朝から梅雨空のしょぼふる雨が降り続いていたが、この日は、過って師事を受けた水彩画教室の先生の個展が鎌倉駅で開催されていると聞き、鎌倉の紫陽花が見頃になっているようだったので、雨の紫陽花の風情を見てみようと、朝から出かけてみた。
北鎌倉駅に降り立つと、電車から吐き出された客を待つ人も多く、殆どが円覚寺を素通りして、一路明月院へと交通整理員が出ての大渋滞が起きており、この時期特有の光景が見られていた。
10時前に「アジサイ寺」の明月院に着いて見ると、幸い拝観口の前に長い列は無く、スムースに入場できたが、苑内は、紫陽花を見るより色とりどりの傘を見るような状態でした。
本堂の円窓から望む花菖蒲苑の光景は絶景ですが、雨のせいか円窓の前には代わる代わる人が立ち、残念ながら本堂前からの撮影は無理でした(-。-)y-゜゜゜
菖蒲苑に入ると、雨足が強くなり満開の菖蒲も花弁が重く垂れこめていたが、約3000株と言われる菖蒲は、芝生の緑に映えて実に美しかった。
赤地蔵さまや青地蔵さまがにこやかにお迎えしている姿も、実に可愛らしく幸せを振りまいているようだった。
明月院の紫陽花は、他の紫陽花スポットと異なり、殆どが姫アジサイで埋め尽くせれており、雨の緑の中でブルーの色合いが映えて独特の味がする。
また、明月院には、鎌倉特有の「やぐら(羅漢洞)」が多く残っているが、上杉憲方の墓とされるこのやぐらは、奥行6M、高さ3Mと鎌倉最大のものだそうである。
雨に濡れながら明月院を後にして、次に北鎌倉「古民家ミュージアム(旧古陶器美術館)」に寄ってみた。このミュージアムは、最近名称を改めたそうですが、聞けばこれまで古い陶器専門の美術館でしたが、幅広く絵画や陶芸、工芸など幅広く展示することにしたためだそうだ。
別名「アジサイ小径」と言われる程、鎌倉の隠れた紫陽花スポットであり、館長が全国から集められた珍しい紫陽花を手塩にかけて花咲かせておられると聞く。
また、この美術館は、我がふるさとの越前町や鯖江市の古民家を移設したそうで、毎年訪れているが、ふるさとのにおいを感じるようで懐かしい。
数は少ないが、珍しい紫陽花の小径を一回りしてみたが、名も知らない紫陽花のその見事な開花ぶりに感嘆して美術館を後にして、久しぶりに亀ヶ谷切通しや化粧坂切通しを経て源氏山公園を経て鎌倉駅へと向かった。
切通しでは、千葉県や埼玉県、川崎などから来たという小学生が、グループに分かれて地図を片手に巡っており、雨にも負けずに元気に駆け巡っており、所々で呉越同舟で説明役をかって一緒に巡って元気をもらっていた。
お昼近くに、駅前のギャラリーに着いて見ると、かって一緒に描いていたスケッチ友にもお会いできて、スケッチ談義に耽っていた。
【この続きは、明日に綴ります】
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