鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ソニー仙台戦レビュー

2013年09月08日 | Weblog
【第93回天皇杯 2回戦 鹿島 vs ソニー】レポート:多くの若手が先発した鹿島だったが試合を決めたのは交代出場したベテランたち。キャプテン小笠原は、若手を叱咤激励して成長を促す。(13.09.08)
9月7日(土) 第93回天皇杯 2回戦
鹿島 3 - 0 ソニー (17:04/カシマ/3,194人)
得点者:81' 山村 和也(鹿島)、89' 野沢 拓也(鹿島)、90'+4 遠藤 康(鹿島)

小笠原満男が、試合に勝ってもミックスゾーンで苦い表情を見せることは珍しくない。しかし、この日は珍しく本当に怒っていた。
「言いたいことはいっぱいあるけど、本人に直接伝えます」。
聞けば試合中から、そしてロッカーに帰ってからも怒っていたらしい。チャンスをもらった若手選手たちが見せた姿勢と、小笠原が予想していたそれとでは、大きくかけ離れていた。

小笠原には強く心に刻み込まれた試合があった。
つい1ヶ月前に行われたスルガ銀行チャンピオンシップである。17歳や19歳の選手たちが先発として起用されたサンパウロFCは、いわば2軍と呼んでも差し支えない陣容だった。しかし、チャンスを与えられた若手選手にとっては、願ってもないアピールのチャンス。必死にボールに食らいつく姿に改めて感銘を受け、「若い選手がやってやろうという姿勢を向こうが見せたのが自分としては印象的だった」と感想をもらしていた。鹿島の若手にも、そうあって欲しいという親心だった。

しかし、同じようにチャンスを与えられた鹿島の若手選手たちからは、飢餓や渇望を満たすギラギラした目つきはなく、勝負に対する執念もソニー仙台の方が若干上回る展開となる。ボールは鹿島がキープしたものの、攻撃の形がつくれずシュートも散発。前半の終わり際に、小笠原のフリーキックを山村和也が頭で合わせポストを強襲する場面もあったが、前半はわずか4本に抑えられてしまった。

後半は、ソニー仙台がペースを掴みチャンスを迎えたが曽ヶ端準が阻止。瀬田貴仁がゲームをつくり、小泉慶治や中村元が驚異的な走力を見せていたソニー仙台は、この時間帯で得点が欲しいところだった。しかし、前半から守備の時間が多かったこともあり徐々に足が止まると、77分に松岡祐介が2度目の警告を受けて退場。流れは完全に鹿島へ傾いた。スペースができはじめれば、後半頭から入っていた本山雅志、70分に入った野沢拓也、77分に入ったジュニーニョが自由に動き出す。81分にコーナーキックの流れから山村が押し込み先制点を奪うと、89分には本山、ジュニーニョ、野沢と流れるような崩しから2点目を奪い、90+4分にはジュニーニョのクロスを遠藤康がプロ初となるヘディングでのゴールを押し込み、終わってみれば3-0での快勝となった。

若手にとっては結果が残せなかった試合となったが、この試合で学んだものも少なくなかった。試合中、クロスの精度について小笠原から厳しい言葉で指摘された伊東幸敏は「今日の1日は、いままでのなかでも良い経験になった試合だった」と話していた。先発の一角を得ようとしている土居聖真も、若手が先発してベテランが試合を決めたことに「それがベテランと若手の関係性」と触れながらも「逆の立場になってもそうしないといけない」と課題を見出していた。

タイトルを取り続けるクラブでレギュラーとなるためには、どのレベルに達しなければならないのか。若い選手たちには、いままでは漠然としていたものが試合に出たことで、実感として掴めたはずだ。この試合を契機にして、練習で切磋琢磨するようになれば、クラブ全体の質は高まる。次の時代を担う選手たちには、とても良い経験となる試合だった。

