9/30(土)瑠璃色ロマン神秘第19回田沢湖ツーデーマーチ1日目に参加しました。
この大会2日間を歩き終えると念願の「オールジャパンウォーキングカップ」(47都道府県の大会に参加完歩)達成となります。
会場は、田沢湖レストハウス。昨日からの雨は出発式には、小雨になっています。
1日目のコースは、①レストハウスからバスで移動してあきた芸術村からスタートする40km、②レストハウスからスタートして田沢湖一周する23km、③レストハウスからバスで移動して
むらっこ物産からスタートする12km、④レストハウスからバスで移動して御座石神社からスタートする6km・・・・・・・いずれもゴールは、レストハウスです。
私たちは、田沢湖を一周する23kmコースを歩きました。
ところが、ストレッチ、スタートの「激」の後、雨が本降りになってきました。あわててリュックからポンチョ、傘を出し、スタートしたのは、一番最後尾でした。
県民の森には、都道府県の木が日本地図のように植栽されています。
田沢湖のある仙北市は、今年7月23日の豪雨のためがけ崩れなどの被害が出ています。
スタートから約7km「クニマス未来館」があります。ここには、山梨県西湖から貸与された「クニマス」5尾が展示されています。
かつて、秋田県の田沢湖に生息したサケ目サケ科の淡水魚。ベニザケの陸封変種で、北海道の阿寒湖(あかんこ)などに生息するヒメマスの亜種または近縁種と考えられている。
体長30cm程度に成長し、黒色の婚姻色を呈する。田沢湖へ酸性河川の玉川の水を導入したことにより、1940年代の初めに絶滅したと考えられていたが、
2010年、山梨県の西湖に生息していることが確認された。かつて、西湖などにクニマスの受精卵が送られた記録があり、この子孫ではないかと考えられている。
クニマスは、田沢湖にのみ生息した固有種で、古くから漁労の対象とされていた。別名「木ノ尻鱒(ます)」とも呼ばれ、田沢湖の辰子(たつこ)姫伝説では、
湖に投じた松明(たいまつ)がクニマスに変じたとされる。「お国の鱒」ということから、江戸時代にはクニマスの名で秋田藩主佐竹義和に献ぜられ、江戸にも移送されたと伝えられる。
明治期末から、田沢湖でクニマスの孵化(ふか)放流事業も試みられていた。1920年代に新種として認められ、学名は紹介者である京都大学の川村多實二教授(当時)の名にちなんで、
Oncorhyncus nerka kawamuraeという。もともと田沢湖は流入河川がほとんどない湖だったが、日中戦争開戦(37年)に伴い、40年に国策として、電源開発と農業用水の確保を目的とした
玉川の強酸性河川水の田沢湖への導水が開始された。以降、田沢湖は酸性化が進み、クニマスを始め、湖に生息する魚類がほぼ死滅するに至った。
このため、環境省のレッドデータブックでもクニマスは絶滅とされていた。95~98年には、田沢湖町(当時)の観光協会が「深湖魚国鱒を探しています」というキャンペーンを
多額の懸賞金を懸けて実施した。今回、西湖で再発見されたクニマスは、地元では「クロマス」と呼ばれ、かねてよりよく知られた魚であり、西湖漁業協同組合もクニマスではないかと、
地元の水産技術センターに持ち込んだことがある。ただ当時の判定ではクニマスと認められず、そのまま長く存在が忘れられていた。
再発見のきっかけは、お魚タレントのさかなクンとして知られる東京海洋大の宮澤正之客員准教授が、京都大の中坊徹次教授の依頼でクニマスの絵を描くための参考に取り寄せたヒメマスのなかに
西湖の「クロマス」があったこと。その特徴などから中坊教授らが精査。遺伝子解析などの結果、ヒメマスとは異なることが明らかになり、クニマスであると確認された(知恵蔵より)
約半分の「むらっこ物産館」がハーフ地点。ここで40kmコースと合流します。40kmコースのトップは、歩友「東京のMさん」です。
ここでは、お味噌汁の接待を受けました。雨で濡れていましたので温まります。
むらっこ物産館で折り返し、「たつこ像」に向かいます。
田沢湖のシンボル「たつこ像」です。
たつこ姫伝説
田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃、院内にまれにみる美しい娘、辰子がいた。辰子はその美しさと若さを永久に保ちたいものと、密かに大蔵観音に百日百夜の願いをかけた。
満願の夜に「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう」とお告げがあった。
辰子は、わらびを摘むと言ってひとりで家を出て、院内岳を越え、深い森の道をたどって行くと、苔蒸す岩の間に清い泉があった。喜び、手にすくい飲むと何故かますます喉が渇き、
ついに腹ばいになり泉が枯れるほど飲み続けた。
時が過ぎ、気がつくと辰子は大きな龍になっていた。龍になった辰子は、田沢潟の主となって湖底深くに沈んでいった。
一方、辰子の母は娘の帰りを案じ、田沢潟のほとりに着き、娘が龍になったのを知って悲しみ、松明にした木の尻(薪)を投げ捨てると、それが魚になって泳いでいった。
後に国鱒と呼ばれ、田沢湖にしか生息しなかった木の尻鱒という(田澤鳩留尊佛菩薩縁起より)
田沢湖を含む秋田県は、韓国ドラマ「IRIS]のロケ地でした。このたつこ像にも韓国、中国からの観光客が来られていました。
瑠璃色の田沢湖です。光の関係で瑠璃色に見えるのでしょうか?
御座石(ござのいし)神社に着きました。ここまで17.5km。雨はまた強くなってきました。
御座石神社(ござのいしじんじゃ)という社名は、慶安3年(1650年)に秋田藩主佐竹義隆公が田沢湖を遊覧した際、腰をかけて休んだことに由来します。
朱塗りの鳥居のそばには、1本の木から7種類の木が生えた「七色木(なないろぎ)」や、たつこが飲んで龍となった「潟頭の霊泉」、たつこが姿を映した「鏡石」などの名所もあります。
雨が強いため、遠くから御参りしました。
あと3km地点になりました。雨は一向にやむ気配がありません。道路には、水たまりができ、通り過ぎる車が水しぶきを上げて走っていきます。
田沢湖レストハウス近くに戻ってきました。
13:40 ゴールしました。この雨でシューズの中も濡れていました。早くホテルに帰り乾かさねば・・・・
今日の歩いたコースです。