鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

新潟戦報道・コメント

2007年03月26日 | Weblog
柳沢2発今季初白星導く/ナビスコ杯
 鹿島FW柳沢が貫録の2得点で、チームを今季公式戦5戦目にして初白星に導いた。前半8分に、強引なドリブル突破から豪快なミドルシュートで先制。同点とされた後半21分にはMF中後、DF内田、FWマルキーニョスとつながれたボールを、最後はゴール前で押し込んだ。
 「本当に苦しい戦いが続いていたので、勝ててよかった」と胸をなで下ろしていた。[2007年3月25日20時31分]

柳沢「入れば何でもOK」/ナビスコ杯
 頭が真っ白になった。喜びのあまり、柳沢は約束を忘れた。前半8分、MFダニーロからのパスに抜け出し、背後からのマークを両手を広げて抑える。そのままペナルティーエリア外から迷わず右足を振り切った。得点の可能性が高ければ己のゴールよりも、仲間へのラストパスを選択する男にとっては珍しいミドル弾。「入れば何でもOK」。無我夢中で喜んだ。前日24日に第2子の男児が誕生したMF青木のための揺りかごダンスは頭から吹き飛んでいた。
 ハーフタイムに青木から「2点目決めたら、お願いしますね」と頼まれた。約束を果たしたのは後半21分。FWマルキーニョスからのヒールパスにゴール前で反応。ダンスを実行した。
 生みの苦しみがあった。今季は選手会長に就任したが公式戦1分け3敗とクラブワーストのスタートを切った。昨年限りで引退した前主将の本田アドバイザーは「愚痴をこぼすこともあった」と苦悩を感じていた。だが練習場に訪れるサポーターの期待は感じていた。「こないだも『どうしたら(サポートが)勝ちにつながるか』と聞いてきた。それほど熱い」。熱を冷ますわけにはいかなかった。
 前日24日には代表のペルー戦をテレビ観戦。かつての代表の僚友、中村俊、高原の姿にイメージをふくらませた。「ボールを回しながら局面では相手を置き去りにしていた」。もちろん代表は見るだけのものではない。「チームで結果を出すことが近道」。鹿島を引っ張り、代表に再び参加する日を待ち続ける。【広重竜太郎】[2007年3月26日10時25分 紙面から]

ヤナギが2ゴール!鹿島、今季公式戦初勝利…ナビスコ杯

 ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第2節(25日、カシマスタジアムほか)鹿島がドイツW杯日本代表FW柳沢=写真=の今季公式戦初ゴールを含む2得点で、新潟に2-1勝利。今季公式戦5試合目にして初勝利を飾った。「本当に苦しい戦いが続いていたので、勝ててよかった」と柳沢。開幕直前にMF野沢が左ひざを負傷し、FW田代も右ひざを痛めて離脱。不運が重なり勝ち星に恵まれなかったが、ようやく復調の兆しがみえてきた。

柳沢2発!鹿島やっと今季初勝利
 【鹿島2―1新潟】鹿島FW柳沢が今季初ゴールを含む2発を決めた。前半8分、右足で約25メートル弾を突き刺し、同点にされた後の後半21分にはDF内田のクロスを叩き込み、24日に二男が誕生したMF青木のために揺りかごダンスを披露した。チームも今季初勝利。選手会長と主将を務める柳沢は「いい内容の試合をしてたけど勝てなくて、苦しかった。きょうは勝てて良かった」と安どしていた。[ 2007年03月26日付 紙面記事 ]

柳沢2発!今季初勝利…ナビスコ杯第2節
 柳沢は前半8分、約25メートルの右足ミドルシュートで先制点を挙げると、同点の後半21分に右足で決勝弾。鹿島に今季公式戦初勝利を引き寄せ、「チームも僕自身も苦しかった。うれしい」と安どの表情を浮かべた。
 今季は主将に就任したが、リーグ戦、ナビスコ杯と4戦勝ち星なし。自身も無得点が続いた。練習後には、あるサポーターから「どうやったら勝ちにつながるのか」と詰問されたこともあった。
 そんな時、目に飛び込んできたのは24日のペルー戦だった。06年ドイツW杯でともに戦ったFW高原らの活躍で日本代表は快勝。「チームで結果を残さないと」とテレビ観戦で刺激を受けた。ちょうど1年前の昨年3月25日は、右第5中足骨を骨折した日。今年は復活を告げる日になる。(2007年3月26日06時09分 スポーツ報知)

J・ナビスコ杯 1次リーグ 第2日 お待たせ鹿島、初勝利
鹿島2-1新潟 柳沢が2得点
 【評】鹿島の柳沢が2得点した。前半8分には右足の強烈なミドルシュートで先制。1-1の後半21分には内田の右折り返しをマルキーニョスがつないだところをけり込んだ。新潟は効果的なサイド攻撃を続けたが、多くの得点機を逃した。


