日本勢 新戦力に勝機 ACL、17日から決勝T
2008年9月9日12時10分
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は17日、決勝トーナメントが始まる。浦和、ガ大阪、鹿島の日本勢は、Jリーグと並行開催の厳しい日程に備え、シーズン途中の補強に取り組んだ。背景にそれぞれの事情がある。
■攻撃的MF獲得 鹿島
鹿島の「駆け込み補強」は計算ずく。6月末、MFマルシーニョをブラジル・クルゼイロから獲得。外国籍選手の登録枠(3人まで)を1枠残してシーズンに入っており、鈴木強化部長は「序盤戦は(2冠を取った)昨季の流れで行けると踏んでいた。ACLと並行して戦う中、どんな戦力が必要になるか見極めたかった」。結果、控えの手薄なFW、戦術的に消耗の激しい攻撃的MFに狙いを絞り「両方こなせる」というマルシーニョの獲得に至った。テンポの速い鹿島の攻撃スタイルに戸惑っていたが、徐々に順応。3日の練習試合ではトップ下として起点になった。
■バレーの穴補強 ガ大阪
ガ大阪は8月、横浜マからロニーを「緊急補強」した。ブラジル代表経験のある足元巧みなFWだ。背景にあるとみられるのがFWバレーの退団。アラブ首長国連邦のクラブに攻撃の軸を引き抜かれ、チームは不振に陥っていた。
ロニーは7日のナビスコ杯準決勝で移籍後初得点を決めたがチームは公式戦9試合勝ち星なし。8日、ACL決勝トーナメントに向けた記者会見に出席した西野監督は「昨日のショッキングな敗戦の後で、まだACLに向けて気持ちを整理できていない。チーム力を上げて9月を迎えるつもりだったが、いい状態ではない」。苦悩の表情だった。
■現有選手に期待 浦和
浦和は、負傷で長期離脱中の左MF三都主の代わりとして、五輪代表のMF本田圭(VVVフェンロ)に接触。本人も興味を示していたが、8月末に断られた。また身長190センチの大型DFアダイウトン(ブラジル・サントス)と交渉。クラブ間合意後、負傷中の右足の回復がACLに間に合わないとわかった。
だが、MFではポンテが右足負傷から復帰。ベンチには梅崎が控え、DFではユース出身の堤が台頭し、元日本代表の坪井も復調。「(獲得を目指した)2人が入っても先発とは限らなかった。今ある戦力でACLを戦える」と中村強化本部長は話す。
マルシーニョはFWと攻撃的MFの兼任とのこと。
FWは今季4人でスタートしており、駒不足を指摘する声も多かったので、悪くない補強である。
攻撃的MFにおいては、消耗が激しいとはいえ、日本代表クラスの本山・野沢に宇宙一の称号を持つダニーロに補強が必要であったかどうか疑問ではある。
しかしながら、填ったときのマルシーニョの攻撃力は絶大である。
神戸戦においても、簡単に突破しフリーの興梠へ折り返した。
あそこは興梠が簡単に決めるところ。
マルシーニョの見せ場が一つ減って可哀想であった。
また、背が低い割にはポジショニングが良い為、ポストプレーが上手である。
サッカーは高さではないと、教えてくれているようである。
エウレルほどのストライカーではないが、チャンスメイクはずば抜けておる。
今後の活躍は必至であろう。
上記の本山、野沢、ダニーロもそれぞれプレイスタイルが異なり持ち味が違う。
様々な攻撃バリエーションが楽しめる。
この4人に加え、誓志、ヤス、小谷野と揃った攻撃的MF陣はJ随一と言えよう。
FWの駒不足を補って余るほどである。
今季の爆発的な攻撃力を更に昇華させ、圧倒してアジアを制したい。
引き籠もって耐える時代は終わりを告げたのである。
皆、外の世界へ目を向け飛び出して行くのだ。
開国は天命なのである。
2008年9月9日12時10分
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は17日、決勝トーナメントが始まる。浦和、ガ大阪、鹿島の日本勢は、Jリーグと並行開催の厳しい日程に備え、シーズン途中の補強に取り組んだ。背景にそれぞれの事情がある。
■攻撃的MF獲得 鹿島
鹿島の「駆け込み補強」は計算ずく。6月末、MFマルシーニョをブラジル・クルゼイロから獲得。外国籍選手の登録枠(3人まで)を1枠残してシーズンに入っており、鈴木強化部長は「序盤戦は(2冠を取った)昨季の流れで行けると踏んでいた。ACLと並行して戦う中、どんな戦力が必要になるか見極めたかった」。結果、控えの手薄なFW、戦術的に消耗の激しい攻撃的MFに狙いを絞り「両方こなせる」というマルシーニョの獲得に至った。テンポの速い鹿島の攻撃スタイルに戸惑っていたが、徐々に順応。3日の練習試合ではトップ下として起点になった。
■バレーの穴補強 ガ大阪
ガ大阪は8月、横浜マからロニーを「緊急補強」した。ブラジル代表経験のある足元巧みなFWだ。背景にあるとみられるのがFWバレーの退団。アラブ首長国連邦のクラブに攻撃の軸を引き抜かれ、チームは不振に陥っていた。
ロニーは7日のナビスコ杯準決勝で移籍後初得点を決めたがチームは公式戦9試合勝ち星なし。8日、ACL決勝トーナメントに向けた記者会見に出席した西野監督は「昨日のショッキングな敗戦の後で、まだACLに向けて気持ちを整理できていない。チーム力を上げて9月を迎えるつもりだったが、いい状態ではない」。苦悩の表情だった。
■現有選手に期待 浦和
浦和は、負傷で長期離脱中の左MF三都主の代わりとして、五輪代表のMF本田圭(VVVフェンロ)に接触。本人も興味を示していたが、8月末に断られた。また身長190センチの大型DFアダイウトン(ブラジル・サントス)と交渉。クラブ間合意後、負傷中の右足の回復がACLに間に合わないとわかった。
だが、MFではポンテが右足負傷から復帰。ベンチには梅崎が控え、DFではユース出身の堤が台頭し、元日本代表の坪井も復調。「(獲得を目指した)2人が入っても先発とは限らなかった。今ある戦力でACLを戦える」と中村強化本部長は話す。
マルシーニョはFWと攻撃的MFの兼任とのこと。
FWは今季4人でスタートしており、駒不足を指摘する声も多かったので、悪くない補強である。
攻撃的MFにおいては、消耗が激しいとはいえ、日本代表クラスの本山・野沢に宇宙一の称号を持つダニーロに補強が必要であったかどうか疑問ではある。
しかしながら、填ったときのマルシーニョの攻撃力は絶大である。
神戸戦においても、簡単に突破しフリーの興梠へ折り返した。
あそこは興梠が簡単に決めるところ。
マルシーニョの見せ場が一つ減って可哀想であった。
また、背が低い割にはポジショニングが良い為、ポストプレーが上手である。
サッカーは高さではないと、教えてくれているようである。
エウレルほどのストライカーではないが、チャンスメイクはずば抜けておる。
今後の活躍は必至であろう。
上記の本山、野沢、ダニーロもそれぞれプレイスタイルが異なり持ち味が違う。
様々な攻撃バリエーションが楽しめる。
この4人に加え、誓志、ヤス、小谷野と揃った攻撃的MF陣はJ随一と言えよう。
FWの駒不足を補って余るほどである。
今季の爆発的な攻撃力を更に昇華させ、圧倒してアジアを制したい。
引き籠もって耐える時代は終わりを告げたのである。
皆、外の世界へ目を向け飛び出して行くのだ。
開国は天命なのである。