知り合いの店に、
とても陰気な客が来るという。
カウンターに座ってもひと言も喋らない。
話しかけても、うなづく程度。
それどころから彼が来ると、
それまで陽気に喋っていた他の客まで無口になるという。
まるで疫病神だ。
だが、彼が帰ると、
途端に客がやってくる。
それまでどんなに暇でも、
彼が帰った途端に次々と客がやってきて、
満席になることも珍しくないという。
もしかすると「王子と乞食」のように、
福の神と疫病神が、
その夜で立場を交換しているかもしれない。
![]() 山名 宏和
放送作家。古舘プロジェクト所属。1967年生まれ。 ・詳しいプロフィールはコチラ
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