鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

青木、厳しい戦いになると

2013年11月09日 | Weblog
【鹿島】青木「気持ちを入れて戦いたい」
 鹿島が9日、翌10日のアウェー湘南戦(BMW)へ向け前日練習を行った。前節10月27日の川崎F戦から2週間ぶりの試合となるが、湘南のホームゲームでは2位浦和が引き分けるなど油断はできない。

 DF青木剛(31)は「間隔が空いたので、入りをしっかりしたい。相手の順位に関係なく、厳しい戦いになると思う。気持ちを入れて戦いたい」と気を引き締めていた。

 [2013年11月9日14時44分]

間隔が空いたと語る青木である。
ここは相手も同条件である以上、力の差を魅せたいところ。
アウェイの厳しい戦いを、勝利で締めたい。
その為には青木の活躍が必須である。
青木が守備を固めクリーンシートで終えたい。
楽しみな一戦である。

湘南戦試合前日練習風景

2013年11月09日 | Weblog
2013年11月09日(土)

明日に迫った湘南戦に向けて、9時から軽めのトレーニングで調整しました。

軽めのトレーニングで調整するメンバーである。
明日の湘南戦に向け準備は万端といったところであろう。
ナビスコ杯の中断が明け、久しぶりの試合となる。
リーグ戦の中断される代表ウィークにも天皇杯が開催され、ここから毎週末試合が行われる。
リーグ戦、天皇杯とも敗戦の許されぬ緊張感のある試合が続く。
我らとしては、チームを鼓舞し、勝利を信じて声援を送っていきたい。
良い試合を楽しみにしておる。

大迫、W杯は小さいころからの夢

2013年11月09日 | Weblog
代表復帰の大迫が語っていた「夢」。
万能の裏に隠し持つ“賭ける”力とは。

二宮寿朗 = 文
text by Toshio Ninomiya
photograph by Takuya Sugiyama


 若いプレイヤーのなかには日本代表を経験することで、成長サイクルを一段と加速させる者がいる。

 鹿島アントラーズのエースに君臨する大迫勇也も、間違いなくその一人だ。

 23歳、5年目の今季はひと味もふた味も違う。

 元来、視野が広くてチャンスメイクも器用にこなす万能ストライカーだが、今季は何よりもゴール前で勝負強さを発揮できるようになっている。

 実は大迫は、若手中心で臨んだ2010年1月のイエメン戦でA代表に初招集されている(出場機会なし)。さらに昨年4月に行なわれた代表候補合宿に呼ばれてもいるが、実質的に本当の意味での初代表となったのが、7月の東アジアカップだと言えるだろう。

 その東アジアカップでは、オーストラリア戦で2ゴールを挙げ、9月のグアテマラ、ガーナ戦でも招集されると2試合とも出場を果たした。翌月のセルビア、ベラルーシ遠征は代表メンバーから外れたものの、9月に再招集された際は本田圭佑、香川真司ら欧州組と一緒にトレーニングを積んで、同じピッチにも立った。

 そして東アジアカップから帰国して以降、大迫の成長サイクルはさらなる“確変”を迎えている。

 13試合10得点(第30節終了時点)というハイペースで自身初となる2ケタ得点をあっさりと達成し、得点ランキングも3位(17ゴール)まで上昇しているのだ。

 一体、何が彼を変貌させ、飛躍に向かわせているのか。その背景にあるものとは――。

欧州遠征の代表発表前、大迫に話を聞く機会があった。

 薩摩隼人らしく、決して口数が多いタイプではない。

 柔らかい雰囲気を醸し出しながらも、一点を見つめる切れ長の鋭い目は意志の強さを感じさせる。プレー同様、「柔」を見せておきながら、内にある「剛」がのぞく。

代表で得たものを尋ねると、大迫は間髪入れずに答えた。

 代表の経験から得たものは?