以上

2013.09.08 Reported by 田中滋


有り体に申せば、出場機会のない若手にはそれなりの理由があり、重用されるベテランには起用される才能があるということがはっきりしたということであろう。
とはいえ、さすがにこの1試合にて全てを結論づけるわけには行かぬ。
しかしながら、インパクトを残せぬものが、この先もっと手強い同カテゴリーの相手に通用すると考えるのは難しい。
そして、この結果は持っておる能力と片付けるよりも、この試合に臨むモチベーション、気持ちの持って行きようと考えることが出来る。
だからこそ、小笠原主将が憤ることとなったのだ。
今は経験不足の若手で済まされることであるが、来季になれば、新しい選手が入団し、若手から遠ざかっていく。
この数少ないチャンスをものに出来ぬようでは、鹿島にてポジションを得ることは難しい。
と、厳しい言葉も彼等にとっては糧となろう。
この試合を良い経験とし、成長していって欲しい。
期待しておる。

ソニー仙台戦報道・コメント

2013年09月08日 | Weblog
第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦


鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・今日は若い選手を多く使った。一般的には初戦だから若い選手を試したのだろうと思われるが、私はこの天皇杯という大会に敬意を払っている。しかしその真剣勝負という状況でもチャンスを与え、自分の指導が浸透してきたかを確かめることができた。
・勝ったことも嬉しいが、日本サッカーの向上を感じられたことがとても嬉しい。相手のソニー仙台はJFLの7位というチームだったが、真っ向勝負を臨んできてくれたし、とてもフェアなプレーだった。このような姿勢で勝負に臨んできてくれたことに、私は感動を覚えたし、いいゲームだったと思う。





【山村 和也】
セットプレーで何度かチャンスがあったけど、試合の中で何度も来るチャンスではないので、決めないといけなかった。(ゴールは)ナオが上手く競ってくれたので、決めるだけだった。おいしいところをもらった。

【土居 聖真】
メンバーが代わっても、やる事はいつもと同じ。ユース時代のヨシキとのコンビだったが、怪我あけで難しい部分もあったと思う。彼なりに良いところもあった。自分たちが点を取れないのは何かが足りないと思う。疲れたところでモトさんたちが入ったので、相手がきつかったと思う。

【伊東 幸敏】
足がつると思っていたが、思った以上に走る事が出来た。あまりプレッシャーもなかったし、自分のプレーは出来たと思う。もっと強い相手と対戦したいという欲が出た。自分のプレーを出せないのが一番嫌だったので、ペース配分は考えなかった。飛ばして90分出来たのは自信になる。初めてフル出場して、走れることが分かったので、上がる配分を突き詰めていきたい。

2013年09月07日(土)

本日行われた天皇杯2回戦ソニー仙台戦は、3-0で勝利しました。

【第93回天皇杯 2回戦 鹿島 vs ソニー】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(13.09.07)
9月7日(土) 第93回天皇杯 2回戦
鹿島 3 - 0 ソニー (17:04/カシマ/3,194人)
得点者:81' 山村 和也(鹿島)、89' 野沢 拓也(鹿島)、90'+4 遠藤 康(鹿島)

●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

Q:若い選手を使った中で3-0という結果でした。中川選手を起用しましたが?

「今日に関しては、植田選手、伊東選手、梅鉢選手が先発で、あとは中川選手という形で入りましたけれど、世間一般的には我々にとっての初戦だったので、若い選手を試す良い場ではないか、と言われるし、そういう要求もされます。ただ、僕は天皇杯という大会に対する敬意をもっていますし、試す場ではないという考えももっています。ただ、そのなかで何かで試合出場ができない、なかなか試合に絡めない選手を出すことで、指導してきた部分がどれくらい浸透できたのかを把握する部分でも、非常に良いことです。よく格下、あるいはカテゴリーが下だから格下というレッテルのなかで、報道や発言をする人がいますけど、僕はそうではないと思います。我々が勝ったという喜びと同時に、もう一つの喜びがあります。日本のサッカーの進歩を感じられた試合ではないかと思います。JFLというカテゴリーで、7位のチームであるソニー仙台さんが、これだけ戦術的な規律や規則を守ってやっているということ、あるいはできるということ、なおかつ悪質なファウルではなくフェアなプレーでサッカーをやろうとしたことについては、ひとりのサッカーに携わる人間として、日本のサッカーに対する評価と感動を覚える機会になりました。そのなかで我々の若い選手が試合に絡み、出場できたことは良かったのではないかと思います。

