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YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

オバマ政権時代の疑惑がニョロニョロ

2017-10-26 15:17:44 | アメリカ政治
大統領(オバマ)、国務長官(ヒラリー)、司法長官(エリックホルダー)、その他国税庁の高官等、権力を乱用したキナ臭い話がチラホラ当時からあった。特に、ヒラリーに関しては、クリントン元大統領とパッケージで非営利団体のクリントン財団の胡散臭さが常に取沙汰されていた。

ヒラリーは、ロシアがトランプと共謀で秘密裏に大統領選挙に工作したので当選したと、つい最近まで大真面目に語っていた。が、ここにきて展開が怪しくなってきている。

特別調査官が任命され、ロシアの大統領選への工作が調査中であるが、その情報の怪しい出所にヒラリー陣営、民主党が支払いをしていた事が判明した。その上、ヒラリーはアメリカ核燃料採掘権の一部をロシアの会社に売る事に賛成しており、その前後に、クリントン元大統領がロシアで法外な講演料を受け取ったり、財団への寄付が行われている事実が出てきている。

落選してからのヒラリーは完全に狂っている。敗戦記 " What Happened" の宣伝のためにツアーを行っているが、落選の原因を自分以外の全ての人、出来事のせいにして顰蹙を買っている。

さて、オバマを含めた政権官僚、高官が起訴されるかがこれからの焦点だが、可能性は低いだろう。しかし、何かの間違いでいよいよ危なくなって来た時の人柱(トカゲの尻尾)はヒラリーになる様な気がする。理由は、落選後のKYぶり、ビルとともに高齢であるし、娘のチェルシーは政治的な価値が感じられないからだ。

調査、もし捜査まで発展しても時間が掛かるし、彼らは元々弁護士であるし法律の不完全さ突いて逃げ切るのが得意なので、結局、オバマ政権に群がったウジ虫たちは、ダーティーなイメージを引き摺ったままアメリカ政界で優雅に生き延びそうだ。

トランプ大統領の10カ月

2017-10-14 11:27:13 | アメリカ政治
選挙公約の実施を、ここまで愚直に邁進する大統領は居ないのではないだろうか?

トランプの掲げていた公約は選挙中から叩かれ続けているが、当選の原動力であったのは間違い。当選後、誹謗中傷が蔓延する中でも支持(支持率では無く)が根強いのは、公約からブレないからであろう。

ツイッター等で物議は醸すものの、行動はまっとうである。

不法移民問題、税法改革、オバマケアの撤廃、国際関係の見直し、二大政党の垣根を越えてアメリカの根本的な問題に真摯に取り組んでいる。

いろんなしがらみから解放されている状態での大統領当選であり、その原動力である公約とその公約を通じて固く結び付いている有権者を信じて、このまま突っ走ってほしい。

この10か月間を見ていると、期待に応えてくれそうだ。頑張れ、トランプ。

トランプ対マスコミ

2017-08-24 16:39:25 | アメリカ政治
数カ月すると納まると思っていたトランプに対するマスコミの奏でるノイズは、エスカレートするばかりである。

所謂大手マスコミは、心底トランプを嫌悪しており、辞める(辞めさす?)まで半狂乱状態から抜け出る事はなさそうだ。トランプも適当にネタを提供するので、マスコミは元々はハイな所に麻薬を盛られて踊らされている感じだ。

就任から半年が経ち、マスコミの憶測ニュースよりトランプの言い分の方が正しい事が多い。最大の例は、トランプがロシアと組んで大統領選を勝利したという言い掛かりだ。しかし、ここ数週間はトランプが白人至上主義を支持しているという本質的には泡沫的な出鱈目に血道をあげ、迷宮入りしたロシア問題は忘れている様だ。

トランプは、グズグズの共和党議会も挑発している。

大きな改革をやる以上はこの程度の摩擦は仕方ないだろう。

TPP離脱などトランプにもミスはあるのだが、基本的なメッセージはシンプルでありブレていない。支持率は低迷しているが、政治的な指向を問わず秘かに声援を送っている人が多い様な気がする。

複雑に絡み合った既得権ばかりのアメリカ政治システムを解体するまで、トランプには頑張って貰いたい。

コミー前米連邦捜査局(FBI)長官 公聴会

2017-06-09 12:25:22 | アメリカ政治
ほぼ全ての報道機関、民主党が、コミーの発言を捻じ曲げて、相変わらずトランプ政権を非難しているが、限りなくシロであるとの見解を示している。