 そう尋ねると、大迫は間髪入れるなく「向上心ですかね」と答えた。

 そして少し間を置いてから、言葉を続けた。

「代表でやってみて、いろいろと刺激を受けることができました。みんなと一緒にやってみて、もっとうまくなりたいという気持ちが強くなった。東アジア(カップ)のときでも、9月のグアテマラ、ガーナのときでも、単純にそう思いましたね。

 自分のプレーというものをぶれずにやって、この代表のなかで人と違うプレーをやってみたい、違いを出したいって。その気持ちを強く持つようになりました」

 代表が「変貌」のきっかけではない。あくまでアントラーズでの序章があって、ポンと背中を押したのが代表。そんな感じがしてならない。アントラーズで「ホップ」する十分な下地があったからこそ、今季、代表の経験を経てすんなりと次の「ステップ」に移ることができたのではあるまいか。

 ゴールを量産できている理由をストレートに聞くと、彼は特に表情を変えることもなくこう言った。

「いや、去年も1試合のうちに3、4回は決定的なチャンスはありました。そこが決められるか決められないかであって、今年はそれが入っているということ。去年だって決めていれば、これぐらいは取れたと思ってる」

 じゃあ、昨年までとは何が違うと?

「(今年は)決定機での集中力を、上げられている感じがあるんです。でももっと上げていかなきゃいけないけど」

予測して、賭けに出て、3回に1回当たればいい。

 集中力――。

 これは単にシュートを打つ場面に限った話ではない。いかにいいボールを味方から引き出し、相手との駆け引きに勝ち、シュートまで持っていけるかという一連のプロセス。そこでの集中力を高めるための不可欠な要素に、彼は「予測すること」を挙げた。

「(味方から)こういうボールが出て来そうだなとか、センタリングはここだなとか、選択肢が大体、2択から3択ぐらいはある。だから(当たる確率は)2分の1から3分の1だし、そこは賭けですよね。でも自分の場合、その3回のうち1回当たればいいかなっていう考えがある。それを何度も繰り返していけばいいと思ってるし、それが点を取れている要因じゃないですかね」

 確率を少しでも上げるために、味方に自分の狙いを知らせるべく「相手より早く動きだす」ことも心掛けている。常にゴールに向かって、動き出すタイミングを狙っている。

ポスト、飛び出し、仕掛け。多彩な選択肢が相手を惑わす。

 相手を背負うポストプレーよし、裏に抜け出してよし、仕掛けてよし。利き足は右だが、今年は左足でのゴール数のほうが多い(右足7点、左足9点、頭1点)。プレーもシュートも選択肢が多い分、相手だって読みづらい。それを大迫自身、イマジネーションを大事にしながらも迷わずに「これだ」とある程度狙いを絞り、狙いが外れてもそれを執拗に繰り返すことによってゴールに結びつけている。それが夏場以降、さらに自信を深めて磨きが掛かっているという印象を受ける。

 大迫株をさらにアップさせたのが、8月24日の横浜F・マリノス戦(ホーム)だ。

 決定機を外した場面もあったが、後半に2得点を挙げて逆転勝ちした。1点目は、ドリブルで中澤佑二の逆を取って抜き去り、左足でゴールを決めた。2点目はドリブルを仕掛けてマッチアップの中澤が下がって対応しようとした瞬間、相手を抜ききらないままGKのタイミングを外しての右足シュートでゴールを奪った。日本を代表するセンターバックを翻弄しての2得点だけに、そのインパクトは大きかった。

 しかし大迫は、得点シーンとは違う部分に焦点を当てる。

「あのプレーというよりも、前半からずっと繰り返し裏を突いていたことが後半のゴールにつながったと思う。裏を走る回数が多かったから、俺自身も相当きつかったけど、相手を疲れさせることができたんじゃないかな、と」

 裏を狙って走り続けておいて、相手に疲労が出てきたと感じるや仕掛けを試みる。決定機を外してもひるむことなく確率を高め、狙いを定めてゴールを仕留める。「ストライカー大迫勇也」の怖さが伝わってくるようなシーンでもあった。

守備で戻ることが、自分のゴールにもつながる。

 ゴールを量産できている理由は他にもある。

「それもこれも、エースとしての自覚がでてきたということ」

 そう語るのは鹿島の常務取締役兼強化部長の鈴木満である。常勝軍団を築き上げてきた名物強化部長の目には、精神面の変貌ぶりが映っていた。

「いくらベテランでも、軽いプレーをしていたら今のアイツは平気で怒鳴りますよ。周りに気を配りながら、叱咤激励ができる。今年、興梠(慎三)がチームを離れて、やっぱり自分がやっていかないと、と強く感じたんだと思う。

