趣味・興味プラス挑戦

郷土史、登山、スキーなどを写真と共に書き綴っております

Kennyの歴史探訪:小堤城山城と東山道

2015-03-15 19:15:34 | 城址

         小堤城山城と東山道
   滋賀県と野洲市の研究員さんの案内で
                Kennyの滋賀から情報発信

         この日記のTOP掲載期間:4月17日~4月24日


小堤城山城とは?
滋賀県野洲市の通称、城山、一帯にあります。近江守護六角氏の家
永原氏が築いた城です。標高286mの山頂部を中心に北側に
数の郭が配置されています。郭の間や先端部など堀切が随所に見ら
れ、中でも石垣が多用されているところが大きな特徴です。また、
山麓の北側を東山道が通り、さらに北へ進むと、永原氏の居館跡と
される上永原城跡があります。その北側を朝鮮人街道が通り街道を
西へ進むと東山道と合流します。

      地図の上を  クリックで拡大します

                  小堤城山城探索コースと所在地

今回の講座では、小堤城山城跡と東山道・朝鮮人街道沿いの史跡を、
文化財専門職員さんの案内で見学してきました。

  朝鮮人街道


                                   集合場所のJR野洲駅前

この何年かの改修工事で駅前はずいぶんすっきりしました。ほぼ40年
前にここに越してきて以来野洲市にお世話になっていますが、アウトド
ア活動、農産物、多くの工場(工業製品)、郷土史などなど、本当にな
んでもござれのいい町です。



                左 松下 浩先生(滋賀県)  右 福永清治先生(野洲市)


               「六角氏と永原氏」と題して講演される仲川 靖先生(滋賀県)


                        東山道(中山道)を進む歴史愛好家


                 大手道  崩れた石垣がこのようにして残っています


       大手道の両側には多くの曲輪跡が(上の案内図で並んだ四角の部分)

これらの曲輪は山岳寺院の坊院群の配置とよく似た構造です。総じて
当城の築城には総石垣構造の観音寺城を造った六角氏の意向を強く
感じます。



                                           主郭跡

 
           矢穴(やあな)の残る石            参考:彦根城の石垣にも

矢穴(大きな石から石垣サイズに割る切込みの楔・くさびの跡)の入った
石(石垣)をこの城跡には多く見かけます。


                    山頂部にある曲輪跡  見張り櫓でもあったのかな?

標高286mの山頂とは云えども360度を十分見渡せます。眼下に東山道
は勿論、東海道が。更に観音寺城、夕日ヶ丘城、水茎岡山城、三雲城(何
れも跡)などが一望できます。


                             水茎岡山城のあった山が見えます


                             比良山系と琵琶湖


城跡内を歩いてみると


                                        深い堀切

城の南側は急斜面
大手道の反対側は自然の切岸のような急斜面になっています。 敵兵の
侵攻をを妨げるに十な地形です。 なお今回は城跡のこの南側部分は歩
いてません。 (写真は過去に撮ったものです。 以下同じ) 


              急斜面にあるこれらの石垣は櫓台だったのだろうか?

上永原城跡
小堤城山城からかなり離れて祇王小学校のグランドに永原城址と刻
まれた石碑が見えます。この辺が上永原城跡です。小堤城山城は有
の砦で平時の居館はこの上永原城との説。もう一つの説は小堤城
山城
に居館も移したとも考えられるそうです。それはあまりにも両城は
離れていることです。




遠いところからも滋賀県に、歴女さんも
今回の連続講座にも多くの参加者(90名以上)が集まりました。 歩きな
がらお話しした3名の歴女さんは、岐阜県、大阪府そして岡山県からお
越しでした。 ところで歴女に対して男性はどう言うのかな?