それよりも、ヒラリーのメールサーバー捜査の件に司法長官がチャチャを入れてたり、トランプとの会談内容をコミー本人がリークしていた事を告白したり、支離滅裂で自爆的なコメントが飛び出している。

こんな人が FBI 長官だったのだと思うと、ゲンナリする。

アメリカは弁護士が異常に多くレベルが低いというのは、ある種、日本の常識であろう。(訴訟社会であるとも言われているが、実感は無い)

昨今の政局を観察していると、弁護士出身である政治家、官僚が、思慮不足、論理破綻、恥知らずなコメントをし、報道機関が垂れ流している。

トランプには、税改革等、大きな仕事を期待していたが、逆説的に、ワシントンやマスコミに居る魑魅魍魎と徹底的に戦って駆逐して欲しいと思う。

アメリカ経済は放って置いても5年位は大丈夫そうなので、妖怪退治の方が長期的には重大な仕事の様に思う。

FBI長官解任

2017-05-12 10:21:28 | アメリカ政治
「ロシアの怪しい関係、大統領選挙の疑惑」を捜査しているFBI長官を、トランプ大統領が解任し、もみ消しを図っているというのがストーリーなのだが、幼稚園児が考えるような構図のニュースや解説が垂れ流されている。

アメリカ報道機関のトランプ憎さの深さは底なしの様だ。

この報道に代表されるような政治を巡る歪曲やくだらなさを嫌悪する人々がトランプを選んだ事を、民主党、リベラル達(報道機関のほとんどがこの手の人々)は未だに理解出来ないらしい。

First 100 days

2017-04-30 02:54:58 | アメリカ政治
段々とノイズが落ちてきているので、報道に関してはここから比較的まともになっていくであろう。

トランプ政権発足以来100日、何が報道されたかではなく、何をやったかを検証しておこう。

1.最高裁判事の任命:保守、左翼のバランスが保てた
2.オバマが発行した害のある大統領命令を無効にした
3.ぼんやりしていた外交の枠組みをスッキリさせた(賛否ではないので誤解無き様)

大統領として出来る事には限界があり、ここからは議会での法案審議が主戦場だ。上院、下院で過半数を占めている共和党議員幹部のお手並み拝見である。


それにしても、ワシントンポストも地に堕ちたものだ。ただの下世話なゴシップを並べただけになっている。彼ら(と言うかアメリカの一般的なリベラル)のトランプ100日は、下の様にまとめられるらしい。味噌も糞も一緒くたな上に、優先順位が滅茶苦茶だ。

アメリカ大手メディアのトランプ政権に関する記事は話半分で、裏付けがない限り情報としては活用出来なくなってしまった。



1. The Putin connection
2. Alt-right supporters: Richard Spencer, Pepe, David Duke
3. Stephen Bannon/Jared Kushner death match
4. Missiles to Syria
5. Trump supporters
6. James Comey nixes the Obama wiretap story
7. Muslim refugees in limbo
8. Devin Nunes’s midnight ride
9. The Kim escalation and missile launch
10. Judges lighting up Stephen Bannon’s ban
11. Jeff Sessions bones up on geography
12. Sergey Kislyak’s vodka party
13. Carter Page and Paul Manafort, Russian recruits; Chistopher Steele, MI6
14. Michael Flynn falling out
15. Golf trips: at least 14 and counting
16. Bashar al-Assad gaslighting
17. Nikki Haley, Rex Tillerson and vanishing diplomats
18. Blackout cake
19. Protests and town halls
20. Paul Ryan, President Trump and Reince Priebus handle Trumpcare
21. Neil Gorsuch delivered
22. ICE troops on the march
23. New face of the White House
24. Missiles on Wheels
25. Don Trump Jr.’s Russian investors
26. Ivanka Trump’s Chinese operations
27. Famous tweets
28. The swamp: Gary Cohn, Wilbur Ross, Anthony Scaramucci, Betsy DeVos, Steven Mnuchin, Jay Clayton, Dina Powell
29. Kellyanne Conway hawks stuff
30. Eric Trump’s deals
31. Sean Spicer feels the burn
32. Taking out the enemy

泥仕合

2017-03-06 11:17:10 | アメリカ政治
大統領選でのヒラリー敗北直後に、オバマ政権がロシア工作の可能性を示唆した事に端を発し、全く意味の無い泥仕合が展開されている。