ヒーロー 窮地救ったエース
 J1で唯一、公式戦で勝ち星のなかった鹿島。4戦で1分け3敗と白星がなく、チームは自信を失いかけていたが、この窮地を救ったのは背番号13の2発だった。
 まずは前半8分。左サイドでダニーロとのワンツーから中央へドリブルを仕掛けると、相手DFのスライディング、チャージをかわし、前が開けた次の瞬間、ペナルティーエリアの外から迷わず右足を振り抜いた。誰もが待ち望んだエースの今季初得点に、スタジアムが沸き立った。
 勢いはこれで終わらなかった。同点に追い付かれた後半21分には、内田の右クロスにファーに走り込むと、マルキーニョスを経由したボールを冷静に押し込んだ。「本当に苦しい戦いが続いていたので勝ててよかった。自分自身も点が取れなくて苦しかったので、1点目は本当にうれしかった」と柳沢は満面の笑みを浮かべた。
 くしくもこの日は、ちょうど1年前に右足小指を骨折した日。このけがが響き、昨季は不本意なシーズンを送った。それだけに今季にかける意気込みは誰よりも強かった。選手会長に就任し、ゲームキャプテンも任され、先頭に立ってチームを引っ張った。
 だが、開幕から勝ち運に見放された。自身も無得点が続き、練習では若手に交じって居残りでシュート練習をする姿もあった。「自信をなくす必要はない」。勝てないチーム、そして自分自身に言い聞かせるように試合前に話していた。その答えを、この試合で見せてくれた。「これでチームも自分も勢いを付けたい」。鹿島に頼もしいストライカーが戻ってきた。


【ヤマザキナビスコカップ】鹿島 vs 新潟:オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
「勝ったのはいいこと。失われかけていた自信を取り戻せるかもしれない。意義ある勝利だ。ただ勝ってもいろんな面で問題があった。まだチームの連動性が欠けているし、外国人がフィジカル的にフィットしていない。課題は沢山ある。この勝利が今後にプラスとなるのか、マイナスとなるのかは、まだ分からない」
Q.ハーフタイムにバランスが悪いと話したようだが、その意味は?
「サイドで相手と1対1になってしまうことが多かった。相手の中盤が押し上げて人数を増やしてきた。こぼれ球を拾われ、こちらが得点した後にどたばたが続いた。新潟がワイドに開いてカウンターの準備をしてきたのも大きい」
Q.メンバーを固定しているが、この陣容でしばらくは行くのか?
「今使っている人の力量が分かってきている。どの組み合わせがいいか、今、模索しているところ。増田もここまで2試合に居なかったが、彼に守備もしなければいけないという意識が出てきた」
Q.本山の役割と期待は?
「彼はスピードとテクニックがある選手。ボールを触る回数を増やし、このチームでは攻撃を自由にやらしている。中後と青木を含めた3人のパフォーマンスは私の求める形になりつつある。彼には大きな期待をしている」
以上

【ヤマザキナビスコカップ】鹿島 vs 新潟:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●内田篤人選手(鹿島):
「2点目のクロスは、マルキーニョスを狙ったんだけど、結局、ヤナギさんが決めてくれた。入ってよかった。勝ってうれしいというよりほっとした。ほっとするのは今日くらいにしたい。アントラーズは負けに慣れちゃいけない。勝てなかった分、取り戻さないといけない。新潟には3日前にやられていたし、絶対に勝ちたかった。先制点が入って踏ん張りたかったけど、失点はいらなかった」
Q.攻守の切り替えに問題がある?
「カウンターの準備はしているけど、それがうまくいかなかったりした。練習でやっているから全員で詰めていければいい。今日はとりあえず勝ったけど、失点もしてるし修正したい。相手がどうのこうのではなく、自分たちのサッカーをやることが大事。弱い部分は直さないといけない。リーグ戦はまだ勝ってないんで、まだまだこれから。これで負けてたら意味がなくなる。いいサッカーを積み上げたい」
●青木剛選手(鹿島):
昨夜、男の子が生まれて、今日は頑張らなきゃいけないと思った。ヤナギさんにゆりかごダンスをやってもらえてよかった。ハーフタイムに2点目を取ったらお願いしますと言っていて、本当にやってくれた。ヤナギ(柳沢)さんは1点目は忘れていたみたいだったけど(笑)」
Q.攻撃参加の意識が高かった?
「後半の立ち上がりにまた失点をしてしまったんで、点を取りにいかなきゃいけなくなった。そこで攻撃にうまく絡んでいければいいと思った。あとはしっかりバランスを取ろうとした」
Q.今季初勝利について?
「鹿島に入ってこれだけ勝てないこともなかった。それも内容はある程度よくて、結果が出ない。難しい面があった。でも勝つことができたんで、結果的によかった」
●柳沢敦選手(鹿島):
「1点目は遠目からのシュートだけど、結果的に入ってよかった。入れば何でもOKなんで。ダニーロとのワンツーは、ダニーロには預けるとすぐにボールが帰ってくることは多い。相手をひきつけながらダイレクトで出してくれる。受け手は有利な形で前につっかけていける。いい形が作れると思う。ダニーロのことをもっと信頼して預けていきたい。ボールを触ってチャンスを作ってくれる選手なんで、もっと使っていきたい。
ここまでリーグ戦をあわせて4試合も勝ちきれていなかった。いい内容なのにもったいなかったし、苦しかった。2点目は詰めていたらいいところにボールが転がってきたから蹴った。攻めも守りもみんなで行くのが基本。自分だけで2点を取れたわけじゃない。そこは勘違いしちゃいけない部分。みんなで頑張ったことを次につなげたい。このゴールを勢いにつなげたい。
個人としてもチームとしても行きたい。ゆりかごダンスに関しては、イバ(新井場)がやってあげようというんで。点を取ってから気づいたんで、2点目にやりたかった。
昨日の代表戦はみた。日本代表の内容がアントラーズとかぶってみえた。ボールを回しながらも決定的な場面が少なくて。その試合の中から意識すべきことにも気づいた。局面局面で相手をひきつけて相手を置き去りにすると数的優位を作れるとか。そういうのを生かしたつもり」
●岩政大樹選手(鹿島):
「1点先に入ったんで、向こうが攻めてきてバタバタになった。落ち着いて攻めさせるように守っていればよかったんだけど。あそこはもう少し受け止めてカウンターで行くという戦いで意思統一させればよかった。全体的にゴール前を崩されても決定的なシュートはあまりなかったし、結果的に失点したのもセットプレーからのカウンターだけ。もっと早く詰められればよかったんだけど…。人が変わった分、ずれてしまって失点した。それでもDFとして新しい形ができたんで、つなげられるといい」


