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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

イシミカワ、サルトリイバラの実

2025-01-26 20:00:37 | 花,植物
11月6日の散歩道、
紅葉したイシミカワに美しい青い果実ができていました。
そして、


石塀の上に蔓を伸ばして、
イシミカワ(石実皮)が青い実をいくつもつけていました。
葉も紅葉していて、艶のある青い実がよりきれいに映ります。


タデ科イヌタデ属のつる性の1年草。
林縁、河川敷、休耕田などの日当たりがよくやや湿り気のある土地に見られます。
つる性の1年草です。


花期は7-10月、薄緑色の花を短穂状に咲かせます。
花後に丸い苞葉に乗るように複数の5mmほどの果実がつきます。
果実は塾するに連れて、黄緑色、赤紫色、青紫色、青色と変化していきます。
その色彩の変化は草の実とは思えない美しさです。


葉の形は三角形で淡い緑色、秋に紅葉もします。
丸い皿状の托葉が茎を囲み、その苞葉に盛られるように赤紫色や青色の実が乗ります。
この青色の実、実際は厚みを増し、多肉化した萼だそうです。
この多肉化した萼に包まれた中に、黒色の固い痩果があります。


藪の中にサルトリイバラが紅い実をたくさんつけていました。
サルトリイバラ(猿捕茨)はサルトリイバラ科シオデ属の落葉つる性の半低木、
山野や丘陵の林縁に自生する雌雄異株の植物です。
刈られてしまうことが多いのか、こんな実付きのよいのは久しぶりに見ました。


花期は初夏、新葉とともに葉腋より花茎を出して、
散形花序に淡黄緑色の多数の小花が集まって咲きます。
雌株には果実ができ、秋に熟して赤色になります。
果実(液果)は直径7-10mmほどの球形で、散形花序状につきます。


マメ科トキリマメ(吐切豆)の豆果が紅くなっていました。
花期は7 - 9月、黄色い蝶型の花を複数、密集して咲かせます。
果実は晩秋に明るい赤色となり、
熟すと開裂し、黒く光沢のある種子が2個現れます。
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コスモスとアザミ

2025-01-24 20:00:21 | 花,植物
10月30日の薬師池公園西園にて


薬師池公園西園に入ってみると、
おそまきながらコスモスがきれいに咲いていました(10/30)。
コスモスはキク科コスモス属の一年草、
アキザクラとかオオハルシャギクの別名があります。


夏から秋、10月中頃まで暑かった2024年、
毎年美しい昭和記念公園のコスモスも、今年は今一つだったようです。
思えばコスモスを写すのもこの秋初になります。


交換するのが面倒だったので
レンズは主に鳥撮りに使っている150-600mmの望遠ズーム。
長く重たいのが難ですが、手振れ補正もかなり効くので、
200-300mmにすれば花もきれいに写ります。


蝶か蜂がいないかとを探してみると、
イチモンジセセリがいました。


黄色のコスモスも咲いていました。
夏から咲いているキバナコスモスとは同属ですが、
花や葉の形も異なり別の種になります。


多分、「イエローガーデン」と呼ばれる黄花品種です。
薬師池公園と同じ町田市の玉川大学農学部が
世界で初めて開発した黄色のコスモスです。


コスモス畑から少し歩いた山道に
大株の秋のアザミが咲いていました。
総苞片が大きく反り返っているので、タイアザミ(トネアザミ)と思われます。


タイアザミの近くにヤマハッカがまだ咲いていました。
シソ科ヤマハッカ属、
9-10月、枝先に細長い花穂をだし、青紫色の小さな唇形花をまばらにつけます。

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シコンノボタンとシュウメイギク

2025-01-22 20:00:37 | 花,植物
10月下旬の散歩道、
シコンノホタンとシュウメイギクがきれいに咲いていました。


散歩道の植え込みにシコンノボタン(紫紺野牡丹)の花を見つけました。
鮮やかな紫色の花です。
中南米原産、ノボタン科の常緑低木であり、
庭木、鉢植えとして使われています。


花色は紫で五弁の大輪花。
花期は夏から秋、場合によっては初冬まで花がつきます。
1日花ですが、花つきがよく、次々と花が咲くようです。


雄しべが長く飛び出しているのが特徴。
この雄しべをクモの足に見立てて、
スパイダーフラワーの別名があります。


やはり道端に、
シュウメイギク(秋明菊)を見つけました。
秋に咲き出す貴重な花です。
園芸用に開発され、いろいろな花がありますが、
最もポピュラーな一重の白花です。
名にキクが入りますが、キンポウゲ科の植物です。