 それによくキャプテンの(小笠原)満男が『チームのため』という言葉を使うけど、大迫はその本当の意味をようやく理解したんじゃないかな。チームが勝つための守備をしなきゃいけないし、走らなきゃいけない。でもそれはすべてチームのリズムを良くするために必要なことであって、チームのリズムがグッと良くなれば結局は自分のゴールにつながっていく。要はチームのためが、自分のためにもなる。

 前線でボールを失って自陣のゴール付近まで守備で戻ってくることも、それもすべて自分がチームのためにゴールを奪うことと関係している。そんなことが分かってきて、守備も運動量の部分でもよくやってると思いますよ。だからゴールという結果もついてきている。そして代表に呼ばれたことで、自信もついてきたように見える」

「W杯でゴールが取れなきゃいけない」

 確かに今年の大迫は、前線から激しくボールを追う献身的な守備も光っている。守備の連係で味方のプレッシングが出遅れると、声を荒げる場面もあるほどだ。もちろん以前から守備の強みは持っていたが、迫力がまるで違うのだ。「エースとしての自覚」が、彼の勝負強さを生み出している一要素となっているのは言うまでもない。

 そんな大迫の現実的な目標になっているのが、来年6月のブラジルW杯である。最後、W杯について話を振ると彼は一段と眼差しを鋭くして言った。

「W杯は小さいころからの夢。実現するために頑張りたいと思う。でも出ることが目標じゃなくて、やっぱりW杯でゴールが取れなきゃいけない。取れるだけのレベルに達したいし、力をつけたい。そのためにも目の前にある試合を、自分のレベルアップできる場所と捉えて、頑張ってやっていかなきゃいけない。代表のことは常に目標に置いてなきゃいけない」

 自信があるからこそ、キッパリと目標だと言い切れる。

 クラブでの活躍の延長線上に代表があり、そしてその先にW杯がある。彼はアントラーズで勝利とゴールを追うとともに、代表にいつ呼び戻されてもいいように爪を研いでおくことを心に刻んでいるようだった。

2カ月ぶりの代表復帰。「ジャンプ」はすぐそこだ。

 そして――。

 このインタビューを終えた数日後、大迫は強豪のオランダ、ベルギーと対戦する欧州遠征の日本代表メンバーに選出された。2カ月ぶりの代表復帰。一度外れてしまうとなかなか呼ばれないケースもあるなかで、大迫は食らいついている。鹿島での充実ぶりが目を引いているからに違いなく、アルベルト・ザッケローニもずっとマークを続けているというわけだ。

 今遠征ではハーフナー・マイクが外れ、柿谷曜一朗に続くワントップ候補となる。きっとチャンスは訪れるはず。

 自分のプレーをブレないでやることが一番――。

 すべては勝利のためのゴールを。強豪を相手にどれだけ守備に回ろうが、どれだけ走ろうが、彼の視線は常にゴールにある。

 オランダとベルギーは強豪中の強豪。ここでもしインパクトを残す活躍ができれば、W杯への道筋も見えてくる。

 ホップ、ステップの段階は終わった。

 後は欧州のアウェー舞台で最高の「ジャンプ」を見せるだけである。


Number Web掲載の大迫インタビューである。
大迫自身の言葉は少ないものの二宮氏の構成が素晴らしい。
大迫という選手そして人間の内面を理解して表現しようとする姿勢を感じさせる。
大迫がワールド杯のピッチに立てるか否かが試される欧州遠征に注目が集まる。
とはいえ、それも大迫がJリーグにて結果を残したからこそ。
大迫の活躍は鹿島を追い続ければ自然と目に入ってくる。
これからも大迫に声援を送り、大迫の躍動に勇気を貰っていきたい。
楽しみである。

大迫の日本代表1TOP定着はあるのか

2013年11月09日 | Weblog
いまだ定まらぬザックジャパンの1トップ。タイプ違う柿谷と大迫をどう起用すべきなのか?
欧州遠征の代表メンバーが発表された。注目は1トップのレギュラー争いだ。ここ最近は柿谷が出場することが多いが、まだフィットしていない。ポジションを争う大迫はまだ付け入る隙があるわけだが、そもそも2人は違うタイプ。どのように起用するのがチームにとってベストなのか?