中川選手については、大きな怪我を負ってしまい、今回、ダヴィ選手がフィットしていないという状況で、大迫選手が代表に行ったことで、僕が急がせた部分がありました。それでも使った、選択した理由というのは、中川選手というのは、ストライカーであり、ボックスで仕事をするタイプの選手です。最後の3分の1で仕事ができる特長の選手なので、そうしたタイプの選手はチームのなかで必要ですし、今ある状態で要求した部分では、彼は非常によくやってくれたと思います。あとは土居選手が、その後にそこに入りましたけど、前半でかなり運動量を多くして活動していた分、後半は足が止まってしまいました。非常に、前半で頑張っていた分の、後半のパワーダウンというわけであり、同時に彼がまだコンディショニングの部分で90分戦えるものができていない、という証でもあります。それを今後、本人が意識しながらメニューに真剣に、今以上に取り組むことで、向上することができるのではないかと思います。よく2回戦は、試す場とか若い選手の出場の場と言われますが、僕はそういうことではないと思いますし、今日の相手を見てもらえば何人か出られない選手もいました。今回、宮内選手と豊川選手が残念ながら試合出場できなかったのですが、またしっかりと強化して、彼らが出られるようにできればという思いでおりますし、みなさんご存じの通り、1発勝負ですので、若い選手ばかりにして組織が崩れてしまうということになってもいけないので、バランスを取りながら選手の選択をしました」

以上

【第93回天皇杯 2回戦 鹿島 vs ソニー】試合終了後の各選手コメント(13.09.07)
9月7日(土) 第93回天皇杯 2回戦
鹿島 3 - 0 ソニー (17:04/カシマ/3,194人)
得点者:81' 山村 和也(鹿島)、89' 野沢 拓也(鹿島)、90'+4 遠藤 康(鹿島)

●中川義貴選手(鹿島):

「めっちゃ緊張しました。やっていくうちに慣れて、良い形でシュートも1本打てた。あれは決めないといけなかった。あとの試合展開が苦しくなったので、決めないといけなかった。課題は、もっとボールに絡めたらよかったです。
(シュートの場面は?)
自分は体が強いのが持ち味。寄せられてもシュートを打てるというのは見せられたと思います。
(スタメンを言われたのは?)
昨日の練習でスタメンだったんですけど、最後までどっちなのかわからなくて、今日のミーティングで言われました。ビックリしたけれど、それだけ監督も信頼してくれているのかと思う。結果を出してなんぼなので、結果が出せなくて残念だった。
もっと味方とのコンビネーションを深めていけたらいいけれど、復帰してから2週間しか経っていない。スタンドの上で見るのと、下のピッチで実際にやるのとでは全然違う。やって覚えていくしかない。」


●土居聖真選手(鹿島):

「メンバーが変わっても、僕がやることはいつもと変わらないので、やることをやろうと思っていました。義貴も怪我明けからあまり経ってないなかで、難しい部分もあったと思うけど、良い部分もあったし、まだまだの部分もあった。そのなかで積極的にシュートを打っていたのは良かったと思う。
(ベテランの選手たちが出場してから点が入る展開となったが?)
相手もギリギリまで耐えたと思うけど、最後、自分たちで点が取れなかったのは力が足りなかったと思う。でも、ジャブじゃないけれど、前半があったからこそ、モトさん(本山)やタクさん(野沢)、ジュニ(ジュニーニョ)が入って来たことは相手もキツかったと思う。それはリーグ戦でもあったし、それがベテランと若手の関係性だと思う。ただ、逆の立場になってもそうしないといけないと思うので、今日だけじゃなく、若手がもっと突き上げないといけないと思います」

●遠藤康選手(鹿島):

「ヘディングでの得点は初めて。プロ初です。0-0でもいつかは崩れると思ってたんで、焦らずできたと思う。モトさんとタクさんがうまく試合を動かしてくれた。
(右からの崩しが多かったが?)
ユキ(伊東)も上がってきてたので、簡単に崩せていたし、崩せるときは崩せばいいと思っていた。初めての出場だったんで元気いっぱい走ってくれたんで、使ってあげようと思ってた」

