新春恒例の消防出初式が近くの市消防防災訓練センターで行われ、朝から雲一つない快晴となり、出初式に打ってつけの日和に恵まれて多くの市民が集い賑わっていました。
今年の出初式は、昨年の東日本大震災による被害を目のあたりにしていたので、市民の災害に関する意識も特別のものがあり、防災訓練や地震対策について非常に高い関心を寄せての参加だったようです。
主催者からも新春の集いにあたり、災害から多くのことを学び乗り越えてきた経験から、より安全・安心な社会を築くために、自ら守りそして助け合うことの大切であることを再認識する機会であることを強調されていたが、「見て・聞いて・経験して」のいい機会となっていたようだ。
冒頭に大震災の被害者への黙とうで始まったが、未だ被災地から知人を頼って藤沢市に身を寄せている方もあるそうで、会場にも見えていたのだろうか?
一番注目したのは、一般市民により構成されている消防団で、この日も市内31分団の全消防団員が参加されていたが、地域を守る大きな防災力となっている方々で、一般にはあまり知られていないのではないだろうか?
この日も、消防団員は一つ一つの動作が一糸乱れぬ行動がとられていたが、現代社会でこれだけ統率された行動は、ほとんど見ることは出来ないのではないだろうか?
式典の後、消防音楽隊のドリル演奏、消防車58台の観閲式が行われたが、最新式の消防車や特殊救助車、はしご車、化学車などを見ていると、改めてその総合防災力に感心していた。
その後に行われた子供たちと保護者による防災パレードでは、ミニ消防車を先頭に約100Mにおよぶか可愛い子供たちや幼年消防クラブが、ハッピ姿でマルマルモリモリ行進曲に乗って、纏や拍子木を打ち振り行進して会場から大きな拍手が起きていました。
幼年消防クラブは、幼少時代から正しい火の取り扱いを理解し、防災知識を養うことを目的として学ぶそうで、会員登録して半天をもらい嬉しそうな笑顔が印象的でした。
また、出初式に華を添える伝統の「木遣り・梯子乗り」演技が、とび職連合会により披露されましたが、数人の鳶職が代わる代わる演じる「つるし亀」や「背亀」などの空中演技は、素晴らしく観客から盛大な拍手が起きていました。
さらに消防隊による災害救助訓練では、相模湾を震源とするM9.0 、震度7の大震災が発生したと想定しており、倒壊現場が再現され瓦礫の排除や倒壊家屋からの被災者の救助、市内各所でだ規模火災発生など、場内は大混乱の様相を描いていたが、そのテキパキとした救助や一般市民による行動など切迫感があり、会場にいた参加者には実に大きな経験を見せられていた。
最後のフィナーレを飾る消防隊による一斉放水では、七色の放水アーチが放たれて、青空に映えて実に美しい光景が見られたが、今年も互いに安全・安心な街づくりへの一歩に相応しい光景でした。
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