トランプの最大のカウンターパンチは、オバマ政権がトランプを盗聴をしていたとのクレームであろう。オバマ前大統領を含む民主党首脳陣は、狂ったようにトランプ政権を毛嫌いし意味の無い疑惑を持ち出しているが、トランプがカウンターパンチャーであることを忘れているようだ。トランプは勝負勘が抜群なので、民主党首脳の勝ち目はない。暫くはうんざりする様な状態が続くけれど、落ち着きを取り戻すであろう。

最終的には、どちらも確定的な証拠は出てこないであろう。JFK 暗殺とウオーターゲートを合わせたような政治的なスキャンダルを、具体的な捜査してないのに、互いに放言しているだけだ。

一方で、どんどんスカレートしてほしい気もする。アメリカ政治は大停滞するだろうが、役不足の政治家の屍が並べば、それはそれで大成果ではないかとも思う。

People believe what they want to believe

2017-02-21 15:02:03 | アメリカ政治
トランプ政権が発足して一か月になるが、唾棄すべきは民主党と(保守系以外の)ほとんど全ての報道機関の政権への攻撃であろう。選挙公約の実行を、大統領として出来る範囲で迅速に行っているだけだ。

民主党は、ヒラリーが敗れ多くの議席を落とした事態を正しく認識してないし、報道機関はトランプ当選の分析が未だに出来ていない。

その上、虚言で無能なオバマ政権と8年も同衾していたので、報道機関としての根本が崩壊している。トランプとの Fake News のやり取りはご愛敬であるが、伝統的な報道機関は役目を終えつつあるのではないかと思う。それは、非常に残念で危険な事だ。

バランスの取れた情報が得れなくなると、人々は自分の信じたいことだけを信じるようになる。痴呆的な啓蒙の始まりだ。

インテリから啓蒙の崩壊が始まったのは、ある意味納得が出来る。人間の理性なんて所詮その程度である。啓蒙的では無ければならないが、啓蒙思想に毒された利口馬鹿は最低である。

やっちゃうトランプに戸惑いながら発狂しているアメリカの報道機関は醜い。

総括、オバマ大統領の8年

2017-01-15 10:55:25 | アメリカ政治
一番残念だったのは、大統領として成長しなかった事である。就任から退任まで、全く変わらなかった。これは、オバマが真面目に執務しなかった証拠であり、自尊心、自惚れが強い性格の反映である。

2008年の大不況からの立ち直りは、ブッシュ政権が成立させていた TARP に依る所が大きく(GM、クライスラーの再建はこのプログラムを利用している)、就任一か月目に成立した大型景気刺激策は、ただ署名をしただけだ。

この大型景気刺激策と Obamacare に関しては、民主党が連邦下院の過半数、そして、上院の絶対過半数を背景に法案を通し、オバマは署名しただけであり、民主党議会幹部の傀儡に過ぎなかった。

2010年のTed Kennedy の死去に伴うマサチューセッツ上院補欠選挙で民主党が絶対過半数を失った事で、Obamacare 法案は成立前に矛盾点の整合や改良する機会をなくし、歪な法案のままで成立せざるを得なかった。

就任から2年間の民主党独裁でのハチャメチャぶりで、2010年中間選挙で民主党は過半数を失い、2014年には上院の過半数もうしない、州レベルを含めて議席を減らし続けている。2010年以降、怠け者のオバマは議会に働きかけて法案を通す努力をしていない。

一期目の後半は、再選に向けてのキャンペーンをしていただけである。

そして、再選に成功するのであるが、再選後は、全く仕事をしていない。気まぐれに思いついたような大統領命令、コメントを出し、引っ掻き回しているだけだ。

"Hope and Change" のスローガンだけで大統領になったオバマは、8年間世界最高のポジションで遊んだだけだ。

立つ鳥、鼬の最後っ屁、で跡を濁す

2016-12-29 18:22:46 | アメリカ政治
オバマは、第三次世界大戦とアメリカ内戦を同時に勃発させたいようだ。

ヒラリーが大統領選に敗れ、退任後は自身の影響力も極端に低下する事を理解した上で、現職大統領の権限を最大限に悪用している。

外交面では、国連決議でイスラエルを激怒させ、パレスチナによるテロに正当性を与え、大統領選でのヒラリー敗戦で苦し紛れにでっち上げたロシアのハッキングの虚実を根拠にしたロシアへの経済制裁。国内では、北極圏内の採油禁止、国有地の拡大、キューバ戦争捕虜収容所からの囚人解放、ドラッグディーラーへの恩赦と、やりたい放題である。