●伊東幸敏選手(鹿島):

「後半の最初、自分のサイドから2本くらいやられた。どんな形であれ、自分の右サイドからは崩されたくないので、今日か明日、ビデオを見てしっかり確認したいです。自分のなかではある程度、クロスをあげられたので満足していたのですが、満男さんから試合中に『もっと良いクロスを上げろ』と厳しめに言われた。ヤマさんとかは『ナイス』と言ってくれてたんですけど、満男さんからは本気で怒られた。やっぱりタイトルをたくさん獲ってきた人からすると、そういうところが足りないんだと思った。せっかくクロスを上げても、合わなければ逆にカウンターを受けるだけになってしまう。もっとレベルの高いところにこだわってやらないといけなかった。今日の1日は、今までのなかでも良い経験になった試合だった」

●小笠原満男選手(鹿島):

「言いたいことはいっぱいあるけど、本人に直接伝えます」

以上

鹿島、残り10分から3発!指揮官はソニー仙台の健闘讃える
13/9/7 19:34

[9.7 天皇杯2回戦 鹿島3-0ソニー仙台FC カシマ]

 残り10分からの3ゴール。3大会ぶりの優勝を狙う鹿島アントラーズがソニー仙台FC(宮城)を3-0で破り、京都サンガF.C.と佐川印刷SCの勝者と対戦する3回戦へ進出した。
 
 GK瀧本雄太の好セーブをはじめ、粘り強い守りを見せるソニー仙台は後半、カウンターからMF宮尾勇輝がシュートへ持ち込み、MF小泉慶治の強烈なシュートがゴールを襲う。

 一方の鹿島は相手の好守に加えてDF山村和也のヘディングシュートやFWジュニーニョの右足シュートがポストを叩くなど苦しい戦いだった。それでも後半32分にソニー仙台の最終ラインの中央で奮闘していたCB松岡祐介が2枚目の警告を受けて退場すると、鹿島は数的優位を活かしてゴールをこじ開ける。

 後半36分、左CKのこぼれ球をPA方向へ入れると、CB植田直通が頭で競り勝ちゴール前へ。これを山村が左足でゴールへねじ込んで先制した。さらに44分には左サイドのスペースを突いたMF本山雅志のパスをジュニーニョが後方へ落とし、MF野沢拓也が左足ダイレクトでゴール左隅へ突き刺す。

 鹿島はアディショナルタイムにもジュニーニョの左クロスをファーサイドのMF遠藤康が頭でゴール右隅に決めて3-0。山村は「全然課題のある試合だったけれど、勝てて良かった」とホッとした表情を見せた。勝って3回戦進出の権利を獲得したのは鹿島だったが、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督が「相手チームの組織力は良かった。日本のサッカーの進歩を感じることができた」と讃えたJFL勢のソニー仙台の健闘も光った試合だった。

鹿島、後半ようやくの得点で面目保つ/天皇杯
 天皇杯全日本選手権第4日(7日、鹿島アントラーズ3-0ソニー仙台、カシマ)数人の控え選手を先発させた鹿島は、ソニー仙台が後半32分に退場者を出した後、ようやく得点してJ1の面目を保った。均衡を破るゴールを挙げた山村は「GKも見えていたし、しっかり当てて決められた」と穏やかな様子で話した。

 セレーゾ監督は「勝った喜びだけではなく、日本サッカーの進歩も感じた。彼らは悪質なファウルをせず、フェアにやろうとしていた」と相手のプレーを称賛していた。(共同)


