趣味・興味プラス挑戦

郷土史、登山、スキーなどを写真と共に書き綴っております

Kennyの歴史探訪:野洲・竜王にこんなお話しが・・

2014-07-22 09:14:03 | 郷土史

湖南(滋賀県)、6世紀前後のお話
=天日槍、鬼室集斯、向山古墳・古窯跡 =
    野洲市と竜王町
にこんなことがあったんですね
         Kennyの滋賀から情報発信
          
(この日記の掲載期間:7月25日〜7月31日)


                  鏡神社 天日槍が祀られています

Aさんの案内で:へー、野洲市と竜王町に・・知らなかったー

天日槍(あめのひぼこ)、鬼室集斯(きしつしゅうし)、
ほぼ同時代の古墳や
古窯跡のある向山(むかいやま) そして祭神は天日槍尊を祀る鏡神
などと、渡来文化が凝縮されている野洲、竜王を教えて
くれました。 

Aさんは社友で、同じ職場で仕事をしていた先輩です。山ではご一緒
させて頂いだいてましたがこの分野でも趣味を共有していることを知り
嬉しい限りです。

     今日は野洲市と竜王町にある渡来人、文化のお話です


                                     鏡神社 

 
                                                                 クリックで拡大します

天日槍と鏡神社のお話
アメノヒボコ(天之日矛、天日槍)は、「古事記」、「日本書紀」に見え
る朝鮮半島新羅の王子で新たな製鉄技術を日本にもたらした人物
です。日本書紀では、新羅の王子である天日槍は親元に帰ってしま
った妻を追って、神宝を携えて日本にやって来た。朝廷の意を断り
自分の住む所は自分で探すと言い、宇治川(淀川)を遡り、近江(滋
賀県)
から若狭(福井県)へ移り、但馬(兵庫県北部)の出石(いずし)
住み着いたとあります
。 


       鏡山由来記写し  道の駅・かがみの里の休憩所の資料コーナーにあります

 
                  鏡山由来記訳文              クリックで拡大します            

                
一方、滋賀県は天日槍が遡った宇治川の終点です。天日槍は竜王町
にも滞在しています。その竜王町にある神社は天日槍が祀られて
います
鏡山由来記(上の写真:道の駅・かがみの里の資料コーナーにあり)
よれば天日槍はこの地(鏡山)にも滞在し、
神宝の日鏡をこの地に納
めた
とあります。また従者はこの地で陶人となり陶窯を残します。その
証にこの周辺から古瓶などが出土します。また点在する古墳から出土
する銅鏡などは天日槍集団がもたらした青銅鋳造技術と関係がある
と考えられています。 


                 鏡神社・道の駅かがみの里の所在地 国道8号線沿いです




向山:
須恵器の窯跡があります。 本件とは直接関係はありませんが古墳も

ただ、今回は残念ながら見つけることが出来ませんでした。秋に再挑戦
します。



                       向山  現地の案内板


                      出土の須恵器 同資料コーナーにあります


                                    向山


                                同、向山の周回路  



                               上下 向山山中の古墳






                         国道8号線沿い   かがみの里道の駅

鏡神社はこのかがみの里道の駅と国道8号線を挟んで向いにあります。
車はここの駐車場が便利です。合わせて休憩所にある資料コーナーも
ご覧になれます。

      
                             休憩所・資料コーナー

鬼室集斯のお話
野洲市内の工場地帯に二枚の史跡案内板が立っています。 内一枚が
鬼室集斯の記述です(下の写真)


                  鬼室集斯の案内板  muRata(の工場横)、赤い車の所
                            道路を挟んで向かい側は当工場の運動場です



                       鬼室集斯について(現地の案内板)

          白村江の戦いの解説(ウィキペディア)は ここを

今日はこの鬼室集斯のお墓には行っておりません。一方どうやら現在
は工場の敷地になっているようだとの情報もあります。これを機に市
や県の関連部署で教えて貰おうと思っていますが、是非今日の話題の
歴史講座、探訪を計画して頂きたいですね。


             
鬼室集斯の案内板は国道8号線のこの信号を右折 (草津市を背に)
        「大篠原北」 「野洲クリーンセンター」 が目印 ここから300m

あとがき:
湖南、湖東には渡来人が残した多くの文化が残っていると聞き及んで
います。 野洲市の希望が丘文化公園の北陵にあるのどの千軒もそ
一つで窯跡が見つかっているそうです(なお、現地は何度も訪ねています
が、窯跡は見たことはありません)。 滋賀県の焼き物、信楽焼との関連、

れらも今日のお話の一部分なんでしょうね。 

なお、鏡神社は源義経
元服の地にあり烏帽子を掛けた松の木や身を
清める時に使った桶の底板などで有名ですが(実は私も今日までそれしか
知らず)、次回の訪問時には是非天日槍にご注目くさださい。

               


お断り: 
今日の日記(ブログ)は A先輩のお話、鏡山由来記、ネット検索(ウィキ
      ペディア)、現地案内板などを参考に書いております。 これらの情報を
      私の言葉で表現していますが、理解不足や端折り過ぎで内容に間違い
      も多々あると思います。 どうか素人の探訪日記とお許しください。

*****

夕日ヶ丘城 (8月2日、2014 追記) 
私の郷土史仲間からアドバイスを頂きました。この向山には夕日ヶ丘城
という六角氏の家臣馬淵氏の城がありました。次回是非探索してきます。
KKK-015さんありがとうございました。
                       KKK-015氏のブログは ここを

      今日もご覧くださいましてありがとうございました

コメント (2)
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