【第93回天皇杯 4回戦 鹿島 vs 広島】プレビュー:緊急事態!大迫不在に加えてダヴィが風邪でダウン。リーグ優勝を争う広島を迎える鹿島は勝負強さを発揮できるか?(13.11.15)
リーグ戦が残り3試合となったところで天皇杯4回戦に大会が切り替わり、リーグ最終節で対戦する鹿島と広島が対戦する。シーズンも佳境を迎え、リーグ戦3位、4位の両チームは優勝を目指しているだけに勝ち続けることが重要だ。ここでつまずくわけにはいかない。
ただ、最終節の前哨戦になるかと思われたが、その様相は少し変わってきそうだ。まず、日本代表の欧州遠征に鹿島からは大迫勇也が、広島からは西川周作が招集され、この試合には出場できない。鹿島にとってはエースストライカー不在となり、もう一人の点取り屋であるダヴィに期待がかかっていた。しかし、そのダヴィが風邪でダウン。練習を二日間回避して、広島戦の出場も危うい状態となってしまった。現在、1トップを採用している鹿島にとって、この二人がいないとトップを務める選手がいなくなってしまう。万が一のときは、中盤出身の選手を多用するゼロトップで戦うことになるだろう。
とはいえ、選手たちはそこまで事態を重く捉えていない。前日練習ではFWの位置でプレーしていた本山雅志は「やることは変わらない。誰が出ても勝てるようにしたい」と、自信を垣間見せる。実際、紅白戦などでサブ組に純粋なストライカーがいないことはこれまでも何度もあった。例えダヴィが間に合わなくとも、そこまで大きな痛手にはならないように思われる。選手たちもその覚悟をもっていた。もう一人の攻撃的な選手である土居聖真は「サブにも主力級の選手がいる。チーム力が試されると思う。明日は点取り屋になりたい」と、意気込んでいた。
森保一監督が率いるようになってから、鹿島は広島に勝てていない。独特の戦術である[3-6-1]の布陣に手を焼いている。今週も、その広島対策に時間を費やしており、試合前日まで細かな動きを確認する念の入れようだった。
リーグ戦では第3節に対戦し0-0の引き分けに終わっている。その試合では、鹿島の守備がラインの上げ下げに気を遣うことでよく機能し、佐藤寿人をほぼ完全に封じ込めた。ただ、そのやり方に慣れていなかったこともあり、体力の消耗が激しく後半は失速。前後半で、試合を支配するチームがガラリと変わる展開となった。しかし、その試合では高萩洋次郎がピッチに立っていない。攻撃に多彩な彩りを加える創造主がいないことで、攻撃のパターンが狭まっていたのもまた事実。今回は、前線の佐藤寿人、石原直樹、高萩洋次郎の3人が揃うだけに、鹿島の守備の真価が問われるだろう。
また、西川周作の代わりに出場すると目される増 卓也は、流通経済大学で山村和也とチームメイトとして汗を流した仲だ。
「マッスー(増田)も熾烈なレギュラー争いをしてると思うので、成長した姿を見せられたら、と思いますね」
山村は対戦を楽しみにしていた。
この試合に負けるとシーズン終了がリーグ戦最終節になってしまう。それは12月早々に2013年シーズンが終わりを告げると言うことだ。それを避けるには勝利しか道はない。
以上
2013.11.15 Reported by 田中滋
この重要な試合にてダヴィが風邪で練習回避とのこと。
これは非常事態と言えよう。
大迫が日本代表にて不在の状況にて、その穴を埋めるのは助っ人外国人であるダヴィと誰もが思っておった。
ここで、ダヴィも出場不可能となるとさすがにFWの駒が足りぬ。
赤くんはカップタイドにて鹿島の試合には出られぬ。
ソニー仙台戦では先発出場した中川も負傷離脱中である。
ここは、紅白戦にて幾度も聖真と組んだ経験のある本山の出場が最右翼であろうか。
屈強なセンターFWとは言えぬが、テクニックとポジショニングでゴールを狙って行きたいところ。
「誰が出ても鹿島は鹿島」と言わせしめるためにも、この緊急事態においても落ち着いて勝利を狙いたい。
この状況を楽しみにスタジアムへ向かいたい。
勝利を信じておる。