「言いたいことはいっぱいあるけど、本人に直接伝えます」と語る小笠原主将である。
あれだけ数多くの決定的チャンスを満男が演出しながらも決められぬ若き前線には少々思うところがあったと言えよう。
それだけ、小笠原の格の違いがよく見えた試合であった。
際立つとはこういうことであろう。
その小笠原主将に説教される身であろう伊東は、「もっと強い相手と対戦したいという欲が出た」とのこと。
この向上心が更なる力を彼に与えることとなろう。
相手の守備が緩かったこともあり、伊東は再三右サイドを駆け上がりクロスを供給できた。
及第点を与えても良かろう。
試合中にも本気怒られた小笠原主将から、直接の言葉でレギュラーへの一歩となるキモを掴んで欲しい。
そして、不発に終えた中川である。
本人は当日申し渡された先発に驚きと緊張をした様子である。
復帰から2週間でコンビネーションを磨けと言われても難しかったのではなかろうか。
そんな中で強烈なシュートを放ったことを褒めておきたい。
指揮官も「彼は非常によくやってくれたと思います」と評価をしておる。
練習でアピールを続け、次回のチャンスを待つのだ。
若き選手の成長と、ベテランの活躍で掴んだ勝利の両取りが出来たことは重畳であった。
この天皇杯の頂点を目指し戦っていこうではないか。
楽しみである。

日本代表・大迫勇也、練習試合出場

2013年09月08日 | Weblog
大迫「正直、びっくり」2日連続で対外試合に先発

大学生を相手としたゲーム形式の練習で、ボールをキープする大迫(中)
Photo By スポニチ


 日本代表FW大迫は2日連続で対外試合に先発した。グアテマラ戦の先発メンバーの中で唯一、この日の関学大との練習試合に出場。「正直、びっくりした」と驚いたが、前日に続き1トップに入り正確なポストプレーなど精度の高い動きを見せた。

 グアテマラ戦は前半のみの出場。後半はベンチから定位置を争う柿谷のプレーを見つめ「周囲との連係が取れていた。勉強になった」と絶賛。「自分はまだ考えてプレーしてしまう。時間がたてばスムーズになると思う」と語った。
[ 2013年9月8日 06:00 ]

9/7A代表練習後の選手コメント
13/9/7 19:44

 グアテマラ戦(3-0)から一夜明けた7日、日本代表は大阪府内で練習を行った。FW岡崎慎司は左膝痛のため宿舎で治療を受け、MF青山敏弘は虫垂炎の疑いでチームを離脱。グアテマラ戦で出番のなかった選手や出場時間の短かった選手は関西学院大と15分2本の“練習試合”を行った。

以下、練習後の選手コメント

●FW柿谷曜一朗(C大阪)
―今日はクールダウン組だったが?
「僕が選ぶ立場ではない。決まっていました」
―本田の先制点の場面でニアに飛び込んだ。長友と本田があの形は狙っていたと言っているが?
「そこは臨機応変にやっているけど、もちろんその狙いがあるから、空いている方に僕が飛び込んだということ。逆のこともあります」
―本田とはよく話している?
「昨日からよく言われるけど、ポジションが近いから連係のこととかを話している。でもそこだけでサッカーをやっているわけではない。全員との関係性を絶対大事にしていかないといけない。ただ、攻撃になったら前の選手で崩す場面がどうしても多くなるので、そこは試合を重ねるごとによくしていければいいと思う」
―本田が絶賛していたが?
「もっとそう思ってもらえるように、もっと信頼してもらえるようにできればいいと思う」
―6月ぐらいから1トップをやり始めて、こだわりというものは出てきた?
「特にないです。あまり何も考えずにやっています」
―本田が「いてほしい場所にいてくれる」と話していたが?
「理解するスピードが他の選手と同じなら、来ている意味はない。人より早く吸収して早く溶け込まないといけない。それは僕自身が意識してやっているところ。これからまだまだやっていかないといけないところです」
―仕掛けはいつでもできるからそちらより連係を深めることが大事?
「そのとおりだと思います」
―W杯から逆算して取り組んでいる?
「W杯から逆算してというのはない。このチームで今出る以上、セレッソで求められているところと多少違いもあるし、まずそれを明確にすること。ボールをもらってパスを出さずに前を向いて、取られても良いからとドリブルするだけなら小学生でもできると思う。それが大事になるシーンも出てくるとは思うし、強い相手には不意をついて一瞬で仕留めることも大事だと思うけど、昨日のようにスペースがあったときはしっかりワンタッチ、ツータッチでつないでいくほうがいいテンポで攻撃ができると思ってやっていた。自分でいけると判断したときは自分でいくし、そこは周りの状況を見ながらできればいいと思う」
―連係も深まってきている?
「昨日の試合でどうこうというのは正直ないけど、僕は入ったばかりと言えば入ったばかりなので、チームが悪くなるのは絶対に嫌。日本が強くなるために、サコ(大迫)も絶対にそう思っているはずですから。2人で協力して、1トップ同士で、求め方やお互いのプレーも違うけど、話し合いながら成長していければいいと思う」
―話は合宿中に結構できている?
「普通に一緒に生活しているので自然と」
―大迫から学ぶところもある?
「あいつの懐の深さというか、競り合いも強いし、そういうところはどうしても勝てないところがあるかもしれないけど、やっぱりあいつの持っている技術とか盗んでいけるところは盗んでいきたいし、そういう意味ではやっぱりお互いにいい関係でこれから成長していければいいと思う」