オバマは自分自身を救世主と妄想していた節があるので、退任に伴って世界の終わり、アメリカの終わりを志向する可能性を全面的に否定出来ない。

本格的な精神鑑定の必要がある。

おこちゃまアウワーの終わり

2016-12-02 09:09:31 | アメリカ政治
トランプが内閣人事を進めている。各分野で実務経験が豊富な実力者を、次々と指名している。(最終的には、連邦上院議会承認が必要)

日本にとっては、国防長官が注目であろう。未だ公式ではないが、海兵隊出身でオバマ政権との確執で軍を辞職したジェームスマテス氏を指名した。(あだ名は Mad dog(狂犬))

軍事的には、中東、テロ対策がアメリカ政府の最大の関心事であるが、北朝鮮、中国の動きも重要である。基本的には、強いアメリカ復活を目指す方向になるので、日本にとってはやり易くなるであろう。

オバマは、軍嫌い、戦争嫌いで、軍事力を背景とする外交は全く出来なかったので、敵になめられ、同盟国に呆れられていた。

やっとオバマおこちゃま政権が終わり、いろんなことをやれる体制になるだろう。(アメリカ軍がやることが正しいかどうかは別として)

司法長官、商務長官、文部(教育)長官、厚生長官等々、是々非々を実行し、流されない実力者が揃いつつある。

GOP strikes back

2016-11-13 18:43:09 | アメリカ政治
トランプ当選が最大の関心事であるが、共和党が連邦上院、下院の過半数を守った事が今後のアメリカの行方を考える上で重要であろう。

オバマ2年目の2010年にから下院は共和党が過半数を占めていたのだが、上院は絶対過半数(60議席)には達しない上に、民主党の大統領だったため、政局的には6年間膠着状態が続いていた。

選挙日までヒラリー優勢と思われていたので、議会、特に上院も民主党が過半数を取り戻す可能性が議論されていた。しかし、蓋を開けてみると、共和党がホワイトハウス、両院を取り戻し、歴史的にも稀な状況となった。

2010年以降、オバマは大統領命令を駆使して様々な政策を実施してきたが、法令ではないのでトランプが簡単にオバマが出した大統領命令を無効に出来る。又、それを公約の一つに掲げていたので、就任早々ひっくり返るだろう。

オバマ就任時から民主党が両議会の過半数(上院は、テッドケネディの逝去で共和党が補選で勝つまでは絶対過半数)を失うまでに議会を通した主な法令は、超大型の景気刺激策、オバマケアー、ドッドフランク金融再生法である。又、真面な予算案も2010年以降成立してなくて、最後の予算の延長でつないできている。

上院は共和党の単純過半数なのでそれなりの難しさもあると思われるが、何もできなかった共和党が本格的にオバマが署名した法律の改訂、廃止を含め、税法改革、社会保障改革等、長期間に渡りアメリカ社会、経済を安定させ得る重要な法案が提出されるであろう。

トランプ個人にばかり関心が集まっているが、アメリカ政局を俯瞰すれば、狂っている民主党ではなく、比較的まともな共和党の反撃のチャンスが到来したのだ。


2016年 アメリカ大統領選(6):October Suprise

2016-10-31 13:25:16 | アメリカ政治
あと一週間に迫っているのだが、その間に何が飛び出すかわからない。

"October Surprise" は、選挙直前に飛び出すスキャンダルの事を言う。既に、期日前投票が始まっているので遅すぎる感はあるのだが、先週金曜日に、FBI がヒラリーのメール疑惑捜査を再開したとの発表は、選挙の行方だけでなく、もし、ヒラリーが当選した場合でも、後を引くであろう。

今年7月に、真っ黒に近い灰色ながら訴追せずの判断をした FBI であるが、全く別の捜査で新たな証拠が出てきたのが再開のきっかけである。その操作とは、元連邦下院議員の Anthony Weiner の児童ポルノ容疑である。

自身のヌード写真をネット上で女性に送り付けた変態行為で、辞職に追い込まれている。(その辺は過去のエントリー参照)

Are you more than 7 inches? (6-18-11)
Anthony Weiner (6-10-11)

