2010Jリーグ ディビジョン1 第4節
vsモンテディオ山形
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
非常にいいゲームができたし高いパフォーマンスが見せられたと思う。今日がやるべきことはしっかりとでき、徹底的に長所を消す作業もできていたし、リスクを背負わずにできたと思う。全員が上手く試合運びをすことができた。
(Q:今日2ゴールをあげた遠藤について)
彼は毎年成長してきている。ドリブラーでシュート力もあって戦術眼も持っている選手。若手については積極性もあり、一生懸命さもを持っているので自由にやらせている。遠藤についても同じでモチベーションを高めて彼本来の動きを発揮させるようにピッチを送り出している。1・2年目はシーズン終盤などに試合を出場させて慣れさせていたが、チャンスを与えられてこうやって試合に出られるようになってきたことは喜ばしいこと。あとは選手としての成熟、そして経験を積んで変わっていくことだろう。
2010年 3月 27日(土)
本日行われたJ1第4節山形戦は3-1で勝利しました。
【J1:第4節 鹿島 vs 山形】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(10.03.27)
3月27日(土) 2010 J1リーグ戦 第4節
鹿島 3 - 1 山形 (14:05/カシマ/22,089人)
得点者:35' イジョンス(鹿島)、40' 遠藤康(鹿島)、51' 遠藤康(鹿島)、71' 田代有三(山形)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:3-1という結果について、どうお考えですか?
「この状況の中では非常に高いパフォーマンスが発揮できたのではないかと思います。相手の組織的なサッカーというところで、また明確な戦法という部分で、それに動じることなく自分たちのやるべきことができましたし、またリスクマネジメントの部分でもできていたと思います。チャンスらしきものはそんなにつくらせなかったと思います。チームで求めている勝点3を取るために、ホームアドバンテージをしっかり生かした試合だったのではないかと思います」
Q:今日、試合をご覧になって選手のコンディションはいかがでしょうか?
「よかったと思います。先ほどの質問にも言ったように、自分たちのやるべきことがしっかりできたのではないかと思います。相手の特徴や特徴、やってくることはわかっていたことであって、それを徹底的に消す作業は全員でやれたのではないかと思います。リスクをそんなに大きく背負わずゲームコントロールができたのではないかと思います。その後のゲームマネジメントをやれたと思いますし、全員が試合運びをすることができたと思います」
Q:本山選手とフェリペガブリエル選手が負傷するという不測の事態において、遠藤選手が自分の持ち味を発揮して伸び伸びプレーしている印象を受けます。監督はああいう若い選手を使うに当たって注意している点、気を遣っている点はどこでしょうか?
「僕と3年間仕事をして、4年目ということで毎年成長してきているのを回せる選手でもあるし、ドリブラーでもあるし、シュート力もありますし、あとは戦術眼も持っているのではないかと思います。足りないところは、集中力や注意力が持続できないというところがあって、それは試合を重ねることによって経験が埋めてくる部分でもあるし、ここでは切れてはいけない場面や状況があるわけで、試合を重ねることによってはそれがわかるようになるわけで、そんなに大きな問題として考えておりません。徐々に修正していけばいいと思います。
ただ、若い選手というのは積極性や一生懸命さがあるわけなので、できるだけ彼らを自由にやらせるように心がけています。それで自由な発想やいろんなことができるようにやっておりますし、あとは強いて挙げればモチベーションを高めるようにはしてます。それで彼本来の良い状態で試合に臨めるように心がけております」
Q:今日の試合も中二日でしたが、次の試合も中二日です。遠征メンバーであったり、先発メンバーを替えることをお考えでしょうか?
「ないとは言い切れません。状態を見ながらになります。当然ながら中二日が2回連続という条件の部分もありますし、長時間の移動という部分もあります。いろんな部分で考えて決めたいと思います。ないとは言えないし、あるとも言えない状態です。状況を把握しながら考えたいと思います」
Q:今日、2得点を挙げた遠藤選手への評価をお願いしたいのですが?
「先ほども言ったようにいろんな特徴があって、日々成長していく部分が大きくて、試合の終盤であったり、シーズンの最後の終盤であったり、1年間の評というところで少しずつ使っていったり慣れさせることを1年目からやって、2年目3年目と作業をやっていくなかで、彼がこのように試合に出られるような状況になったことは喜ばしいことです。あとは、まだ足りないところはあるけれど選手としての成熟の問題なので、経験を積んでいけば変わっていく、よくなっていくのではないかと思います」
Q:鹿島にはすばらしいセンターバックが何人かいて、伊野波選手も悪いパフォーマンスではなかったと思います。今日、イ・ジョンス選手を先発に選ばれた理由はどのあたりでしょうか?