―ガーナについては?
「強いと思う。体も強い。そういう相手にどれだけしっかりボールをおさめられるか。アンダー(でアフリカ勢と対戦した)のときとはレベルがはるかに違うと思うので、当たりはどうしても強いと思うけど、当たり負けしないようにしっかりとボールをおさめることを中心に考えながらチャンスがあれば貪欲にゴールを狙っていけたらと思う」
―ウルグアイも体が強かったと思うが?
「そうですね。でも、相手はいつも違うので。相手に合わせるというよりは自分らがいつもやっているサッカーをできればいいと思う。ガーナに対しても黒人だからという意識はない」
―昨日ほど引いた相手は今までになかったが?
「そういう相手にいかに崩していくかが課題だと思うし、相手によっていろいろな課題が見えてくると思う。チームが成長するために一つひとつクリアしていくだけだと思う」
―雑誌の人気投票で1位になっていたが?
「みんなのおかげです。僕は何もしていないので。うれしいです」

●FW大迫勇也(鹿島)
―先発組では唯一、今日も出場したが?
「いろんな確認作業だったし、動きの確認ができてよかった」
―あらためて昨日の試合を振り返ると?
「もっと周りと絡みたかったし、もっといい形でゴール前に入りたかった」
―あまり考えずにやりたいと話していたが?
「考えずにプレーしようと思っても考えちゃう。でも、それは時間が解決するものだと思うし、自然とできるようになれば」
―やっていけば慣れる?
「1回やれば大丈夫」


●FW工藤壮人(柏)
―今日の練習試合は?
「練習でやっている形を出そうとしたけど、こういう試合だったし、うまくいかないところもあった。イメージの共有という部分で、みんな体はきつそうだったけど、頭では分かっていたと思うし、細かいところまで話してやれたのはよかった」
―昨日は眠れた?
「比較的、早く寝れた。今日、練習試合があるということでいい準備をした」
―しっかりと結果を残している。
「ゴールに関しては常に結果を残さないといけないと思っているし、最低限の結果を残せたと思う。でも、1点取って何か変わるわけではない」
―岡崎の状態次第ではガーナ戦もチャンスがありそうだが?
「オカさん(岡崎)の状態どうこうではなく、自分は出たときのイメージを常に持っていないといけない。オカさんがダメなら、途中からでも行ける準備もしないといけない」

●MF長谷部誠(ニュルンベルク)
―昨日の試合を振り返ると?
「良かったところ、悪かったところが個人的にある。チームとしての修正点ももちろんある。小さいミスやボールのないところでもう少し早く絞るとか、そういうこと。試合のあと、監督と少し話しましたが、もう少し点を取りたかったという話をしていた。守備も攻撃も意識を高く、相手に関係なく次もやろうと話した」
―合宿のここまでを振り返ると?
「チームとして確かめ合ってきたし、自分たちがやっていかないといけない方向性というものをつかめたのが良かった。次は、トップチームであるガーナが相手。本大会でもベスト16、8に入ってくるようなチームであるガーナを相手にしてもできるように。昨日勝てたことで、モチベーションも高く持っていけると思う」

●DF内田篤人(シャルケ)
―グアテマラ戦は外からどう見ていた?
「相手が引く中でどうやるのかなと。でも、試合をやってない人はしゃべらないほうがいいと思う」
―最後、出番があるかと思ったが?
「ロスタイムが1分って出て、『1分ならいい』って言われた。キャップ数、稼ぎたかったなー。積み重ねだからね、キャップ数は。ヤットさん(遠藤)もそうだし。何試合だっけ? 135試合? すごいよね」