その後、ニューヨーク市長選に落選したりしていたが、性懲りもなく、今回は15歳の少女にヌード写真を送り付けていたのだ。

現在別居、離婚裁定中の妻が、ヒラリーの二番目の娘とも言われる Huma Abedin であり、夫婦共用のコンピューターに65万通のメールがあり、国務省とヒラリーのプライベートサーバーからの送信されたメールが含まれているらしい。(iPhone のコンタクトバックアップの時に、自動的にメールファイルもバックアップされていたが本人は知らなかったらしい)

大統領選までには捜査は終わりそうもないが、ヒラリーの当確が揺らいできている。又、上下院でも民主党の優勢が怪しくなってきている。

ヒラリーを始め民主党首脳陣は、ヒラリーを訴追をしないときには FBI をこれ以上無い位に持ち上げていたが、捜査再開の発表直後から狂ったように批判をしている。

己の都合だけで、意見が180度変わる姿は、みっとも無いことこの上ない。

2016年 アメリカ大統領選(5):怖いもの見たさ

2016-10-18 08:29:29 | アメリカ政治
ヒラリー、トランプ、どちらが大統領になっても、それぞれ違った風景の地獄が見えそうだ。

ヒラリーの地獄は湿っぽくて暗く、トランプのは大混乱の世界であろう。

選挙まで一か月を切り、明日最後の討論会があるだけだ。世論調査ではヒラリーがリードしているのだが、何だか当てにならない気がする。かといって、トランプが勝つ気もしないし、最低の選挙戦が展開されている。

トランプの女性問題もそろそろネタ切れ感がある。ウィキリークスが発表するヒラリー陣営のメールには、一発でぶっ飛ぶような内容がいっぱい詰まっているのに、アメリカの大手マスコミが真剣に取り上げず、時間切れになりそうだ。

唯一の希望は、もし、ヒラリーが大統領になったとしても、大したことは出来そうにないので、アメリカに決定的なダメージを与えない可能性が高いことくらいであろう。

アメリカに暮らして30年になるが、アメリカに失望感を感じるのは初めてだ。(遅ればせながら)アメリカ政治の欺瞞性にうんざりし、その欺瞞性を報道出来ない(しない)ジャーナリズムにより深く失望している。

オバマ就任以来本格的に狂い始めたアメリカ政治のリバウンドをずっと期待していたのだが、転がり落ちていくばかりだ。

トランプのスローガン "Make America Great Again" は正しい。アメリカの無邪気な正義感を発揮できる力が無くなれば、世界は住みにくくなるに違いない。

Hillary、メールサーバー問題の本丸

2016-09-26 05:13:45 | アメリカ政治
アメリカ大統領選は、明日の第一回候補者討論会で最大の山場を迎える。

1年半前に発覚し、未だに燻り続けるヒラリーのプライベートメールサーバーを公務で使っている問題で、FBI が煮え切らない不起訴としている。一方で、FBI 捜査の資料や情報公開法に基づき、過去のメールが五月雨式に発表されている。(メールサーバーのデータは、ヒラリーが特殊なプログラムでキレイに消去している)

以前、ヒラリーは、オバマ大統領もそのサーバー上の彼女のプライベートメールアドレスに送信したことをコメントしていたが、オバマ大統領からのメール受信が公表され(内容は非公開)、オバマは、ペンネームを使っていた事実も明らかになった。

ヒラリーの機密漏洩の嫌疑で始まった一連の疑惑は、ホワイトハウス、オバマ大統領をも巻き込んだ根深い問題であった可能性が高い。仮にヒラリーが訴追されると、必然的に彼女の個人的なメールアドレスに機密扱いのメールを送信した人々も同罪となる。

非常に不適切な個人メールサーバーのセットアップを、少なからずホワイトハウスは知っており、適切な対応をしないばかりかアクシデンタルな共犯者になっている。

この問題に関し、ヒラリー不起訴でFBI捜査は一旦終了したものの、別の角度から捜査が再開されようとしている。ヒラリーは限りなく黒に近いのだが、一方で、メールの性質上余りにも広く、深く絡みあっているので、ホワイトハウスまで巻き込んだ一網打尽はないと読んでいる節がある。

シナリオとしては、何もなった事にする(取り敢えず、現在の状況)、トカゲのしっぽ切り、徹底的に再調査が考えられるが、その行方は、大統領選の行方次第という情けない状況である。