純白に近い白花が素敵です。
しかし、この花弁のように見えるのは
他のキンポウゲ科の花と同様に萼片なのです。


淡いピンク色の一重花も咲いていました。
この花色も清楚できれいです。
花弁状に重なりあっていますが、花弁はなくすべて萼片です。


雌しべは花の中央に多数が集まり、球状になります。
多数の黄色の雄しべがその周囲を取り巻きます。
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ナンテンハギ、ヤマハッカ

2025-01-17 20:00:41 | 花,植物
10月14日、
薬師池公園西園の山道散歩、
新鮮なナンテンハギとヤマハッカがまだ咲いていました。


ナンテンハギ(南天萩)はマメ科ソラマメ属の多年草、
「ハギ」の名がつくので萩の仲間と思っていましたが、
ハギ属ではなく、ソラマメ属のようです。
平地から低山地、丘陵地などの日当たりのよい草地や林縁などに生える多年生草本です。


花期は初夏から秋(6 - 10月)と記載されていますが、
実際は初夏と秋の2回、花の見ごろがあります。
ちょうど秋の新鮮な花が何株も見られました。
多摩丘陵では生育場所、個体数が少なくなっている種です。


花色は紅紫色から青紫色の紫、
マメ科特有の蝶形の花をまとまって10個近くつけます。


葉は向かい合う2枚の小葉からなる複葉、
小葉には変異が多いのですが、普通は、葉先が三角形状の卵型です。
この小葉の形がナンテンに似ているので、ナンテンハギの名が付けられています。


ヤマハッカの花もところどころにさいていました。
シソ科ヤマハッカ属の多年草、
シソ科ハッカに似て山に生えることから名が付いていますが、
ハッカの香りはしません。


花期は9〜10月、
それほど珍しいものではないようですが、
名前のせいもあり、見つけるとうれしく、カメラを向けたくなります。
花は青紫色の小さな唇形花、花冠は長さ7〜9mmで上唇と下唇に分かれます。
上唇は4裂して立ち上がり、中央部には紫色の斑紋がある。


ヤマハッカの花にツバメシジミがとまっていました。
葉は長さ3~6cm、幅2~4cmの広卵形で、粗い鋸歯があります。


シロバナツリガネニンジン(白花釣鐘人参)もまだ花をつけていました。
キキヨウ科ツリガネニンジン属の多年草です。
ツリガネニンジンの白花種、
薄紫色のツリガネニンジンに比べ、白花種は数が少ない。
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秋の紅い果実

2025-01-13 20:00:16 | 花,植物
10月17日の長池公園にて。
秋です。ガマズミなどの果実が赤くなっていました。


自然館横のヤブサンザシの実が紅くなっていました。
ヤブサンザシ(藪山査子)はスグリ科スグリ属の落葉低木、
雌雄異株の低木、秋10~11月、雌株に赤く熟する液果をつけます。


公園のあちらこちらでガマズミの実が鮮やかな赤色に熟していました。


ガマズミはガマズミ科ガマズミ属の落葉低木。
果期は晩夏から秋(9 - 10月)、
果実は直径6 mm程度の球形で赤く熟し、食べられます。


これはミヤマガマズミ。
ガマズミに比べると実の数が少なく、実の付き方も少し違って見えます。
花も少し早い時期に咲き、果実も若干早く赤くなります。
葉は先端が鋭く尖ります。


ガマズミの木の一つに、
紅い実に混じって、実より一回り大きい丸い白色物がたくさんついていました。
ガマズミの実につく、虫こぶ、ガマズミミケフシです。


イヌザンショウに果実、種子がてきていました。
紅い実が裂け、中かから黒い種子が次々と顔を出しています。
ミカン科サンショウ属の落葉低木です。


ゴンズイも赤い実が裂け、中かから黒い種子が姿を現していました。
花は地味で目立ちませんが、果実と種子は赤色と黒色の配色で目をひきます。
ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木です。
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ミゾソバ、アキノウナギツカミ、サクラタデ、ナギナタコウジュ

