この30年ほど、日本の社会における様々な認識はものすごく変化したと思います。
各種ハラスメントが反社会的行動であることが広く一般化したこと。
パワハラ、セクハラ、モラハラが代表的なものですが、これら「ハラスメント」は「昭和」を代表する「社会的行動」です。
70代以上の男性は特にこの変化に対応できていません。「昭和的社会通念」がもう染み付いてしまっていてどうにもならないのでしょう。気の毒ですが、変化のしようがないと思います。
特に子供に対する「しつけ」といういいわけはたまに妻に対する言い訳として使われる例もあるようで、驚くべきことです。
「教育」が「虐待」と紙一重であることを知るべきです。他者の、それがたとえ家族であっても、人間の尊厳は守られなくてはならない。
職場でもこれらの勘違いがいまだにあるようです。特殊な職域、特に技術系ですと、徒弟制の名残もあるため、かなりの頻度でパワハラ、モラハラが横行している。
変化の難しい領域で、本当に危惧しています。伝統的な技術は残って欲しいが、そういった社会通念や行動は変化させていかなくてはならない。それが果たして可能なのか。。。
先日は高等教育に関する会議に出ていたのですが、そこでも80代の著名人が、若い方へ向けて「もっと厳しく鍛えなくては」みたいなことをおっしゃって、気炎をあげておいででした。
それをみながら、本当にダメだな。。と思ったことです。
今の日本の若い方達は、無理することなく、自分の足元を固めながら堅実に歩を進めている。もちろん飛躍する方もちゃんといて、そのバランスは程よいと私は思っています。
お年を召した著名人は「昭和的世界観」から脱しておらず、現実を見失っています。若い方たちとの接点もないのに、いろいろな数値だけをみて、あれこれ言っている。
大変に危険なことだと思います。
日本は大きな国ではない。世界の中で、どのような立ち位置でどう振る舞うべきなのか。お年寄りに左右されることなく、自分たちの眼、感性と知性を信じて進んで欲しいと、強く思います。
私もその若い方の力が最大限に発揮されるよう、今後の活動の舵を少しずつ適切な方向へ切っていくつもりです。
そろそろ、ギアチェンジの時。