2013年11月08日
text by 河治良幸 photo Asuka Kudo / Football Channel


最終段階でも変えやすい1トップ

 今月16日のオランダ戦と19日のベルギー戦に向けたメンバーが発表された。10月の東欧遠征からは乾貴士とハーフナー・マイクが外れ、ボランチの高橋秀人とFWの大迫勇也が復帰したが、期待されたフレッシュな選出は無かった。

 もっともザッケローニ監督は、スタメンを固定した10月の2試合と違い新しい選手をテストするプランを明かしており、23人の中でも思い切った選手起用があるのか注目されるところだ。1トップはここ数試合で先発出場しながら結果の出ない柿谷に大迫が挑む構図となる。

 東アジアカップではそれぞれ存在感を示し得点もあげた2人のストライカーだが、その後の数試合で持ち味を発揮できているとは言いがたく、それがノーゴールという結果の要因になっていることは確かだ。

 自分のスタイルをいち早く味方に理解させ、チームの中に組み込めた方が、本大会に向けた競争で優位に立つはずだが、最終段階で最も変えやすいポジションでもある。

 今回の2試合で彼らがチームにフィットしない様なら、3月の試合では別の1トップ候補がメンバーに名を連ねる可能性が高まるだろう。その意味でも、彼らには高いライバル心と危機感を持ってオランダ戦とベルギー戦に臨んで欲しいところだ。

 ここ5試合で4試合に先発している柿谷は高いポジションをキープして、2列目の選手にスペースをもたらしている点では一定の評価ができる。相手センターバックとの駆け引きには見応えがあるものの、そうした動き出しが味方のパスを引き出すトリガーにできていないことが大きな問題だ。

まだ合っていない柿谷と周囲のタイミング

「柿谷に関しては日本人的ではない部分がある。日本にはポゼッションであったり、パスをつなぐ、コンビネーションで相手ゴールに迫っていくというサッカー文化があり、それはJリーグでも良く見られる。しかし彼の場合は一発で裏に抜けることを好み、抜けるタイミングというものを持っている」

いまだ定まらぬザックジャパンの1トップ。タイプ違う柿谷と大迫をどう起用すべきなのか?


柿谷自身は「ボールを直接受けなくても、高い位置を取り続けることが大事」と語る【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 ザッケローニ監督がそう評価する柿谷だが、彼自身は「ボールを直接受けなくても、高い位置を取り続けることが大事」と語り、ボールを触る回数が少なくても、相手のディフェンスにオフサイドラインを意識させることで、攻撃に良い影響を与えられるという自負はある様だ。

 ただ、それにしても“ここ”というタイミングで中盤の選手からあまりに縦パスが出てこないため、本来の持ち味である裏に抜けて正確な技術でフィニッシュに持ち込む形を出せていないのが現状だ。

 セルビア戦やベラルーシ戦でも、ポゼッションから本田や香川と近い距離のワンツーなどで崩しかける場面はあったものの、縦のボールが出てきたのはディフェンスからの分かりやすいタイミングでのものがほとんど。

 ベラルーシ戦の前半はベンチで戦況を見守っていた山口螢が「ボランチとかがボールを持った時はまず裏に動き出していた。それを誰も見てなかったというか、見ていたとしても出してなかった。曜一朗くんの持ち味なのに、そこを活かし切れてなかった」と指摘するのも無理もない内容だった。

 ザッケローニ監督は「チームメートも彼の特徴を活かしていく時間が必要だ。柿谷は裏に抜けるだけでなく、下りてきてコンビネーションを生かすこともできるが、彼の特徴というものを周囲も理解する必要がある」と語る。

 周りと意識が噛み合えば、十分に能力を発揮できると考えている様だ。そうでなければ、これまでとタイプの異なる柿谷を1トップで使い続ける意味は無いだろう。

2トップのほうが活きる大迫

「自分のところで決められるチャンスもあった」と語る柿谷も、噛み合わない中で何度かあった決定機を外し得点をあげられなかったことに加え、味方から欲しいタイミングで縦パスを要求できていない。

