~800年、樹高30mとなっており、県指定郷土記念物とされています。


撮影2007.6.16


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立杭の大アベマキ

2008-01-11 | 兵庫県

丹波篠山、立杭焼きの里、今田町上立杭稲荷神社の大アベマキ。



この地には立杭焼野窯元が何軒もあって、ちょうどこのアベマキの樹から道を隔てた斜面には今は使っていないおおきな登り窯があったりして、ブラブラ散策するのにも嬉しい場所です。



アベマキはブナ科コナラ属の落葉高木で かつては樹皮からコルクを取るために栽培されたようです。



このアベマキの樹は樹種別では全国最大、兵庫県郷土記念物に指定されています。


この樹も先ず先に巨樹あり、後に樹の根元に稲荷神社を勧請したものではないでしょうか??



小さな祠と朱色の稲荷鳥居が大きなアベマキの幹に抱きかかえられるようにして在ります。



目通り5.4m、推定樹齢約500年地域の神木としてしっかりこの地に根を下ろしているように見えます。



樹勢は盛んで葉をいっぱいに茂らせて大きな陰を作っていました。


撮影2007.6.18


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安田の大杉

2008-01-05 | 兵庫県

京都、亀岡から来る国道372号線と、大阪能勢を通って入ってくる国道173号線が交わる安田の信号脇にこの杉の巨木が立っている。



この地は古い街道筋にあたり、住吉神社の末社貴船大明神が祀られ、その狭い境内を覆い隠すように聳えている。


遠くから見るとまるで小さな森のように見えるところから「甚七森」と呼ばれているようです。



交通量が決して少なくない交通の要衝、この杉にとって決して恵まれた環境とはいえないだろうに



巨大な根を大地に踏ん張って少し斜に構えてる姿が印象的です。


丹波最大の杉として県野天然記念物として指定されています。



推定樹齢700~800年、幹周り8.5メートル、高さ約31メートル、と表示されています。


ちょうど目の前にコンビニが在って、車の駐車にはまったくこと欠かない。


撮影2007.6.16


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佐用の大イチョウ

2007-12-28 | 兵庫県

去る、11月17日、見事に色づいた佐用の大銀杏に出会えました。


中国自動車道、岡山県境に程近い、兵庫県佐用町インターをクルマで降りて約5分程度、小さな商店街のドンつきに、看板があってすぐにそれと解る。



そのままクルマで看板の方向に進むと車が5~6台停められる駐車場が整備されているのが嬉しい。


駐車場の奥が小さな公園になっていて銀杏公園と名づけられている。



ちょうどまさに真黄に色づいた銀杏の大樹は青空いっぱいに素晴らしいコントラストを見せていた。



大イチョウのすぐ横をJR姫新線と智頭急行の線路が通っていて、手に取るようにこの銀杏が見えるということです。


ローカル線の列車と銀杏の巨樹は絵になる光景らしいのですが1時間に一本程度しか通らないようなのでその光景を捕らえる事は出来なかった。


キャンバスを手にする人、句会の吟行かベンチに腰を下ろしてメモを取る人・・・。


三々五々この銀杏の巨樹をめでる人達が集まっていました。


ここは、かつて室町時代に赤松氏の祈願所として繁栄していた満願寺の跡と伝えられている場所で、この大銀杏はその当時から知られた古木で有ったようです。



説明板によれば「平安時代の頃当地は上万願寺村といい、豪族満願寺氏が支配していた。その後大朴玄素開基の如意輪山満願寺を建立し、赤松氏全盛の頃は大いに栄えていたという。嘉吉の変(1441)にあたり兵火にかかり堂宇は焼失したが、境内のイチョウの木は残り、千余年の今日まで根を強く張り、幹は太く枝を繁らせ。幾多の風雪に耐えてきた。‥‥昭和60年佐用町は合併30周年にあたりイチョウを町木に指定し、町のシンボルとしてともに発展を期することにした。」となっています。



樹齢1000年、樹高13m、幹周9.9mとなっていて県の指定天然記念物です。


撮影2007.11.17


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