登山を始めて15年、
この数年でやっと山が楽しいと思うように
かたつむりの会で今年も南アルプスへ
=仙丈岳を歩いてきました=
この数年(と言うことは毎日が日曜日になってからですが)明日から山へ、
というとおお山に行けるか!と思うようになりました。今年も同じ団
地の友人が誘ってくれて3000m級を味わってきました。 それほど
山が好きではなかった男のあつかましい山行記です。
かたつむりの会、これは私の住む団地で当初からお付き合いいた
だいているKSOさんが主催する山の会です。彼とは30数年前にこ
の団地に住んで軟式野球を始めて以来年間を通じて今もいろんな
集まりで一緒に行動しており、山好きの行動派です。
(掲載期間 2010年:8月6日ー8月12日)
こんな景色に触れてたくて、三上山のご厄介に
この景色、これが最も歩きたいそして触れたい風景なんです(小仙丈岳)
森林限界(本州中部のこの山では2,500mとのこと)を過ぎてやがて歩く
前が明るくなります。もう生えている木は高山の象徴這松(はいまつ)くらい
です。前方が開けて緑と岩肌の茶褐色。 歩いてきた小仙丈岳を振り返りこ
の景色を何度も なんども楽しみます。 このあたりで2900mの標高です。
登山を始めて15年、この数年でやっと山を楽しむ余裕が
登山口、北沢峠でその日の行動を確認します
リーダのksoさん(写真中央)から時間配分などの提案がありみんなの
了解の元いよいよ出発です。(午前6時45分)、この峠で標高2032Mです。
数年前まではあぁ登山口、またこれからしんどい思いをして登るのか。
でも山頂に着けば楽しみもあるやろうと自身に言い聞かせてただ脚を
動かし、登っている間はしんどい、辛い、山頂はまだかと必死の思いで
登山をしているだけでした。
まだこの辺では樹林帯、早朝の木漏れ日を浴びて歩きます
歩き始めて45分、森林の香りと小鳥のさえずりが嬉しいです。 こんな
環境を肌で感じながら十分余裕を持って歩くことが出来る今の私に不
思議な思いがします。 そこは南アルプス、 ここまででも結構急勾配の
箇所が何度もあります。
鋸岳:高度を稼ぐと周辺の名山が見えてきます
衣服による体温調整と水分補給を兼ねて休憩を取りながらどんどんと
高度を稼いで行きます。
鋸岳の荒々しい山頂部や甲斐駒ケ岳の白い岩肌(残雪ではなく花崗
岩の岩肌)が目の前に見えてきます。 更に日本の山で2番目に高い
北岳が山頂部にガスを伴ってそびえています。
いよいよ仙丈岳が近づいてきます
カールを巻いて前方に仙丈岳の頂が
仙丈岳の特徴、カール(氷河によってえぐり取られて出来た大壁面です
よね)をぐるりと回って山頂を目指します。 多くの登山者が見えています。
しかしここまでで結構体力を使っていますので、なかなかゴールが近づ
きません。 山頂が見えているとなおの事です。
最後の登りは岩石がごろごろとしたガレ場
正確にはガレ場とは言わないかもしれませんが、風雪に荒れた岩と石
ころだらけの山道を進み山頂に到着です。それほど広くはあリません
でしたが多くの登山者が360度の風景を楽しみます。途中から別のパ
ーテーと追いつ追われて歩きます。
その中に混じる二人の若い女性とも会話を交わします。その方はウズ
ベキスタンからの留学生で、本当に見事な日本語を話します。そして
二人だけではロシア語だそうです。 お顔はお二人とも日本人と区別が
つきません。よけいに親しみを持ってお話が出来ます。 しかしこんな
1級の山によくぞ平気で・・・。 母国でも登って いるのかは聞き漏らし
ました。
山の天気、午後はすっかりガスに覆われました
下山の時はガスが濃くなったり消えたりを繰り返し、馬の背ヒュッテに
着くころには大粒の雨になりました。 幸い濡れることもなく一日目が
終ります
山の醍醐味を二日目にも味わいます
馬の背ヒュッテからご来光を
上空は雲ひとつない快晴の二日目です。左の大きな山は甲斐駒ケ岳です。
運のいい時期だったのかうまく谷の真ん中からの日の出を迎えることが出
来ました。日曜日の朝です。満員の小屋の登山者が歓声とともにいろんな
カメラも並びます。Kennyはどちらかと言うとそちらに目が行きます。当然
すごい機材を持ったお方の傍に行き雰囲気を感じ取っています。本来は一
眼レフを持参したいのですが、悲しいかな私の場合は登山には重過ぎるの
です。
朝日を受ける馬の背ヒュッテ
二日目は時間には十分余裕があります。 ここから2時間弱のバス乗り場に
下りるだけです。隣りの方の寝返りをまともに受ける布団から早めに抜け出
し撮影ポイントを探します。 しかしこの山荘は樹林の狭い山の中にあり容易
には見つかりません。 でも綺麗な光は十分にありました。
深く削られた谷に青空がよく似合っていました
その青空には丸いお月さまがぽっかりと浮かんでいました。 二日目は
この藪沢を下って行きます。結構きつい登山道です。早朝登ってくる登
山客に道を譲り、挨拶を交わします。でも我々は下りでよかったと、景色
を眺めながらの歩行です。
藪沢大滝の豊富な水量
沢の大きな音を耳にしながら下っていくと、幾く筋もの滝に出会います。この
滝はその中でも最も規模が大きく、多分地図に記載の藪沢大滝ではないか
と思います。
大平山荘前
今回の旅の終わり、太平山荘前にでました。昨年も同時期にこから甲斐
駒ケ岳に登っています。二年続きで同じ場所に来るのも趣があります。
すべての登山客が出発して一息つく小屋の主人と昨年この小屋にお世話
になったよから始まり、暫し南アルプスの話題に花が咲きます。
今、つくづく思うこと:余談に代えて・・・
60歳を過ぎてからでも適度の訓練を積めばまだまだ体力(足腰)を養う
ことが出来るのだと。 2,3年前から少しずつ登山の苦しさが和らいで
きたことを感じ始め、そうなると散歩を欠かさなくもなりやがてそれまでの
散歩から近くの三上山に頻繁に登るようになりました。 今では所属の
会(複数)のメンバーに遅れることはなくなりました。 始めた当初いやいや
妻達に付き合っていた登山を止めなくてよかったと思っています。
これからも趣味・興味プラス挑戦を旨に楽しんで行こうと思っております。
今日もご覧くださいましてありとうございました
仙丈岳登山のパワーをこれからも継続しさらに開発してください!
体力だけでなく、気力も、フォト能力も・・・
ガスがかかった稜線も、木の枝葉の存在で、絵になりますね。こんなとり方ができるんだ!
山の上からの日の出は、何度見てもいいですねえ。いつでも、日の出の光に輝く雲や山の輝きと色彩の変化に、神秘さを感じます。
仙丈岳、登ってみたいですね。
8月13日 UPで貴殿の写真(モネ他)を私のブログに掲載します。ご覧下さい。