 そこは合宿を通して共通理解を深める必要がある。ただ逆説的な話になるが、ザッケローニ監督が「ボールをよくつなぐサッカーをしてくる」と認めるオランダとの試合では、おそらく50%もボールを持てない。

 ある程度は速攻に頼らざるをえない中で、東アジアカップの韓国戦で見せた様な柿谷のスピードと技術が最大限に発揮される期待もある。そしてもし、この世界トップレベルの強豪を相手に衝撃的なゴールを決めれば、仲間の信頼も増し、新たなエースとしてパーソナリティは否が応でも強まるだろう。

いまだ定まらぬザックジャパンの1トップ。タイプ違う柿谷と大迫をどう起用すべきなのか?


一方の大迫は幅広く的確なポストワークと絶妙な動き出す【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 一方の大迫は幅広く的確なポストワークと絶妙な動き出し、ファーストタッチでマークを外してシュートに持ち込むなど、万能型でありながらスケール感のある選手だ。ただし、前線にどっしりと構えてパスを呼び込むでもなければ、柿谷の様に一発で裏を狙い続けるタイプでもない。

 大枠で捉えるなら前田遼一に通じる部分もあるが、動き方がまた違うため、「コンビネーションを高めるのは時間がかかる」と語る大迫が日本代表にはまるのは簡単ではない。

 Jリーグにおいても体を張りながらシンプルなロングボールを受けるより、一瞬動きながらマークを外して、正確な技術でボールを捌いており、打点の高いヘッドも似たシチュエーションで発揮されている。逆に相手に厳しく付かれるとバランスを崩す場面が目立つ。

 現状を考えれば相手DFのマークを分散させやすい2トップの方が持ち味を発揮できるだろう。その意味では1トップを基本線とするザッケローニ監督が東アジアカップにおいて、彼をセカンドトップとして起用したことも理に適っている部分があるのだ。

面白いのは2人の併用起用

 これまでよりポゼッションを取れなくなると予想されるオランダ戦、フィジカルの強いDFが揃うベルギー戦とも、現在の大迫が1トップで機能する見込みは柿谷より薄いと言わざるをえない。むしろ面白いのは柿谷と大迫を縦に並べる形だ。

 柿谷が1トップで相手のディフェンスラインを下げ、その手前で大迫が捌く。そこから中盤を起点に2人の動き出しでバイタルエリアを襲撃する。そういったコンビネーションがはまれば、ポゼッションに勝るオランダ、フィジカルに勝るベルギーに対してもチャンスを作り出すことができるはずだ。

 そうしたトライは「技術力、スピードをもって相手ゴールに迫っていく」というザッケローニ監督のコンセプトに反するものではなく、むしろ従来の戦い方を進化させる可能性を秘める。

「チームとしての理想のバランスを追求するために、自分たちの持っているものをすべて出してトライしていかなければいけない」とザッケローニ監督は展望するが、その中でも精度やインテンシティを高めるだけでなく、世界に衝撃を与えるオプションを手に入れることが必要ではないか。

「ベースを大切にしながらも、新しい選手を試していきたい」

 本田、遠藤、香川を軸にボールを回すスタイルを攻撃の軸にすることは悪くない。ただ、それ一辺倒で強豪を打ち負かして行くことは不可能に近いだろう。ザッケローニ監督のこの言葉が、単に選手を取り替えるということではなく、新たなオプションを見出すためのチャレンジが含まれていると期待している。

【了】


大迫の再招集により、今一度、代表の1TOPについて記すフットボールチャンネルである。
「大迫は2TOPの方が持ち味を発揮できるだろう」と述べておる。
これには異を唱える者が多かろう。
昨季、今季と鹿島に於いて大迫が1TOPを務めるようになってチームに勢いが出たことは誰もが知るところ。
その実績が日本代表に対する大迫待望論になっていったように思える。
この記事を書いた河治氏はJリーグについて造詣が深くない様子。
そのような者が大手を振って日本代表について語ってしまうところに、サッカーメディアの浅さを感じさせられる。
それは非常に残念なことである。
注目度の高い欧州サッカーも重要であるが、Jリーグにも詳しい者に日本サッカーを広める仕事を担って欲しいと願う。