YS Journal アメリカからの雑感

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アメリカ9月失業率 9.8%

2009-10-03 07:01:37 | アメリカ経済
昨日、今日と9月の経済指標の発表があった。失業率が先月の9.7%からジリッと上がって9.8%となりました。

失業率は、景気の良い時は話題になりにくいのですが、やはり今の様な不況の時は一番注目を浴びる指標となります。アメリカ経済の2番底で指摘したように、失業率が高い限り、個人消費は伸びず個人向けのローンのディフォルトが増えていき、悪循環で不況が長引く事になります。

又、景気刺激策で上向いた自動車販売もガタッと落ちて、2009年の販売数が、一千万台に達するかどうかという状況になってきました。

オバマ大統領が就任直後に、民主党提出の$780B(約70兆円)の景気刺激策にサインをした時に、失業率は8%超える事はない(当時は7.6%)と胸を張っていましたが、あっさりと突破しその後も上がり続けております。この景気刺激策は、中身が明らかになるに連れて議員の地元への利益誘導がいっぱいあり非難轟々で、オバマ政権の放漫財政の始まりと認識されております。度々、景気刺激策第2弾の話が出るのだが具体化しないのは、こういう経緯もあるためです。

アメリカは、景気の回復局面で失業率が高止まりする、職無き景気回復が見られ、就業形態の本質的な変化が起こってきている。今回も2年になろうとする不況で、自動車業界は本格的に過剰設備の清算が行われているし、製造業へのダメージは非常に大きい物となっている。

失業率は10%を超えると思います。

やはり2桁になると世間が騒がしくなってくるとと思います。その時、オバマ政権がどのように対応するか注目です。自分のやりたい政策(例えば、健康保険改革)をぐっとこらえて方向転換し、有効な手を打てれば拍手喝采です。まず方向転換する事に疑問を持っており、有効な手を打てる事にも疑問を持っており、懐疑の2階建てです。

アメリカ経済は暫く厳しい状態が続きそうです。


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