              たぶん城内で一番規模の大きな石垣です

ちょとっこ恩返しも
今回のお城は私の住む野洲市です。  過去に何度も講座、現地案内に
参加しており門前の小僧よろしく、口伝ならばと一緒に歩いていた他府
県からお越し方を
城内の見どころにご案内しました。その一つが一番
規模の大きなこの石垣(上の写真)です。 この城跡に行かれた時は是非
見て頂きたいですね。 でもその場所はちょっと分かりにくいかも・・・。


       今日もご覧くださいましてありがとうございました

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Kennyの写真館:201... | トップ | Kennyの山便り:三上山... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小堤城山城 (めりい)
2015-04-18 21:39:00
小堤城山城って、聞いたことがあるのですが、この写真の山なんですか。
三上山の隣ですね。
すごく特徴がありますね。

山がよく見える所に行ったら、一度探してみます。
返信する
400年前を彷彿 (Kenny)
2015-04-19 07:08:50
観音寺城跡、安土城跡などと旧時を彷彿とさせるお城跡と匹敵するお城跡です。それも結構大規模なお城だったことを感じます。 特徴は坊院群の配置とよく似た構造の曲輪、そして石垣ですね。石垣は信長の時代から、の説をどう理解すれば、も私の疑問です。探索はやはり講座他現地をよく知っている方とがいいです。 アクセス、城内とも分かりにくいです。 めりいさん、コメントありがとうございます。
返信する
立派なお城跡! (ちひろ)
2015-04-19 10:08:11
kennyさま、こんにちわ。
郷土史探訪素晴らしいですね!
規模の大きな石垣が残っていて、小堤城山城の昔を想像しながら楽しませていただきました。
栄えていた時代があったのですね!
返信する
趣味の一つになりました (Kenny)
2015-04-19 16:12:30
ちひろさま、ありがとうございます。 今水口岡山城跡の古城山から帰ってきました。 第三次発掘調査で立派な石垣が発見され、今日が現地見学会でした。小堤城山城も水口岡山城も本当にその時代の栄枯盛衰を目の当たりにするようです。 三の丸があったといわれるところに初めて行きましたが、お城全体の規模も相当なものですね。
返信する
小堤城山城 ご紹介ありがとうございました (八幡遊人)
2015-04-19 23:33:28
こんばんは、Kennyさん。
小堤城山城のご紹介、ありがとうございました。当日は仲川先生の講座のみで、昼からの現地探訪は残念ながら
別の探訪のほうへ参加して行けませんでした。
ですので、このご紹介ブログを楽しみに待っていました。
しかし一度は自分でも行くべき城跡ですね。これからは山城探訪は
季節がら困難になってきますので、晩秋になるのを待ちます。
それまでに少し自分でも予習しておきたいと思います。
今日は私も水口岡山城に行ってました。ニアミスですね。私は松下先生と城跡のほか城下町もぐるりと一周してきました。
またどこかで出会えることを願っています。
返信する
松下先生との探索、残念ながら・・・ (Kenny)
2015-04-20 07:20:34
八幡遊人さん、おはようございます。 私もそのプランに参加と思っていたのすが、パソコンが不調になり4日がかりで復元作業をしていました。時間を測ってこの現地見学会だけはと飛んで行きました(笑) 会場で松下先生、仲川先生と挨拶を交わしました。すみません、なもんで、説明、写真パチパチ、それでさーっと引上げました。 

そうでしたか、当日仲川先生の講演の後お目にかからなかったので。 その欲張りは非常にいいですね(笑)

このお城跡はこれからもまた度々企画されるでしょうね、是非一度ご訪問ください。 見学には結構ややこしくて、私は5回目でやっと地図が頭に入りました。

コメントありがとうございます。
返信する
Unknown (るり)
2015-04-24 00:02:00
ご無沙汰しております。
当日は野洲のガイド、ありがとうございました。
湖南、湖西はまだまだ未開の地ですのでこれからもよろしくお願いします。
19日は水口岡山城には行かず、湖北で来年の大河のお話を聞いておりました。
水口には以前松下山や仲川さんとご一緒したことがあり、
すでに3回行っているので今回はやめました。

又どこかでお会いできる日を楽しみにしております。
返信する
19日は湖北に! (Kenny)
2015-04-24 05:19:05
るりさま、おはようございます。 そうでしたか、19日は私の故郷、湖北に。 私は近江もまだまだで、なんとか野洲市内だけでもと・・・(笑) 

破城を物語る崩されて下段に落ち転げ落ちた石垣の様子をしっかりと見てきました。 いづれこのブログに写真を掲載します。  

松下、仲川両先生に会場でお目にかかりました。当日は水口城下町探索の日だったんですね。 私はこの現地見学会のみに足を運びました。 コメントありがとうございます。 またおお会いしました時にはよろしくお願いします。
返信する

城址」カテゴリの最新記事