観劇:『恋する剥製/クロムモリブデン』

2010年07月01日 01時45分22秒 | エンタメのかけら
小劇場系の劇団を継続して観る楽しみの一つに、
「変化」の鑑賞があると思う。

「クロムモリブデン」という劇団の公演をここ数年続けて観ており、
その「経年変化」を観ている。

という立場で、
今回の『恋する剥製』に関していえば、
物語がシンプルに変化したな、
という印象だ。

これまでの「クロムモリブデン」の物語は、
もっと混沌としていて、
そこが魅力だったと思う。

だからといって、
今回の「変化」によって魅力が削減されたわけではない。

物語がシンプルになったことで、
各役者のキャラが粒立ってきた気がする。

もしかすると、
役者のキャラを立てるために、
物語をシンプルにしたのかもしれない。

まあ、あくまで僕の勝手な想像だけど。

(今度の日曜日まで赤坂レッドシアターで上演しているので、
 興味のある方はどうぞ)