よっちゃんのおててつないで

よっくんとカブの夫婦ウオーキングブログです。
2018年12月長崎出島~東京日本橋完歩。

備瀬(びせ)のフクギ並木(沖縄県国頭郡本部町)

2016-12-19 17:07:37 | ウォーキング

12/12(月)ホテルの朝食は7時からですが、朝飯前にホテル近くを散歩しました。

ホテルの廻りにはきれいな花が咲いていて私達の目を楽しませてくれます。職員の方でしょうか、朝早くから清掃し木や花の手入れを行っていました。

私達が綺麗と感じるのはこの方たちの影の力があるからでしょうね。

  

ホテルの近くには、備瀬のフクギの並木というのがあってそこに行ってみました。

備瀬集落のフクギ並木のことを案内板には、次のように書かれています。

備瀬集落は本部半島の先端部に位置し、南北のへ連なる碁盤目型のフクギ並木とその間を通る白砂の道で形成されている。美しい景観を残していることが大きな特徴です。

今から約400年程前備瀬に形成され、約350年程前に完全な集落になったとされています。

神アサギ(祭礼の時、神事を執り行う祭場)を中心に集落が形成され、伝統文化を大切にする風習が強く、備瀬集落より行事や祭事の多い所はないと思われるくらいに

一月の初祈願に始まり、十二月まで毎月のように行事が行われています。集落の発祥が古い所以と思われ、主に五穀豊穣、無病息災を祈願する行事です。

集落のフクギは、琉球王朝時代の250年以上前に国策として風水思想に基づく海岸域から里山にかけての森つくりと風害に悩まされた海辺に住む人達の暮らしを守るために

フクギが植えられたと思われます。フクギは直立した大樹になり、防風、防潮、防砂、防災などの最適な樹木として、現在でも先人から受け継がれたフクギを

住民は守り続けています。

  

まるで緑のトンネルですね。

風の多い沖縄ではフクギは防風林として古くから活用されてきました。備瀬の並木は規模も大きくて立派。備瀬崎までおよそ1kmの並木道になっています。 

中には樹齢300年以上と推定される物もあり、緑の迷路を作っています。

備瀬地区は、村落内が海岸沿いに碁盤の目のように区画されており、230戸あまりの住宅のほとんどは繁茂したフクギに囲まれています。また、防風林の役目だけではなく垣根としても立派に役割を果たしています。

注)フクギ(福木):オトギリソウ科の高木。フィリピン原産。葉は広楕円形、革質で甚だ強靭。花は小形、黄色。熱帯の海岸に生じ、沖縄では防風の目的で石垣とする。樹皮から黄色染料をとる。

   

フクギ並木は、歩いてはもちろん、レンタサイクル、水牛車に乗って(有料)廻れます。

フクギ並木の中には、今ではあまり見かけなくなった古い沖縄の民家があります。この中には民宿として営業されている所もありました。

     

   

    

フクギは、成長が遅く、この高さになるには、約300年かかっているそうです。先人たちが未来に残した遺跡とでもいうものでしょうか。

これは、フクギの実でしょうか?

  

海岸へ出てみました。正面には、伊江島、左の方には、水納(みいな)島が見えます。(水納島は空から見るとクロワッサンの形をしているそうです)

    

何かパイナップルに似た形の植物を見つけました。あだん(阿檀)というそうです。

浜辺を歩いているとご婦人が歩いてこられました。話を聞きますと備瀬の歴史を研究されているとのこと。この「あだん」もこのご婦人から教えていただきました。

  

  

はまぼう(黄槿)かと思いましたが、少し葉っぱが違いますね。こちらの方が大きいです。花ははまぼうと全く同じです。

  

ボウズサンゴの石垣もありました。 

  

樹齢380年の「フバルシ」

     

9時近くになりましたのでホテルに戻ります。ホテルから見る光景も素晴らしいですね。

   

ホテルでちょっと遅めの朝食をいただき、次の目的地「美ら海水族館」に向かいました。