エースの得点と苦悩を報じる各紙である。
そして青木剛に次男誕生も朗報。
もっと早くに知っておれば声援の張りにも影響したであろうに。
試合を振り返ると、柳沢敦主将の二ゴールは素晴らしかった。
1得点目は、左サイドで新井場からパスを受け強引に突破、ダニーロとのワンツーから相手選手を背負いながらのミドルシュート。
牙を剥いた野獣であった。
2得点目は、右サイドで中後が相手に身体を寄せられながらも中後が篤人にスルーパス、低く速いクロスをマルキーニョスが相手DFと交錯しながらもヒールで軌道を変えたボールを流し込んだ。
両得点とも1対1での勝負に勝ったところが結果に結びついている。
リスクチャレンジの重要性が現れたのである。
2点目の起点はダニーロのスローイン。
そのスローインになるまでのプロセスでダニーロは右サイドを駆け上がり、ルーレットで相手DFを抜き去ってクロスを上げている。
その流れで新潟はタッチに逃げたのである。
2得点に絡んでいるダニーロであるが、試合中の波が大きすぎる事も事実であろう。
前に張り付く時間もあればゴール前での守備も行っている。
ハマれば強烈なプレイを見せつける事だけが伝わってくる。
また、上記の二得点間にどのようなピンチがあったのかも記しておきたい。
22分 エヂミウソンに引っ張られて深井のマークが外れた、どフリーを外してくれてラッキー。
35分 中後のパスミス(柳沢との連携ミス) 左サイドから早めに上げられたところエヂミウソンがどフリー、篤人が間一髪間に合って事なきを得た。
39分 新潟ゴール前で中後→青木のパスがカットされカウンター左サイドからエヂミウソンに上げられ後ろから飛び込んできたマルシオ・リシャルデスがどフリーでヘディング岩政が体を張ってクリア、こぼれ球をミドルも外れた。
47分 CKからの逆襲左サイドのマルシオ・リシャルデスへのパスは流れスペースにしかし追いつかれて溜められてしまう、ボランチのシルビーニョが上がって縦パスにラインを上げて対応するが本山が残ってしまったためオフサイドを取れず本間がフリーに、マークがずれエヂミウソンをどフリーにし決められた。
51分 内田潤から何も考えていないようなロングパスにマルシオ・リシャルデスが裏を取って追いつきミドル、枠を大きく外れた。
53分 中盤の競り合いからシルビーニョが何も考えていないようにDFラインの裏に蹴りこんだところマルシオ・リシャルデスが追いつきそうになり曽ケ端がPAを飛び出してクリア。
58分 篤人のスローインをカットされ、篤人の穴に張っていた鈴木慎にロングパスが通り上げられファボンがマークを外してしまいどフリーでエヂミウソンがヘディングされるが外れた。
59分 中盤でダニーロの大きなコントロールを奪われカウンター、深井一人にCB二人が引っ張られ鈴木慎にどフリーでシュートされるが枠を外れた。
61分 誤審のFKからロングボールをDFラインの裏に、鈴木慎が飛び出してマイナスもクリア。
63分 何となく前に出したボールをエヂミウソンに左サイドでキープされクロス、どフリーのマルシオ・リシャルデスがコントロールミスしてラッキー。
と、新潟が采配ミスで矢野貴章を投入するまで中盤からの飛び出しに痛いほどやられているのである。
ただ前に蹴り出されるだけで大きなピンチになってしまうのだ。
両サイドを同時に上げる攻撃的采配は諸刃の剣である。
手を拱いている場合ではない。
選手層の薄さは観ている者にも充分に伝わっておる。
弄ることなく改善させる事は可能である。
それこそ人上に立つ者の仕事なのである。
岩政に現実を見させる事も。