「格の違いというのは今日の試合を観てわかったと思います。確かに伊野波選手も良いパフォーマンスをしています。ただ、それ以上の良いパフォーマンスを見せる選手がうちのチームに存在するということを言わざるを得ません。これは以前にも質問されたことであって、今日のプレーを見ればわかると思います」
以上
【J1:第4節 鹿島 vs 山形】試合終了後の各選手コメント(10.03.27)
●新井場徹選手(鹿島):
「体のことは中二日ならしようがない。こういう風に乗り切っていくのが大事。ヤス(遠藤)の2点はそこまでのアプローチがよかった。ああいう選手やジョンスが取ったりするとチームが勢いづく。1点は余分だったけど、山形は噛み合ってないから3-1で勝てた。今日は100点満点の試合ではないけど勝つことが大事。ジョンスとはお互いのタイミングとか話していた。ずっとやってたわけじゃないし、特にジョンスは復帰戦だった。少しずつずれてる部分は修正していきたい。
有三や誓志は能力の高い選手。一緒にやっていた仲間だし、敵とは言えど頑張って欲しい。青木なんか誓志のことを韓国人の選手だと思ってたみたい。
『ゴッツイ奴がいるな、と思ったら誓志だった』と言っていた。とはいえ、普通わかるやろ(笑)。まあ、青木はそれくらい集中していたということで」
●岩政大樹選手(鹿島):
「有三とはお互い避けている感じでした。もうちょっと絡んでもよかったですね。お互い知っているから、かわしながらでした。有三とのマッチアップだけを意識せず、チームが勝つことが大事でしたから。特にジョンスは久々だったので」
●遠藤康選手(鹿島):
「自分が出た試合で勝てて嬉しいです。シュートはミスった感じもあったんですけど入ってよかったです。初先発とはいえ、大宮戦で長い時間やれたので落ち着いてプレーすることができました。2点目のゴールは篤人の誕生日にパスをもらえて良かったです」
●田代有三 選手(山形):
「得点は前半に取りたかったです。ちょっと遅かったなという感じです。誓志がこちらを見てくれたので、ディフェンスの背後に場所をとればいいボールが来るかなと思ったらいいボールが来ました。だけど、ほかにもまだチャンスがあったし、勝点を取りたかったですね」
Q:1-3という結果については?
「前半、CKで僕がマークを外してしまったんですけど、責任を感じています」
Q:スタジアムのブーイングについては?
「そんなには意識してなかったですけど、知ってる選手ばかりなので、やり方もわかるし、いいチームだなと思いました」
Q:落としたボールがサポートの選手と合わない場面がありましたが?
「もうちょっと追い越していく選手に合わせなきゃいけなかったです。止まったように見えたので、ボールを選手の前に落とせるように、もうちょっとコミュニケーションを深めていかなきゃいけないです」
Q:得点は次につながる得点になる?
「そうなればいいんですけど、チームがまだ勝ってないので、早く勝ちにつながる試合がしたいです。勝ってないから、勝たなきゃいけないと思います。次(のリーグ戦)はホームでやれるので、全力を尽くしてプレーしていきたいです」
●増田誓志 選手(山形):
Q:アシストのシーンを振り返って。
「今日の鹿島の状態は、僕のなかでは少し疲れてる印象を持ったので、そのなかで勝てなかったのは自分たちの力のなさだと思います。うまく有三さんを見ることができたのと、思い描いていたボールが蹴れたかなと思います。アシスト以外、効果的な攻めは少なかったかな?アシストしたから次よくなるというわけじゃないですけど、自分のなかでは、前の試合よりは少し自分のしたいことが出せてるかなと。そういった意味で、よかったかなとは思います」
Q:古巣との対戦ということは意識したか?
「自分のなかでは意識して試合に臨んだんですけど、チームが負けていることもあって点を取らなきゃいけない状況で、あまり『鹿島だから』という意識はありませんでした」
Q:チームはまだ勝ちがありませんが?
「もう形とかこだわらず、勝点3を取りたいです」
[ J1:第4節 鹿島 vs 山形 ]
試合が動いたのは前半35分、野沢拓也からのコーナーキックをイジョンスが打点の高いヘッドで決めて先制!今日初スタメンのイジョンスが移籍後初ゴールを決めてみせた。
[ J1:第4節 鹿島 vs 山形 ]
春の日差しを浴びるカシマサッカースタジアム。ピッチに立つ闘将・小笠原満男が今日もキャプテンマークを腕に巻き、チームメイトに指示を出す。
[ J1:第4節 鹿島 vs 山形 ]
今日公式戦初スタメンとなった遠藤康(中央右)は2得点の大活躍。ベンチの期待に見事に応える働きをみせた。
[ J1:第4節 鹿島 vs 山形 ]
プレーの合間に興梠にドリンクを手渡す内田篤人(鹿島)。今日が22歳の誕生日の内田は後半34分までプレー。後半6分には遠藤康のゴールをアシストした。
先制点はイ・ジョンスにマッチアップしておった田代がマークを外したため。
こういったミスをしておるようでは、戦力として計算が立たぬ。
しかしながら、それ以上にイ・ジョンスという選手の格が違うという事であろう。
イ・ジョンスの復帰でリーグとアジアを戦う駒が揃った。
ダブル・クラウンを目指して走り続けたい。