「初めての苦い経験」 退任の関塚監督総括
(2013/11/27 08:07)
今季限りでの退任が決まった関塚監督(左から2人目)=ヤマハ大久保グラウンド
今季限りでの退任が決まったJ1磐田の関塚隆監督が26日の練習後、報道陣の取材に応じた。J1川崎を強豪に育て、昨夏のロンドン五輪で日本を44年ぶりの4強に導いた手腕は発揮されることなく、チームを去る。「自分にとって初めての苦い経験」と就任から約半年を総括し、「やれることを精いっぱいやったが、J1残留を達成できず責任を感じる」と悔しさをにじませた。
関係者によると、クラブ側は来季続投を要請していたが、関塚監督は態度を保留し続けた。背景には自身の選手に対する求心力の低下などがあったという。高比良慶朗社長と何度も話し合いが行われたが、最終的に来季のチーム作りの考え方も一致せず、タイムリミットを迎えた。
関塚監督は「続けたいという思いはあったが、磐田が再出発するためには何がポイントかを話し合った末、こういう結論になった」と説明した。磐田のJ1最短復帰に必要なこととして「一体感と自信」を挙げ、「磐田の次に向かう戦いがしたい」とリーグ残り2試合に全力を尽くす考えを示した。
高比良社長は「我々の目標は1年でJ1に復帰すること。関塚監督の目指す戦術を浸透させるにはまだ2、3年かかると判断した」と最終的にはクラブ側の決断だったと強調し、後任については「今月中には人選を終えたい」と話すにとどめた。クラブ関係者によると、日本サッカーに精通した数人の外国人に絞って交渉を進めているという。
残り2試合に集中 選手ら強調
磐田イレブンに関塚監督の今季限りの退任が伝えられたのは26日午前の練習前ミーティング。山田ら主力組は「プレーするのは選手。責任を感じる」と異口同音に話す一方、リーグ残り2試合に集中する考えを強調した。
GK川口は「まだ試合はある。自分たちを見失わずに戦うことが大切」と言葉少な。駒野は「一人一人が変わらなければ、来年も危ない。この状況を自分たちで打開しなければ」と険しい表情で話した。
昨日、ジュビロの退団が発表になった関塚監督の記事である。
ジュビロ側には契約延長の要請をしており、関塚監督本人もチャレンジする意向自体はあった模様。
しかしながら、背景には自身の選手に対する求心力の低下を感じており、このまま続けても良い結果を出すまでに時間が必要と判断したのであろう。
この求心力というものは厄介なものと言ってよい。
逆の言い方をすれば、チームはバラバラであったとも受け取れる。
そうであれば、どれだけ能力に秀でた選手がおっても、良い成績をおさめることは困難である。
ジュビロの次期指揮官は誰が務めるか未だ未定である。
その人物は、この状況を変えるべく多大な尽力が必要となろう。
しかしながら、それを達成した暁には再び強豪となってJ1に昇格することが叶おう。
また、ジュビロと鹿島で素晴らしい戦いをしたい。
楽しみにしておる。