湘南国際マラソンの応援の後、大磯の紅葉スポットである「大磯城山公園」の絶景スポットを紅葉狩り散歩してきました。
城山公園は、吉田茂邸宅跡地と三井財閥の別荘跡地の丘陵地を活用して作られた県営公園で、今も変化に富んだ優雅な庭園や富士見百景の展望台などがあり、秋には湘南の人気の紅葉スポットとなっており、久しぶりに探訪してきました。
旧吉田茂邸跡の公園では、5年前に焼失した邸宅が再建されて邸園文化が継承された庭園となっています。
入口の内門は、兜の形に似ていることから兜門と名付けられていますが、屋根の軒下に曲線の切り抜かれた形状が兜に似ているようです。
再建された旧吉田邸宅は、数寄屋風建築として表の玄関口や裏庭側の姿は、優雅な外観が復原されています。
日本庭園の心字池には、石塔や鶴の像、松の木が植えられ吉田氏の好みに応じてモダニズムを取り入れた庭園となっているようです。
広い中庭の紅葉と竹林の散歩道は、吉田茂氏の朝の散歩道だったそうで素晴らしい秋の光景がみられます。
旧吉田邸庭園から国道1号線を挟んだ近くの旧三井別邸地区公園も変化に富んだ広大な公園で、展望台や不動池、モミジの広場、滝など自然豊かな光景が保存されていて、四季折々の光景が見られる名園となっています。
高台の四阿の屋根上に鶴のオブジェが飾られた展望台からは、富士山や金時山、明神ケ岳、駒ケ岳、相模湾、真鶴半島、伊豆大島が望める絶景が見られ、園内一番の人気スポットとなっています。
高台の頂部から流れる小淘綾(こゆるぎ)の滝では、豊富な水が流れ落ちて園内に水の音が轟いていました。
こゆるぎの滝が流れ落ちる不動池の周りには、約150本のモミジの紅葉が見頃となって赤や黄色に色付き華やかな空間が創り出されていました。
もみじの広場から急階段を上ったひかりの広場周辺の紅葉も見応えある光景が見られ、お休み処となっています。
城山公園から東海道1号線に戻って大磯駅へ向かう途中には、旧東海道松並木が今も江戸時代の面影ある光景が見られます。
松並木近くにある旧島崎藤村邸では、晩年藤村氏が住まれた家が今も当時のままの姿で保存されていて、冠木門や茶室風の部屋など昭和初期の姿がレトロな建造物として保存されています。
「東方の門」の序章の文章を文字だけペーパークラフトで切り抜いた作品や「涼しい風だね~」と「藤村の心と精神」を題材に創り出した言葉のオブジェが展示されています。
大磯の街は、明治時代から著名人が住まれた町で、湘南発祥の地とも言われていますが、改めて大磯の歴史を学べる機会でした。
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