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郷土史、登山、スキーなどを写真と共に書き綴っております

Kennyの城郭址歩き:星ケ崎城址

2011-05-19 18:51:47 | 城址

       街道をにらむ山城
=滋賀県の学芸員さんと歩く星ケ崎城址=

このお城、自宅からほんの10分の山に:
こんな近くに山城(山の頂きにある城)が! やっぱり滋賀県
には1300以上のお城があったんだと実感します。星ケ崎城
は大変重要なお城だったそうです。

          (この日記の掲載:5月20-5月26日) 


     道の駅「かがみの里」駐車場から見る星ケ城のある山

星ケ崎城の役目:本社と支店との関係とでも言えばいいのかな?
六角、信長、秀吉など戦国大名、大名級が支配する拠点(六角な
ら安土の観音寺城、信長は安土城、秀吉は大坂城)に属して街道
の監視の役割を果たす部類のお城・・。と言うことは支店に相当
するお城のようです支城とか番手城と言います。(支店というの
はKennyの勝手な表現です)

野洲市の隣り蒲生郡竜王町、私の自宅から車で10分、8号線沿
いの
道の駅、「竜王かがみの里」の前にある標高200mの山、
星ケ峰にその城はあります。


       駐車場から星ケ峰山頂に向かう見学者

監視の役目:城にはこんな分類があるんやそうです
城は大まかにこんな分類が出来ると主催者の学芸員さんのお話し
です。それは戦国大名級の勢力が領域を支配するための城が一
つ、もう一つの分類はその大名に属して領域に築城して主に沿線
街道を監視
する城です。

そう言えばお城はその殆んどが街道に面して築城されていますね。
今まで見て来た(このブログでも取り上げた)、多喜山城(栗
東)横山城(長浜)、小堤城山城(野洲)、三雲城(湖南)など
はす全てがそうです。「街道をにらむ」城です。



今回の見学会:
「近江の城郭 六角VS織田」、
城郭遺跡を探訪する連続講座です。
主催は滋賀県教育委員会(担当:文化財保護課城郭調査担当と
滋賀県立安土城考古博物館で今回が最終回でした。講座は先ず
県の学芸員さんの見学前の講義、そしてその後城址見学です。

表題の講座では6箇所を訪ねる企画です。今までに伊庭城址
(能登川町)、目加田城址(愛荘町)、瓶割山城遺跡(近江八
幡市)、大森城遺跡(東近江市大森町)、佐生城址
遺跡(東近
江市五個荘)、そして今回の星ケ崎城址(蒲生郡竜王町)と昨年
7月から順に見学して来ました。

滋賀県(近江)には1300以上のお城が:
これはもうよく知られたことです。都が近く、日本の東西(南北も)を結ぶ
街道の多くが近江を通過する。「近江を征するものは天下を征す」、
今回頂いたレジュメにある趣旨です。


          しっかりと残る主郭の石垣


      横長の面を持つ石を使った野面積み

今日の星ケ崎城址:
鏡山の北東、星ケ峰にあります。眼下は東山道(中山道)です。
佐々木氏の流れを汲む鏡氏の居城とされていますが詳細はよく分
からないそうです。城の主郭は20mx35mの周囲を石垣が廻
る長方形で、南面には虎口があるそうですが素人の私にはちょっ
とわからないです。石垣はしっかりと残っていますが、他の土塁
や堀切などの残存状態はよくないようです。


          星ケ崎古墳

展望はよくて安土の観音寺城、西は三上山(残念ながら三上山は樹
があり見えませんでした)、北は水茎岡山城、琵琶湖が。南は石部、
三雲へ至る街道が一望できる位置です。道の駅の駐車場から約20
分、よく整備された山道を散策して城址に辿れます。途中には星ケ
崎古墳、西光寺址、重要文化財の石灯篭や宝匡印塔(ほうきょうい
んとう)などがあります。


         正面の小高い山に水茎岡山城、琵琶湖

 
     石灯篭            宝匡印塔

こんなにもお城の多い環境が:
日本史には興味がありいずれはと思っていましたが、お城には特
に興味があった訳ではでもない私がいつの間にか城址歩きをして
おります。思いもよらぬ事でしたが、このお城のお話しをお聞き
する事によって自然と日本史を(特に私の好きな戦国時代)学ぶ
ことに繋がっていました。


      当日、準備に忙しい学芸員さん

滋賀県では城郭の研究が盛んに行われており幸いにもこのように
県の学芸員さんが私達の強い味方(先生)として導いてください
ます。

さしたる興味のなかった者にも今は何を差し置いてもお城と聞け
ば参加したいと。その上知らなかった事を知る喜びをありがたい
ことと感謝しております。「淡海の城友の会」に入会して本当
に良かったと思います。

   今日もご覧下さいましてありがとうございました

 

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4 コメント

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疲れもしますが・・・ (Kenny)
2011-05-24 21:32:00
ポエム様、そうなんですよね、あの道の駅にです。希望が丘にも本格的な城址があるんですよ、小堤城山城と言って8号線からテッペンが台形見える山の上にです。私が興味のある城は山のてっぺんにありますので登山、カメラも加えて三つ一度にですから続くんです(笑)。本格登山の場合もあり疲れもしますが、今のところは楽しさが勝っています。コメントありがとうございます。
返信する
歴史を辿るのもいいですね (ポエム)
2011-05-24 19:31:57
竜王にもお城があるのですね。
説明文を読み、色々昔の様子を想像して写真を拝見しました。
健康にも良いし、こちらにも同じ趣味のお仲間がたくさんおられるKennyさん、セミナー参加で知識も増やされて楽しみですね。
返信する
入会おめでとうございます (Kenny )
2011-05-24 18:09:31
結構会員は多いです。そのためか個人的なお付き合いはお3、4人だけです。後は顔見知りの方とはお会いした時に”こんにちは”程度です。毎月何かのセミナー(講演、見学会など)がありますのでありがたい集まりです。ご指摘の通り報告書等もメールしてもらえます。私はその他に浅井町、余呉町、長浜市、長谷川先生などのHPをチェックしていまして、好きな企画に参加しております。明日は長谷川先生から連絡を頂きマキノ町の田尾城址を歩いてきます。ついでの朽木やマキノの撮影も楽しみです。コメントありがとうございます。
返信する
ネット検索で場所確認 (茲愉有人)
2011-05-24 11:02:14
ネットでちょっと調べてみました。
手軽に行けそうな場所にあるようですね。
ここなら、比較的楽にアクセスできう・・・
ちょっとしたハイキングで眺めにいける感じです。私には手ごろな感じ。リストに追加!

さて、淡海の城友の会に入会のEメールを送ったら、城郭調査事務所から早速、OKのご返事を最新号のpdfファイル付でいただきました。機会を増やすためにと思い、手続きしました。

週末28日の案内メールも続いていただいたのですが、所要(法事)と重なり見送りせざるを得ません。
返信する

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