2025-01-12 20:00:39 | 花,植物
10月17日の長池の散歩道にて。


ミゾソバ(溝蕎麦)は溝や水辺に多く生えるタデ科イヌタデの1年生草本。
晩夏から秋にかけて、元が白く先端が薄紅色の多数の花を咲かせます。


ミゾソバの葉は互生し、
葉形には変異が多く見られます。
標準的な葉は牛の額の形であり、
ウシノヒタイ(牛の額)がミゾソバの別名になっています。


ウナギツカミ(鰻攫)
以前はアキノウナギツカミ(秋の鰻攫)と呼ばれていました。
タデ科イヌタデ属の1年生草本で、
花の形及び花時期や生育場所もミゾソバによく似ています。


茎はつる状に伸び、
葉は互生し、茎上部の葉は基部が矢じり形で茎を抱くのが特徴で、
ここでイヌタデと識別ができます。


サクラタデ(桜蓼)。
タデ科イヌタデ属の多年草、
地中に細長い地下茎を横に伸ばして増えます。
花が大きく、色がサクラのように淡紅色をしているのでサクラタデです。
他のタデ科植物と同じく、花弁に見えるものは萼です。


花期は8~10月。
花序は茎先につき細長く、ややまばらに花をつけ、しばしば上部は垂れさがります。
写真では見分けがつきづらいのですが、
雌蕊が長く雄蕊が短い長花柱型と
雌蕊が短く雄蕊が長い短花柱型の両型の花が混生してつきます。


山地の道ばたにナギナタコウジュ(薙刀香薷)が群生していました。
こちらはシソ科ナギナタコウジュ属に分類される一年生草本、
秋の山野にまれに見られるとのこと、貴重種です。


開花期は秋(9 ~11月)
枝の頂や葉腋から花穂がでて、薄紫色の花が一方向にだけ向いて着きます。
開花期、花は穂の外側に向かい、薙刀の様にうしろに反り返ります。
おもしろい花です。
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メナモミ、オナモミ、レイジンソウ

2025-01-06 20:00:57 | 花,植物
10月11日の長池公園の周遊路にて。


公園の通路に、
メナモミ(雌ナモミ)の花を見つけました。
キク科メナモミ属の1年草、
山野の路傍や荒れ地などに生育する雑草の類です。


花期は9~10月、
枝分かれした茎の上部の円錐花序に多数の頭花をつけます。
頭花は黄色で、頭花は3裂する舌状花と5裂する筒状花が集まって咲きます。
茎は開出毛が密にはえて、高さ60cmほどになります。


コメナモミ(小雌ナモミ)も咲いていました。
キク科メナモミ属の1年草でメナモミによく似ていますが、
全体が小さく、茎の毛が疎らで少ないところで区別されます。


コメナモミの茎についた花にキタキチョウがとまっていました。


自然館の管理地にオナモミの花がありました。
雌雄同株・異花のキク科オナモミ属の一年草です。
雄の頭花は枝先につき、黄白色の丸いボールのようになっいるのが雄花序、
多数の雄花が集まっています。
雌の頭花は下部にあって、雌花にはカギ状の棘がたくさんついています。


かつて日本の人里などに多く見られたオナモミですが、
いまでは絶滅危惧種だそうです。
自生地の宅地化等による減少、
外来のオオオモナミなどの影響によるものと推察されます。、


山下の湿地にアズマレイジンソウ(吾妻伶人草、東伶人草)が咲いていました。
キンポウゲ科トリカブト属の多年草です。
長さ5 - 20 cmの総状花序をつけ、
下から上へと淡紅紫色から淡青紫色の花を咲かせていきます。
近畿地方以西の本州や、四国、九州にはアズマの付かないレイジンソウ(伶人草)が分布します。
「伶人」とは舞楽を演奏する人のことで、
この花の形が伶人がかぶる冠に似ていることからつけられた名です。
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キバナアキギリ、ノササゲの花

2024-12-30 20:00:19 | 花,植物
10月初旬の丘陵の山道にて、
キバナアキギリの花を大写しにして見ました。
仮雄しべ、雄しべ、雌しべと蕊の位置関係が特徴的でおもしろい花です。


