【第93回天皇杯 2回戦 鹿島 vs ソニー】プレビュー:チームの若返りが進む鹿島は、さらに若い選手にチャンスを与えてソニー仙台を迎え撃つ!(13.09.06)
平均年齢が30歳を越えることもあった鹿島のスタメンが様変わりしようとしている。ここ最近の試合では24~25歳くらいの構成も珍しくなくなった。春先からずっと、セレーゾ監督に鍛えられてきた若者達が、ピッチの上でも結果を残し始めた結果だ。ここ数シーズン、準レギュラーとして扱われてきた遠藤康の活躍は当然かもしれないが、京都から移籍してきて自分の特長を出せずに苦しんでいた中村充孝や、ユースからの生え抜きの土居聖真といった選手たちも躍動し、堂々たるプレーを見せるようになってきた。今季の天皇杯初戦となる、ソニー仙台戦では、彼らを中心に据えて、さらに若いメンバーで臨むことになりそうだ。
まず、楽しみなのが植田直通だ。年代別代表でもつねにセンターバックのレギュラーとして活躍してきた逸材は、将来の日本を背負う存在に成長することが期待されている。すでにヤマザキナビスコカップで2試合の先発を経験しており、今回、先発することになれば3試合目。しかし、植田は結果が残せていないことに語気を強めた。
「まだ出た試合は勝っていない。ここで鹿島に貢献できるよう、普通に勝つのではなく、Jの意地として無失点で勝ちたい」。
一時期、セレーゾ監督の細かな指示を消化できず、持ち味であるパワフルな守備が影を潜めてしまったこともあったが、ここ最近はクラブ幹部も評価するパフォーマンスを見せている。約3ヶ月ぶりのチャンスに、闘志はすでに燃え上がっていた。
またFWでチャンスを得そうなのが、植田と共に大津高校から加入した豊川雄太だ。チームのレギュラーである大迫勇也が日本代表に招集されたために不在。復帰が見込まれたダヴィも、試合2日前にようやく全体練習に合流した状態。試合開始から出場できるかどうかは、まだ不透明なだけに、豊川にはチャンスと言える。
「紅白戦でも良い形をつくれたしシュートまで行くこともできた。それを出せれば良いと思います」。
先月には植田と共にU-19日本代表に選出され海外遠征も経験。「代表は良い経験になりました。行って良かった。結果は負けましたけど良いものを持って帰ってこれた」と、得たものを試合に還元することを狙う。
とはいえカテゴリーの違う相手はジャイアントキリングを狙い死にものぐるいで挑んでくる。対戦するソニー仙台はJFLに属し、現在9勝10分5敗の7位につけているチーム。若い攻撃陣の牽引役となる遠藤は「気は抜けない」と引き締まった表情を見せており、また、若い選手にすれば、チームの中心である小笠原満男らと共に戦い勝利できれば、得られるものは計り知れない。
「鹿島を背負って戦う」
植田直通は、紅いユニホームを着てピッチに立つ意味を十分に感じていた。
以上
2013.09.06 Reported by 田中滋
若いチームで挑むこととなると伝える田中氏のプレビューである。
その中でも特に注目されるのがルーキーである植田であろう。
U-17W杯にて
世間の注目を集め、
鳴り物入りで鹿島に入団した植田であるが、出場機会に対して結果を出せずにおる。
ここは先発試合初勝利を完封で締めたいところ。
植田の才能を持ってすれば、出来ぬはずがない。
ワニが如きディフェンスで相手を喰らい尽くすのだ。
そして、植田と共に大津高校より入団した豊川にもチャンスが与えられそうである。
大迫ありきの1TOPに据えられる若きストライカーがどれだけやれるのか注目したい。
追加招集されたU-19日本代表の
カナダ戦では1TOPを担っておる。
ここは、その経験を生かしたいところ。
ダヴィの負傷で聖真がレギュラーに抜擢されるまでは、サブ組の2TOPと言えば聖真と豊川であった。
二人のコンビネーションは確立されておる。
得点力の高さを公式戦にてアピールして欲しい。
若きチームの躍動に期待大である。