●DF長友佑都(インテル)
―試合後、本田とは話した?
「昨日の相手に対しては勝って当たり前というところもあるけど、最終的な精度を上げないといけないという話はした。次のガーナは強い相手。そこで自分たちのサッカーができるか。そこが目安になる」
―ガーナは昨日、ザンビアに勝って最終予選進出を決めたが?
「いい雰囲気だと思う。アウェーでどれだけのモチベーションで来るかは分からないけど……」
―コンディションは?
「ケガ明けは走り込みができないまま試合をやっていたけど、夏に1か月ぐらい走り込んだ。そこでコンディションは上がった」

●GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
「昨日の試合は結果だけを見ればもちろん良かった部分もあると思う。このところなかなか結果も出ていなかったし、ああいう形でゲームを終えられたのはチームにとっても良かった。ここをターニングポイントにして自分たちとしてはまた前に進んでいきたいと思う」
―どういうところが良かった?
「比べるのは難しいけど、コンフェデ以降は相手が引いて守るという試合がなかったし、昨日のゲームはどっちかというと引いた相手を自分たちがどうやって崩すかというのがあった。リスク管理のところも試合内容で変わる。昨日の試合は昨日でみんながしっかり意識を持ってやれた。違うタイプのゲームになったときに自分たちがどうやれるかということが重要になると思う。そういう中でリスク管理だけではなく、どういうところでどういうプレーを選択するか」
―合宿でやってきた方向性が試合に出たという意味では良かった?
「そうですね。コレクティブにみんなが意識していたし、攻撃も守備もどれだけ自分たちがコレクティブにやれるかということを意識してやれていたと思う」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)


練習試合に出場した日本代表の大迫である。
大迫自身は驚いたとのことであるが、短い合宿期間で大迫とメンバーの連携を深め戦術を浸透させようとする考えと思われる。
グアテマラ戦を観る限り、能力の高さは伝わって来たが、連携の浅さを露呈したように思えた。
そこを修正し、代表チームにより馴染めば、大迫は日本を背負って立つ軸となり得よう。
日本を救うゴールを奪うため躍動する大迫の期待大である。

浦和・興梠、アウェイゴール二つ

2013年09月08日 | Weblog
【ヤマザキナビスコカップ 川崎F vs 浦和】試合終了後の各選手コメント(13.09.07)
9月7日(土) 2013 ヤマザキナビスコカップ
川崎F 3 - 2 浦和 (18:00/等々力/19,193人)
得点者:45' 興梠慎三(浦和)、47' 興梠慎三(浦和)、67' レナト(川崎F)、79' 大久保嘉人(川崎F)、80' 大久保嘉人(川崎F)

●興梠慎三選手(浦和):
「1点取られてからすぐに2失点目を取られてしまうことが続いている。そこをチーム内で話し合って対応していかなければいけないと思っています。2点ではゲームを決めるスコアにはならず、一番難しいスコアだと思っている。3点目を取れなかったことが反省点です。失点に関しては人数も足りていたし、修正していかなくてはならないが、DFの問題だけではなく前線からを含め、どう守備にはめて行くのかということでもあると思っています」

[ ヤマザキナビスコカップ:準決勝 川崎F vs 浦和 ]


前半終了間際の45分、後半開始早々の47分にゴールをあげた浦和の興梠慎三(写真)。チームは逆転負けを喫したが、このアウェイゴール2点が次の第2戦にどう影響してくるのか。


先制点、突き放す追加点と得点を重ねた浦和の興梠である。
アウェイ・ゴール二つを記録したことは決勝進出に大きな結果となった。
チームに多大な貢献をしておる。
しかしながら、試合終盤に失点を重ねて敗戦するということは、チーム戦術に何かしらの欠陥があると考えたい。
10月19日の対戦ではその穴を突いて得点を重ねるのだ。
また、興梠も抑えきりたいところ。
誤審さえなければそれも叶おう。
近づいてくる決戦に心が躍る。
対戦を楽しみにしたい。