キバナアキギリ(黄花秋桐)。
本州から九州の低い山地の木陰などに自生しています。
シソ科アキギリ属の多年草です。


花冠は2.5~3.5cmの唇形、
その上唇から長く突き出ている糸状の紫色が雌しべ。
柱頭は片方が短く2裂します。


花の基部真ん中に見られる紫色が仮雄しべ、
花粉を出さない雄しべです。
2個あり、それぞれが花粉を出す2個の(本)雄しべとつながっています。


仮雄しべにハナバチなどの昆虫が触れると、
テコの原理で、連動して(本)雄しべが下に動き、
昆虫の背中に花粉を付けます。
背中につけた花粉をつけた虫が別の花の雌しべに触れて受粉となります。


(本)雄しべは上唇の中に隠れていて、見えづらいのですが、
上唇を外して見ると、長い葯を持った2個の雄しべが雌しべの上に現れます。


キバナアキギリの近くにやはり黄色の花を見つけました。
つる性の多年草、マメ科ノササゲです。


ノササゲの果実鞘は秋遅くに美しい紫色に熟し、
中からこれもきれいな青色の種実ができます。

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「こもれびの丘」で

2024-12-27 20:00:56 | 花,植物
10月2日の昭和記念公園、
「こもれびの丘」を歩いて秋の植物を探して見ました。


カリガネソウ(雁金草)がまだ咲いていました。
シソ科の多年草で花期は8~9月、
葉腋から集散花序を伸ばし、青紫色の花を咲かせます。
花の形状を雁にたとえられ、この名があります。


シソ科の多年草シモバシラが
丘のところどころに白い花を咲かせていました。
花よりも、枯れ茎の導管に吸い上げられた水が凍って、
正月頃、茎に美しい霜華(霜柱)が出来ることで知られる植物です。


我家近辺では目にしない、
ヤマジノホトトギスの花を見つけました。
ヤマホトトギスによく似ますが、葉腋に1~2個の花をつけます。


ヤマホトトギスも咲いていました。
主に茎先に散房状に花をつけます。


シラヤマギク。
秋の山地に咲く野菊の1つ、
茎が高く伸び、白い舌状花がまばらにつきます。


ホウチャクソウ(宝鐸草)の紺色の実を見つけました。
ユリ科チゴユリ属の多年草、
4~5月、緑白色の釣り鐘状の花が咲きます。


低木に紅い実が数個ぶらさがるようについていました。
先が尖る鋸歯の葉から、オトコヨウゾメと思われます。
ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木、別名コネソ。
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ノダケ、カシワバハグマ

2024-12-25 20:00:18 | 花,植物
9月末日の丘陵の山道散歩、
ノダケ、カシワバハグマ、ヤマホトトギスを写しました。


山道のところどころにノダケ(野竹)が花をつけていました。
本州、四国、九州に分布、
山野に見られるセリ科シシウド属の多年草です。
花期は9~11月で茎頂の先端に暗赤色の複散形花序をつけます。


花は5弁花、
花色は暗紫色がふつうですが、白色もあります。
花弁から突き出た5本の雄しべがよく目立ちます。


暗紫色の咲き初めの花序と、
花弁が落ち雌性期をむかえた花序が並んでいました。


左はまだ雄しべが残る雄性期の白花。
右はすっかり花弁と雄しべが落ちて雌蕊だけになった雌性期の花です。
ステージの違う花が並んで見られました。


山の林縁道にカシワバハグマ(柏葉白熊)の白い花を見つけました。
キク科コウヤボウキ属、
本州(宮城県以南の太平洋側)、四国、九州に分布する日本固有種。
山林のやや乾いた林縁や林下に生育する多年草です。


花期は9~10月。
茎上部に穂状または総状に頭花がつきます。
頭花には9~14個の白色の小花があり、小花は筒状花からなり花冠が5深裂します。
総苞は円柱形で、総苞片が8~10列に重なって並びます。
これが爬虫類の鱗のようで、特徴的です。


林縁道のところどころにヤマホトトギスが花をつけていました。
ユリ科ホトトギス属の多年草です。
今回は花被片から飛び出た雌しべにピントを合わせて見ました。
花被片だけではなく、雌しべ花柱にもたくさんの紅紫色の斑点が見られます。


斑点が少なく、淡色のヤマホトトギスも写してみました。
花被片に斑点が少なくても、雌しべの斑点は濃色で数もそこそこあります。
雄しべは6個あり、花糸は互いに寄り添って束状に立ち、
上部で反り返って先端に淡黄色の葯をつけます。
雌しべ花柱は3裂し、各枝の先はさらに2裂します。
雄しべの花糸そして雌しべ花柱とその分枝、いずれにも紫色の斑点が見られます。
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